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明音|ふぁっとフェイズ
外の光が、
急に、近づいた。
しょぼん、とした影が、
こちらに向かってくる。
——あれ。
わたしだ。
どうしたんだろう?
何か元気がない
立っていて、
歩いていて、
重そうな顔をしている。
明音は、胸が、ざわっとした。
「何かあったのかな?」
心配、という言葉が、
水の中で、形になる。
いや、それもそうか
急に人間になってしまったのだから。
何かあって当然だよね?
近づいてくるチア。
明音は、
思わず、口をひらく。
ぱかっと。
その瞬間。
水が、
ひっくり返る。
光が、
にじむ。




