ナゾナゾ『二人の理容師』
ナゾナゾ
ある町に一軒の床屋があり、そこでは二人の理容師が働いていました。
その町には床屋はその一軒しかなく、他の町に行くのには時間が掛かる為、町の住民は皆その二人のどちらかに髪を切って貰っていました。
Aの理容師の頭はほとんどトラ狩りにされており、所々に一束や数本毛が残っている状態で、頭皮には誤って切ったような切り傷ができていました。
Bの理容師の髪は綺麗に整っており、長さも揃っていました。
さて、AとBどちらの理容師に切って貰うべきでしょうか?
答え
町の住民は皆その二人のどちらかに髪を切って貰っているという事は、理容師の二人もどちらかに髪を切って貰っているという事。
つまり、Aの髪はBが、Bの髪はAが切ったという事であり、Aの方が腕が良いという事になる。
よって、Aの理容師に髪を切って貰うべきである。
ある人・ある物に何らかの問題が見られたとしても、その原因が直接本人やその物自体にあるとは限らない。
上のナゾナゾのように、「町に一軒しか床屋がない」「理容師が二人しかいない」「他の町までは遠い」などの与えられた環境や設備、「腕の悪いもう一人の理容師」といった周囲の人間が原因となっている場合もある。




