7/23
キツネ狩り
むかし、ある男がニワトリを飼っており、大切に育てていた。
しかしある日、そのニワトリが野生のキツネに殺されてしまった。
怒った男は近くの山野に住むキツネを皆殺しにしてしまった。
その後、キツネがいなくなったその野山では、キツネにという天敵がいなくなったことでネズミやウサギが大量に増えた。
増えすぎたネズミやウサギは人里に下りては田畑を荒らし、農作物を食い荒らすようになったため、その近辺の村に住む人々は困りはてた。
当然、ニワトリをキツネに殺された男も困ってしまった。
復讐や敵討ちをするなというのは簡単には言えない。
ただ、そのやり方や規模、対象などを間違えると、関係のない者にまで被害が及んだり、自分の身を滅ぼすことにもなりかねない。
これを忘れてはいけない。