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『挫』と『折』
『挫折』という言葉がある。
『挫』という字は『捻挫』という言葉に使われている。
また、『折』という字は『骨折』という言葉に使われている。
つまり、『挫折』とは心が『捻挫』や『骨折』と同じ状態になっていると言える。
『捻挫』や『骨折』を患っている人を無理に動かそうとすれば、言うまでもなく容態は悪化する。
生活面では周囲の人が介助や支援をし、しっかりと休ませる必要がある。
人は『捻挫』や『骨折』を患った者には積極的に優しくできるが、『挫折』した者に対しては厳しくしたり見限ったりしてしまいがちである。
しかし『挫折』した人間に対しても、同じ様な対応が必要なのではないだろうか?
頑張って動いている人間の方が支えがいや助けがいはあるだろうが、頑張れなくなっている人間や動けなくなっている人間の方が、支えや助けが必要なのではないだろうか?




