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ナゾナゾ2『犯人は誰?』
ナゾナゾ2
少年Aが言った。
「誰かが僕のおもちゃの飛行機を壊した!」
その場にいた少年B、C、D、E、Fに話を聞くと、それぞれこう答えた。
B「僕は壊していないよ」
C「Bはウソはついていないよ」
D「僕もCも犯人じゃない」
E「Dは本当のことを言っている」
F「Eの言っていることは本当だよ」
この中に一人だけウソを言っている人がいて、その人が犯人なのだが、果たしてそれは誰だろうか?
答え
犯人は少年A。
少年B、C、D、E、Fの中の誰かが犯人だとすると、どの場合も『一人だけウソを言っている人がいる』という条件に矛盾してしまう。
Aの『誰かが僕のおもちゃの飛行機を壊した』という言葉がウソで、Aが自分で壊したという場合のみ、条件に当てはまる。
このナゾナゾは、少年Aの『自分が被害者だ』という主張がウソだと考えない限り、正解に辿り着かない。
現実にも同様の例が存在する可能性は十分にある。
あらゆる事件に対し、『被害者=正直者または善良』という先入観を持って調べるのは迂闊である。
自称被害者には十分気を付けなければならない。