第二次日本海海戦
1942年9月24日
日本海南方 津島電探場
「大佐!電探に反応!航空機です。総数200!向かってきます!」
「すぐに武蔵の空母部隊に打電だ!」
5分後・・・
「南雲中将、津島の電探に反応!敵機200、向かってきます」
「すぐに零戦隊に発艦命令を」
ソ連軍航空隊
「日本も、我々が迫ってるとは気づいてないだろうな」
「そうですね。とっととこの爆弾を投下して帰りましょう。ウォッカが待ってますよ」
「おい待て。向こうに見える点はなんだ?機影か?」
油断していたソ連軍に最新鋭の最強戦闘機が襲い掛かる
「ゼロだ!大編隊だぞ、向かってくる!!」
迎撃機が気づき、反撃に入ったが遅すぎた。
ソ連軍の戦闘機も、零戦隊からすれば目の前にある餌同然だ。
20mm機関砲が火を噴き、赤い星マークの翼が千切れ、日本海を赤く染めた。
また、爆弾や魚雷を抱いた攻撃機も動きが鈍く、すぐに堕ちていった。
「隊長!今日は祝杯ですね。ソ連なんぞ恐るるに足らずですね」
「油断するなよ!一機も返すな!」
そして、ついに帝国海軍の反撃が始まった
「全攻撃隊、発艦始めー」
こうして新鋭機 彗星、天山、零戦52型を始めとする総勢800機の攻撃隊が日本海の空を埋め尽くした。
イギリス軍空母艦橋
「艦長!9時の方向!敵機数百機!突っ込んできます!」
攻撃隊は英露連合艦隊の横から猛攻を仕掛けた。 だが、相手もただではやられない。
すぐに高角砲や機銃が火を噴いた。 攻撃隊は、真珠湾とは比べ物にならないほどの弾幕の中を飛んだ。 中には、火を噴いて墜落する機もあった。だが、それも爆弾や魚雷の射程に入ってしまえばこちらのものだ。 まず、イギリスの大型空母2隻が航行不能に。そして、急降下爆撃が集中し燃料や爆弾に引火して沈んでいた。
第一波の攻撃で敵の空母が全滅。次いで戦艦群に目標を絞った急降下爆撃隊が次々に降下を開始。戦艦の甲板装甲は厚かったが、艦上構造物は破壊された。
こうして第二次日本海海戦は大日本帝国の大勝利として終わった・・・ように思われた。しかし、まだ敵には巡洋艦が残っている。この巡洋艦や駆逐艦が日本艦隊に向かって突撃を仕掛けて来た。
空母や戦艦だけを狙ったことによる悲劇だ。
これに気づいた護衛艦隊がすぐに迎撃を開始。 大和を旗艦とする戦艦群の猛攻が始まった。46センチ砲の直撃を受けた艦はすぐに沈没していった。しかし、数が多すぎた。 敵が魚雷を発射すると、まず付近にいた護衛戦艦金剛に直撃、沈没してしまった。 悲劇は終わらない。敵がほぼ壊滅したと思われたその時、生き残った駆逐艦が再度魚雷を発射し、これが歴戦の空母、加賀に直撃し、航行不能に陥ってしまう。艦載機を他の空母に移し、乗組員の退避が終わった後にかがは雷撃処分となった。
空母と戦艦の損害を受け、海軍司令部は気持ち良く祝杯をあげられなかった。