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僕は海軍総司令官  作者: パイン
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ー太平洋戦争開戦ー


 僕の名前は水野浩二。ごく普通の中学生1年生だ。まあ、ごくごく平凡というわけではないかもしれない。僕は、超が付くほどの歴史オタクなんだ。特に太平洋戦争については、学校、いや、市内で一番詳しいかも知れない。

 そして今僕は学年行事で皇居見学に来ている。ちょうど今から・・・

 「2組のみなさーん順番が回ってきましたよー」

 お!遂に来たか!今からメインイベント「三種の神器」を一人ずつ見学するんだ。

 「水野!いよいよだな!」

 と親友の奥野が話しかけてきた。まずはこの八咫鏡を一人ずつ見て行く。鏡に自分の顔が映ったその瞬間、鏡が光った。光の反射なんかじゃない。鏡がライトになったかのように僕を照らしたんだ。あまりのまぶしさに目をつぶってしまった。


 「こ、ここは?」

 目を覚ますと僕は全く知らない場所にいた。辺りを見回す。

 「陛下、入られます!」

いきなり大きな声が聞こえた。まるでそれが合図かのように周りにいた人達が一斉に立った。僕も訳が分からず立った。すると、前の大きなドアが開き、眼鏡と・・・まるで太平洋戦争時代の軍服を着た男の人が入ってきた。そのまま見ていると中央の菊の刺繍のテーブルクロスの机に座った。

 (な、何が起こっているんだ!?)

訳が分からないまま座ると、自分の服がおかしいのに気が付いた。白い服の上に様々な刺繍や金色の紐が縫い付けてある。すると、「陛下」呼ばれていた人が

 「では、会議を始めよう」

と言った。何の会議か分からないまま自分の机を見ると、紙が置いてあった。そこには

 「御前会議要項」

と書いてあった。御前会議だと!?御前会議って確か日本がアメリカとの戦争を決意した会議じゃないか。そしてその紙には会議の座席の見取り図のようなものが書いてあった。そして自分の座席のところには「山本五十六海軍司令」と書いてあった。目を疑った。僕が山本五十六だと!?そんなわけがない。もしかしてこれはあの鏡が光ったっことと関係しているのか?あ、確かスタッフの方が説明の時に「この鏡には国の危機を救う人物を遣わすという伝説があります」って言ってたよな。まさかそれで選ばれたのが僕なのか!?じゃあ国の危機というのが太平洋戦争なのか。つ、つまり僕は、海軍総司令として日本を勝たせないといけないのか。僕に戦争をしろということなのか!?そんなこと・・・そんなこと・・・できるわけないだろ。でも、五十六さんは短期決戦で終わらせて、なるべく被害が少なくなるようにしようとしてたんだよな。僕もそれをすればいいんだ。そうすれば、被害を最小限にして戦争を終わらせられる。

 「山本長官のご意見はいかがですか?」

 唐突にそう聞かれた。落ち着け、落ち着け。ここが大事だ。ここで歴史を変えるんだ

 「私としては、アメリカとの戦争は回避しなければいけない。しかし、いざ戦争となれば、決して負けるわけにはいかないのです。つまり、この戦争はアメリカに強烈な一撃を加え、即座に和解するのが最上の策と思われます。そのため、私は海軍をアメリカに勝てるよう、成長させます。」

 ど、どうだ?反応をうかがう。

 「山本長官、あなたはどのようにして大国アメリカに一撃を加えんとするのだ?」

 軍服姿の・・・おそらくはとても階級の高い軍人が聞いて来た。

 「私の考えは、帝国海軍の持てるすべての空母戦力を使い、ハワイの真珠湾を奇襲します。そしてアメリカの太平洋艦隊を壊滅させます。」

 「本当にそんなことが可能なのか?」

 落ち着いて答える。

 「もちろん可能です。そしてその作戦と同時にフィリピン、インドネシアに素早く上陸し、油田を確保します。」

 すると、陛下は

 「朕はその案をとてもよく思う。」

 と言った。

 いいぞ。この調子でいけば戦争の被害を最小限に抑えられる。だが・・・

 「山本君、少しいいかね。君は空母を使うと言ってたが、航空機ごときになにができる?そこは大和艦隊を突入させ、艦隊決戦で叩くべきではないか?」

 そ、そうかこの頃は大艦巨砲主義者が多かったのか!

 次回11月ごろ

 ご期待下さい!

































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