何でもないよくある昼休みの出来事
まーた新しい小説書いてる……
異世界転生モノってあるよね。
アレって色々さ、[お約束]ってあるじゃない。
……実際あんな状況になるんかねぇ?やってみない?
ふむ、こいつが昼飯を喰いながら唐突にこんなことを言ってくるとは、創作関係で何か壁にでも当たってしまったのかもしれない。
つい先日まで「なろう小説で一山当ててやるぜぇ!」と意気込んでいたのだが、ここ最近の彼の様子を見るにあまり上手いこと行っていなかったのだろう。十中八九投稿サイトでダメ出しをびゃーっと頂いたのだろう。
とりあえず、私は唐揚げを食べる手を止めて、目の前の悪友に向かって言葉の矢を構えた。
「おまえは何を言っているんだ」
「戯言やぞ」
「知っとるわ」
「そうか?でも転生した先での出来事ってアニメとか見てたら大体お---」
「それ以上いけない」
私は今から食べようとしていた唐揚げを悪友の口へと箸で押し込んだ。なんとなく展開が似てたりするのはわかるがハッキリと口に出しちゃあいけない。
大学の文芸学部作家コースのど真ん中で言ってはいけないワードな気がしたからだ。
「ところでお前の作品って今どんな感じ?あ、唐揚げサンキュな」
「私は順調にアクセス伸ばしていってるとこだけど、プロットと実際に書く時のテンションとでストーリーがだんだんブレてきてね。軌道修正をどうするかが悩み事なんだわ。とりあえず等価交換いただくね」
向かい側の弁当箱からエビ天を堂々と掠め取ってやった。
「あーっそれ等価じゃねーって!エビ天はでけぇよ!!」
「麺つゆ無い?天ぷらにはヤ〇キの麺つゆって決めてるんだけど」
「ねーよ!バカ!」
「は?全国生キャラメル作り検定2級の私に言う?戦闘開始かい?」
「お前無駄に器用な資格持ってんな……いや戦闘はしねーよ!」
そういえば、だ。なんとなく気になっていた事がある。
「なぁなぁ、お前の新しく書く小説ってどんな感じよ」
なんかクッソムカつく感じのドヤ顔で目の前の悪友は答えた。
「主人公は転生者だろ?不時着した転生先で女騎士助けるだろ?仲良くなるだろ~?そっから色々ドンドコウハウハよ!」
「擬音からして原始時代にでも行くのかな?」
「いや中世あたりのいつもの時代だけども」
「主人公ってなんかチート能力でも持たせるの?」
「おうとも!時間止めたりするのは強過ぎるからさ、こう……風を操る系の能力とか良いと思うんだわ」
「風かぁ……悪くないじゃん。私だったらアレだなぁ、腹減る代わりに加速するとかバリアー貼るとかにするなぁ」
「ここ物書きの楽しいところ(※個人差があります)だよね~。どうすっかなぁ~……」
こうして、私[小野木 世蘭]と友[大利 遥斗]は今日も穏やかな昼休みを過ごしていた。
---まさか、これが最期の晩餐(※昼です)になるとは思いもしなかった……
酔った勢いで書いてます。




