表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/13

序章

どこまでも澄み切っている空を背景に、無数の桜が視界を鮮やかに染める。校門の前には、人が入り乱れ賑わいあふれていた。カレルは着慣れない制服を着て、人混みを掻き分けるように校門を通り過ぎた。今日は入学式だ。


「なんで俺がこんなことをしなければいけないんだ」


校門にはウェルステッド魔術学院の文字が刻まれていた。国内で最高峰の魔術学園だ。才能のある選ばれた人物でなければ入学することができない。だがそれはカレルには相応しくはなかった。


才能があると言ってもそれは一般人においての話である。国の暗殺集団に従事していたカレルにとってはいまさら魔術学院に通う理由などなかった。教師という立場でならいざ知らず、学生という身分で入学することに嫌気を感じていたが総師の頼みというのもあってしぶしぶ承諾してしまった。いまとなって考えてみれば断った方が良かったかもしれない。


カレルは溜息をついて、こんなことになった忌々しい事件のことを思い返した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ