第5話才能開花
「もぐ…美味しい!」
「そうか、なら良かった」
「食べ姿も可愛い〜!」
ルナとクリスさんは俺が買ってきたお菓子をもぐもぐと可愛らしい効果音が聞こえそうな二人の食べ姿
「ルナとクリスさん…明日は多少の準備をしてからこの街から出ますよ」
「ん~分かった」
「わ〜い!冒険だ!」
いや、二人共本当に分かってるのか…?まぁ多少分かってたらいいか…
「そういえばルナの寝る場所がないな…新しい部屋を取るか…いや、クリスさんと一緒に寝てもらうか…」
「ルナちゃ〜ん!私と寝る?」
「ううん!お兄さんと寝る!」
そう言いルナはテコでも離れないような力で俺に抱き着いていた
「俺がいいのか?」
「うん…」
「あらら…私は振られちゃったか〜残念…」
口では簡単に言ってはいるが顔は明らかに残念がっている
「じゃあ…そろそろ寝ますか…」
「うん!」
「は〜い!おやすみ〜」
今日は色々なことがあったな…ルナに会えたしクリスさんの過去も多少も聞けた…こうやって関係を築けながら出会いもあったりするのが冒険の醍醐味なんだよな…
俺は今日あった出来事に嬉しさを感じ目を閉じた
翌朝
「ふぅ、時間は…六時半だな…とりあえず準備するか…ってっん?」
「お兄さん〜」
俺は明日の準備として部屋から一旦出ようしたらルナが寝ぼけて抱き着いてきた
ん〜どうしようか…無理に剥がして起こしてもあれだしな…ん〜魔法で一旦どうにかするか…
「__ブロック」
その瞬間ルナの身体が石のように固まった
「__カイ」
その瞬間ルナの身体は元に戻り可愛らしい寝息を立てていた
「ごめんな、俺は準備があるんだ」
そして俺は部屋から立ち去り街に出た
「昔に来たがあまり変わってないな…安心だな。前行った店も変わってないといいな…」
しばらく歩き、前行った店は変わらずあって俺は安心した
「すみません。お久しぶりですね。」
「リヴェンさん!本当に久しぶりだね!また冒険かい?冒険アイテムなら揃ってるよ!」
「えっと…まずテントとあとは照明器具も欲しいかなランタンでもいいし」
「分かったよ!良いの出すね〜リヴェンさんだから特別に負けとくよ〜」
「ありがとうございます。この前もしてくれましたよね」
「あったりまえよ!リヴェンさんには恩があるからな!」
__約二年前俺はここの街にパーティーの奴らと来ていた
「おぉ!ここの街はすっげぇ綺麗だな!」
「うるさいぞ、リンバ」
「うっせぇな!リヴェン!感想言うのは大事だろうが!」
いや…その声がうるさいから注意したんだろうが
「まぁまぁリンバ。リヴェンは静かな所が好きだろ?そういうことさ」
「はっ!そういうことか!」
「うるさいのはミンゲもだ。」
「なんで俺まで!?」
なんで俺のパーティーは馬鹿しかいないんだ…?
「ってあれは?」
「んあ?なんだよ。ただのガキじゃねぇか興味ねぇな!行こうぜ!」
「いや、そういう訳にはいかないだろ」
俺はすぐに駆けつけた
「君、大丈夫?」
「え、?お兄さん誰…?」
「俺の名前はリヴェン。冒険者だよ。君はここでどうしたのかな?」
「お父さんとはぐれちゃって…」
「そうか…お父さんの特徴は分かるかな?見つけられるかも」
「髭が茶色で長くて髪の毛も茶色でロン毛…」
「__サーチ」
俺は魔法を発動し子供が言った特徴の人だけを街の中から探し始めた
どこだ?あっいたいた街の外れに居るな
「お父さんが見つかったよ。連れて行くから掴まって」
「え、う、うん…」
「悪い!俺はちょっと連れて行くから先にどっか行っといてくれ!」
「ちっめんどくせぇな」
「まぁリヴェンはそうゆう奴だよな」
俺が子供を連れて行くと行ったらパーティーの奴らは嫌な顔をした。
まぁいつものことだから気にはしないが…それよりこの子のお父さんの方が先だ
「これ誰にも言ったらだめだよ?__フライ」
「えぇぇぇ!僕空とんでる!?」
「そうゆう魔法でね。でも、誰にも言ったらだめだよ?この魔法は誰にも知られてないから」
「う、うん…分かった…」
「あっあの人かな?」
「う、うん!お父さんだ!」
そして俺は誰にも見つからないような所に降りて子供を連れてお父さんの所に向かう
「すみません。この子探していますか?」
「え?ってムギ!どこに行ってたんだ!」
「お父さん!」
「俺が見つけたのでここまで連れて来ました」
「それは本当にありがとうございます!ぜひお礼を!名前を教えてもらえたら私の店に来てください!割引きいたします!」
「本当ですか!それは本当にありがたいです!お店はあれですね?今度ぜひ行きます!」
__こうして俺は絶対に行くと決めて今に至る
「本当に割引きはありがたいです。今ちょっとお金があまりなくてですね」
「それなら良かったね!もっと負けてあげるよ!」
本当に優しい方だな…
「ではこれで丁度ですね!」
「ありがとうございます。また来ますね。」
「はい!お待ちしています!」
良い買い物ができたな…
「あっ居た!!リヴェンさん!?」
「早起きですねクリスさん。どうしました?」
「ルナちゃんが!!宿が!!!」
「い、一回落ち着いてください!本当にどうしました?」
「宿が燃えて…ルナちゃんが燃やして…」
「え…?と、とりあえず行きましょう!」
俺達は急いで宿に戻るとそこには信じられない光景があった…
「お兄さんどこ…?」
「ルナ!!」
「ルナちゃん!!」
「あっお兄さん〜どこ行ってたの〜?」
「ルナ…お前魔法…?いや、まだ小さいし魔法なんか…」
え?ルナの額が…これは紋章?昨日は暗くてあまり気付けなかったけど…まさか、ルナはダークエルフの特殊個体か?
「クリスさん!ルナはダークエルフの特殊個体です…だから魔法も早く使えて魔法の制御ができないみたいです…」
俺が見たのは燃えている宿とその宿をさらに燃やそうとしているルナの姿だった…
本来ダークエルフが魔法を使えるのは最低でも二十年は掛かるが昨晩生まれたばかりのルナは本来なら使えるはずがないが特殊個体であるルナなら魔法を使えたのだ。さらにダークエルフが使えるのは植物魔法だが特殊個体だからなのか炎魔法を使えたのだ。
「__アイス」
俺は魔法を使い真っ先に宿の火を消した
「と、とりあえず良かった…」
「ルナちゃん!!何したか分かってるの!?」
「え?魔法を使った…?」
「クリスさん…まだ生まれたばかりです。ここで強く言っても意味を理解しませんよ。ルナ…これからあまり魔法を使わないようできるか?」
「お兄さんがそう言うなら…しない…」
「そうか。ありがとうな」
ルナの頭を撫で、俺は火が消えた宿の中に入り人が居ないかを確認に周る
「人は居なさそうだな…良かった…」
「本当に良かったです…」
「あ、あの〜すみません。この火事を起こした子供の知り合いなら…弁償金を払ってもらえますかね…?私もあまり大事にしたくないので弁償だけでいいので…」
「す、すみません…うちのルナが…それで弁償金は…?」
「え〜宿の半分が焼けているので営業ができない分も合わせると約150000コイルですね…」
「えぇぇぇぇぇ!」
クリスさんは弁償金の金額に驚き地面に倒れ気絶してしまった…
150000コイル…すぐに出すことはできない…討伐クエストで強い魔物を倒すしかない…
「は、はい…分かりました。払います…けど、ちょっと待って貰っていいですかね…?すぐには出せないので…」
「えぇ払ってくれるのであれば待ちますよ」
良かった…宿の人が優しくて…
こうして俺達は宿の弁償を払うためにここの街は出ずにクエストをしないといけないことになった…




