第2話 冒険の象徴
「本当に美味いっすね」
「いつまで言ってるの〜?」
え?そこまで言ってたか?
「そうだな〜さっきから五回は聞いたね〜」
マジかそこまで無意識に言ってたのか…
「いや、本当に美味しくて」
「これは病みつきになっちゃったかな〜?」
「本当になったかも…」
「じゃあおじちゃん!バイバイ〜また来るね〜」
「よろしくな!リヴェンさんもまた来てな!」
さぁどうしようかな…
「リヴェンさんってこれからどこで寝る予定だったんですか?」
「そうだな〜これから宿に行ってから考える」
「じゃあ、私も付いていきます!」
付いて来るのか…クリスさんは戦闘能力はあるのか?
「まぁ良いけど…」
「やった!」
子供のようにはしゃいでいるクリスさんに手をかざす
「え?どうしました…?」
「__スキャン」
なるほど…魔法は水魔法で他の魔法を使える可能性は大で身体能力もそこそこ良いんだな…これなら俺が魔法教えるだけで魔法は伸び代があるな
俺はスキャンを使いクリスさんのステータスを見ていく
「え、えっと…何してるんですか?」
「あぁ、すみませんスチャンって魔法でクリスさんのステータスとかを見てたんですよ。」
「あぁ、なるほど…リヴェンさん程の実力者だと不思議ではない魔法ですね…」
「水魔法が使えるんですね、この世界では珍しいですよね、あまり見たことありませんね」
「そうかな〜まぁ確かに使ってる人私以外見たことないかも…」
水魔法使えるのはこの世界の二割いや…一割も居ないんじゃないか?
「パーティーとの冒険で何か凄いことはあったんですか?」
「そうだね…まぁ大体企業秘密レベル物ばかりだけど、特別に教えてあげますよ」
「おぉ!それは気になる!」
「今、この世界には地下世界またの名は魔界と呼ぶ者多い…言わば別世界かな?っの説が広まってるけど…あれは本当だよ」
「えぇぇぇぇぇ!」
「声が大きいです」
「あ、す、すみません」
しばらく歩き宿に着くと
「さっきの…別世界の話本当なんですか?」
「えぇ、俺達は実際見ました。パーティーの奴らは信じてるかは分かりませんが俺は別世界に一回行きました。そこで色々と住民と話して新しい魔法を手に入れて冒険をしました。」
「な、なんか聞くだけ信じ難い話ばっかり…」
俺は淡々と話しているがクリスは顔が固まってる様子
「まぁ無理もないですよ、説とはいえ信じてる人はおそらく四割程度ですし」
「ま、まぁその話の続きは部屋に行ってからで…」
「まぁ、そうですね。ってこれ俺が払うんですか?」
「え?もちろん!」
はぁ…これからも奢らないとダメそうだな
「一応お金はありますが明日からは色々冒険に出てクエストとかやっていきますか…」
「私も付いて行きます!」
無邪気に笑うクリスはまだ知らない冒険に出ることになる
「夜更かしは禁止ですよ?明日死ぬことになりますからね」
「は〜い」
翌朝
「眠〜」
「昨日何時に寝たんですか?」
「え?昨日は寝てないよ〜今日の二時に寝た〜」
「駄目じゃないすか…今日死ぬことになるって言いましたよね?」
「えぇ〜いいじゃん!」
(リヴェンさんは冷徹な人っぽいけど、こういうのは許してくれそう〜)
「クリスさん、俺がパーティーに居たときパーティーメンバーからなんて呼ばれてたと思います?」
「え〜強いとかですかね?」
「いえ、説教の魔人と言われてました」
「えっ…?」
そしてリヴェンはクリスの首根っこを掴んで部屋に連れて行く
「す、すみませんでじた…」
(こんなに怒られたの始めて…)
「分かれば良いんですよ。」
(怒ったら怖い人だ…)
今日はどこのクエストしようかな…無難に何かの討伐クエストの方がいいかな
「今日は討伐クエストをやりますよ」
「討伐?私やったことないんですけど…」
「大丈夫ですよ。水魔法で余裕で倒せる討伐クエストです」
「それはよかった〜!」
嬉しそうに喜ぶクリスを置いて俺は先に宿を出る
「速く出ないと時間延長とみなされて料金取られますよ」
「ちょっと待って〜!!!」
急いで支度をして出てきたクリス
「これからの予定はまず、クエスト場に行ってクエストを貰ってからクエストをやりますよ」
「なんなりと申し付けを!」
子供なのか?まぁ元気なのは良いことだけど
俺はクリスさんに対して時々子供かと疑ってしまう場面が多いようだ
「さぁ行きますよ…移動はここから少し遠いので飛びますか…」
「え?と、飛ぶ?」
「えぇ飛んで行きますよ」
「__フライ」
「え、えぇぇぇぇぇぇ私飛んでる!?」
「そういえば飛ぶ魔法はこの世界にはなかったですね。この魔法は裏世界に行ったときに教えてもらったんですよ。」
「す、すごい…で、でもこれ見られたら大騒ぎになんじゃ…」
「大丈夫ですよ、飛んでるときは透明なんで…」
「あ、なるほど…」
俺達はしばらく飛び目的地に着いた
「あ、そういえばクエストの内容聞いてなかったんですけど…」
「今回はドンベロリンの討伐ですね。なにやら突然変異が出たから村の人も手が出せないとか」
「なるほど…ドンベロリンね〜でも、突然変異か〜」
「大丈夫ですよ。クリスさんの水魔法で討伐できますよ」
「え?そうなの…?」
驚いているクリスを置き俺は淡々と話す
「今回の突然変異が何やら水が弱点と聞いてるので村にはあまり水がないので討伐が不可能らしいです」
そう言うとクリスさんはもじもじし始めた
「どうしました?」
「い、いや…これ私活躍できるってことどよね…?」
「まぁそうですね」
「よしきた!ここは私に任せてリヴェンさんは下がっててください!」
どうやら映画みたいな男がよく言うかっこいいセリフを言ってみたかったらしい
「いや、クリスさんそれ死亡フラグじゃないすか?」
「あっ確かに…」
まぁ憧れるのは仕方ない話か…?
「ってそんなこと話してるとドンベロリンが居ましたよ」
「え?どこどこ!?」
クリスさんはドンベロリンを見つけると唱え始めた
「水の神よ…水の心よ…水の真理を…今私に力を与え…そして解き放て!__ウォーメル!!!」
魔法を解き放つとドンベロリンがそれを見て逃げたがクリスの水にすぐ追いつけられドンベロリンは溶けて消えていった
「これでクエストは終了ですね…って何してるんですか?」
「いや〜今の私かっこよかった…やっぱり私冒険者の方が向いてるんじゃ…」
どうやら自分の世界に入ってるようだ
はぁ…まったく仕方ない人だな…
「ほらクエストは終わったので帰りますよ」
「いやだ!私は冒険者みたいな冒険をしたいんだ!」
冒険…まぁそれも良いかな
「はぁ…本当に仕方ない人ですね、、、」
「え!?ってことは?」
「冒険に行きましょう」
「やった〜!!!!」
明日からは準備と武器とかも買わないといけないな…




