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TSヤサグレVTuberは輝きたい  作者: 恋狸


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25/31

5期生に問う! 100の質問コラボ!! #それってあなたの質問ですよね?

「初っ端から飛ばし過ぎじゃボケぇぇええ!!!」

「はえ?」


コメント

・草

・はえ? じゃねーよwww

・初手セクハラはあまりにも基本

・そこはパンツの色だろ


 何言ってるんですか? と言わんばかりの惚け方をする七色にピキッと青筋がいきり立つ。

 くそ……微妙に答えないと燃えそうな質問でムカつくなおい……!! エロ系は覚悟してるとは言ったが心の準備があるだろ!!

 間違っても初手で繰り出される質問ではねぇよ!


「段階を踏め段階を! そこは普通趣味とか憧れのライバーはとか、置きに行くもんだろうが!」

「いやだなぁ、合コンじゃないんですからぁ。わたくしの聞きたい質問しか聞きませんよぉ」

「職権乱用じゃねーかッ! あぁクソ、嫌な予感してたんだよなァ……コイツが事務所のために自分の時間を犠牲にするわけねーし……」


 ってか何でそんな質問を聞きたいんだよ。まずそこがおかしいんだよ。あたしのスリーサイズ知ってどうする。

 ……いや分かったぞ。

 七色は非常に性格が悪い。大方あたしに恥辱的な経験をさせることで悦に浸ろうとする算段だろう。

 まさかスリーサイズを知って興奮するなんて変態ちっくなことはあり得ねぇだろうし。


 TSしてから百合の波動を感じるのが得意になったあたしが断言するが、七色はあたしをそういう目では見ない。


 だがしかし、リスナーという強大な人質を確保している七色に配信内で逆らうことはイメージダウンに繋がる。

 いち早く数字を伸ばしたいあたしにとっては、一つ一つのデバフが致命的なのだ。


 ……くっ、答えるか。

 ……バレねぇしちょっと盛るか。


「75、52、80だけど?」

「嘘ですねぇ。わたくしの見立てだと68、48、78でしょうかぁ? 盛りすぎですよぉ」

「き、きめぇ……」


 ビタで当ててきやがったコイツきもい。

 あたしは軽くドン引きしていた。幾らリアルの姿を見せているからといって、服の上から正確にスリーサイズ当てるとかヤバすぎる特技持ってんだろ。

 

 お前……生まれる性別間違ってたらクラスメイトから"博士"とか呼ばれてそうだな……。


コメント

・なんで分かるんですかねぇ

・これは……百合の糸……!?

・てぇてぇの波動を感じる

・レイナガチでドン引きしてて草

・そら(自分のスリーサイズを正確に把握してたら)そうやろ

・ガチ断崖絶壁で草

・合法ロリどころかマジモンのロリ体型やんけェ!

・これは紳士スレが捗りそうな予感……

・よくやったぞ七色!!!


「うふふ、リスナーの皆様方も喜ばれてるようですねぇ。VTuberたるもの、リスナーの期待に応えてこそですから」

「どの口が言ってんだよマジで……」


 あたしは画面越しに七色を睨みつける。

 身を削ってリスナーを喜ばせたいと思えるほどあたしは人間ができていないし、それは七色も同じことだろう。マジでどの口が言ってんだよ。


コメント

・この口(暴言厨)

・BANされるお口だぞ! 信用性皆無!

・暴言さえ飛び出さなければ清楚な女

・トップVTuberが暴言厨なのよくよく考えたら面白すぎるだろw


「さぁて、次の質問に参りますか。2問目です。今履いてるパンツの色はなんですかぁ?」

「あ? ノーパンだけど?」

「クフッ……なるほどぉ」


 よく分からんが咳き込むような音が聞こえた。

 どうもあたしは肌が弱いせいで、締め付けられるものが好きじゃない。


 流石に外出時は履いてるが、正直脱ぎ捨てたい程度には開放感を求めている。同じ理由でブラも着けてねぇ。……まあ、必要ないんだけどな、悲しい理由で。


コメント

・うおおおおおおお!!!

・これは盛り上がってきた

・なんでこれに関してはすんなり答えるんだよw


「別にノーパンだからってお前らが確認できるわけねーんだからどうでも良いわ。スリーサイズは情報として残るだろ。それが嫌なんだよボケ」

「確かに、いつでもノーパンというわけではないのでしたら、レイナさんが今日は履いているのか履いていないのか分かりませんものね」


コメント

・シュレディンガーのパンツ

・なんだそのエロすぎる実験は

・シュレディンガー先生もこれを望んでいたんやね

・先人の実験を汚すなw


「今日は履いてねぇ。ただそれだけだ」

「うふふ……良い情報が聞けましたね……ごほん! さて、次の質問に参りましょう」


 何かを小声で呟いて、七色は気を取り直したように配信を進行させる。一瞬寒気がしたんだが。


「さて、歌が一番上手いVTuberは誰だと思いますか?」

「いずれあたし」


コメント

・草ァ!

・言うと思ったわw

・七色……言わせたかったんだと思うけどレイナのプライドじゃ無理だろ……

・いずれって言ってる辺り認めてはいるのかw


「ふふ、流石レイナさんですねぇ。わたくしを超えるまで精進することを祈ってますよぉ」

「別にお前とは言ってないけど? 他にも歌の上手いVTuberはいるだろ」

「はいはい。次の質問に行きますよぉ」

「クソが」


コメント

・プライドとプライドのぶつかり合いで草

・二人だけで七つの大罪コンプリートできそう

・シンプルに口悪い

・これは質問が悪いだろwww


 ぜってぇに言わねぇからな。

 敗北を口にしてしまった時点であたしのモチベーションは著しく下がるんだ。他人を称賛するために言紡ぐくらいだったら、己を高めるために自己肯定感に浸るのがあたしだからな!


「どうしてVTuberになろうと思ったんですか?」

「それがあたしの──生きる全てに《《なった》》から」


 全てはVTuberになろうと決めたその時から、あたしの人生を全て使い果たそうと決めたのだ。


コメント

・急に真面目なこと言うのやめてもらっていいですか?

・一生パンツの色聞いててええんやで

・抽象的〜〜

・VTuberに激重感情抱きすぎだろ

・そらニートが職を得たらこうなりますわ


「折角人が真面目に答えたのにボロクソ言うのやめろやカスども」




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