たまには遊んじゃおう
皆さま、おはようございます&こんにちは&こんばんわ。
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本日2/14(金)の20時過ぎに短編『99%下心で迫ってくる暴君夫から逃げたいんですけど!?魔法のブレスレットがまさかの大活躍でした』をUPいたします。久しぶりの転生モノの話です。どうぞ、チェックしてみてくださいませ(o_ _)o
「出発前になにを聞かされてきたんだ?」
「レイニーさんは心配しているのよ。大切な弟だから」
「オレをいくつだと思っているんだよ……」
レウルスがボヤいていた。
レウルスたちのことは王室とは別に、父がトリア国に向けて出発前に身辺調査を行っていた。ルイーズと同じ音楽院に通うこともあり、交流がより深まると考えたらしい。
ルイーズが留学した後もフルンゼ楽団の面倒を見てくれると約束していたのもあって、実家の方もきちんと調べたようだ。音楽活動を行いながら慎ましく生活しているらしかった。
「シャツやベストを新調したら良いのではないかしら?」
「今あるのでいい」
「でも、演奏会の機会も増えるでしょう?私もちょうど演奏会用の衣装を買わなければならないの。昨日のおわびに一緒に買いましょう。.......それに、まとめて買った方がお得なんですって!」
ここだけの秘密のようにヒソヒソ声で言う。買い物の金額なんて気にしたことはなかったのだが、ジーナからまとめて買うと割引されるという仕組みがあると聞いて、素晴らしい情報を得た気になっていたのである。
「それでも........」
「私がプレゼントした衣装でいつか私とセッションをするの。そういうつもりなのよ」
「.......分かった」
気にしていたが、やっと納得してくれた。
「アードルフとのアンサンブルはどうなんだ?」
「すごく勉強になるわ。彼、レイニーさんみたいに教えるのがとても上手なの」
「そうなのか。良かったな」
「ええ。それで、レイニーさんに今度、手紙でも書いてみようと思ったわ」
「レイニーに?なんて?」
「こちらでの近況と、トリアにはレイニーさんみたいに親切な方がいて嬉しいって」
「あんまり喜ばなそうだな」
「どうして.........?」
安心するだろうと思って書こうと思ったのだが、違うらしい。
「あとは、レウルスとはうまくやっていますって書こうかな」
「まあ.........間違ってはいないな」
「私たち、うまくやれているのよね?」
「........音楽のことをもっと書けよ」
恥ずかしいのかツンとして言われた。
「もっと上手になってレウルスと一緒に合奏したいって書くわ。それが目標だって」
「小さい目標だな」
不機嫌そうに言うが照れているようだ。そっぽを向いている。
朝食が済むと街に買い物に出た。
「こちらの街のことは事前にうちのメイドが街の下調べをしてくれているから、すぐに目的の店に案内してくれるわよ」
「さすがだな」
(レウルスの足りないところは私がサポートしてあげよう)
そんなルンルンとした気分で洋服店を訪れた。訪ずれることはすでに知らされていたようで、自国で買い物をするように気持ち良く過ごせた。
「男性の方ならば……」
店員がおすすめの衣装を持ってくる。音楽大国であるトリアは演奏用と言えば、すぐにふさわしい衣装が出てくる。
「レウルス、採寸もしてもらいましょう」
「そこまでは望まない」
「いいから。あなた、連れて行って」
有無を言わさず店員に採寸部屋へと連れて行かせた。
(普通は舞踏会のドレスを男性がプレゼントするものだけど、逆の立場もなかなか楽しいわ)
ヘンリーからドレスをプレゼントされることもあったが、どうせ侍従が選んでいるのだし、心のこもらないプレゼントだから嬉しくなかった。
(プレゼントって特別な人に贈るから嬉しいのよね)
しばらくしてレウルスが戻って来た。
「ルイーズ、オレはこんなに良くしてもらうつもりはないんだ」
「そんなことを言わないで。あなたを尊敬するファンとしての気持ちもあるのだから。今回だけはなにも言わせないわ」
「意外とガンコだな。………いつかルイーズの衣装もオレが揃えてやる」
レウルスの言葉にドキンとした。
「......うん」
すごく嬉しいのに控えめな返事をした。喜んで答えたら彼の負担になりそうだし、と思ったのだ。
洋服店での買い物が終わると、時間はそろそろお昼だった。
「レウルス、ランチに行きましょう」
「ああ」
ルイーズは昨晩のお酒でまだ胃がもたれていたのだが、レウルスはお腹が空いているのではと思ってランチの店を予約していた。誘うとすぐに承諾したので、やはりよく食べる人なのだなと思う。
(最初こそ、丸みのあるこの体型が冴えない感じがしたけれど、今となってはレウルスの人柄を現わしているみたいで愛しいわ)
使用人おすすめのレストランへと行くと、中庭に噴水が見える優雅な雰囲気の店だった。噴水のまわりに水が張られた人工池がある。
「まあ、ステキ」
「美しいな」
太陽の光を反射して水面がキラキラと輝いていた。
「ねえ、レウルス。こういう光景を見ると、曲が浮かんできたりする?」
「そうだな。なくはないな」
料理が運ばれてくるまで自分だったらどんな曲を作るかなどと話した。
「レウルスの作る曲、いつか聴いてみたいわ」
「いつかな」
「こういった遊びの時間も大切ね」
「そうだな………。確かにそうだ」
レウルスはあまり人付き合いもしないし、なにかを積極的に観に行ったりすることも少なかったみたいだ。
「食事を終えたら、さっそくチェロに触りたくなった。ルイーズも練習するだろ?」
「ええ」
食事が済むと、レウルスを音楽院の寮へと送る。レウルスと別れるのは寂しかったが、すぐに会えるのだからと自分に言い聞かせた。
「また音楽院でね」
屋敷へと戻ると、ルイーズも熱心に練習に取り組んだのだった。
好きな人と長く過ごせることが嬉し過ぎるルイーズです
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