43/45
43
チョコソース問題が公になり、記事にエースの名前が載り始め、更にエースの此れまでの悪事の噂が広まりつつある頃、警察はようやく動き出した。
萌香という存在について、ジュンは考えていた。
どこかが、誰かに似ている気がする。だけど、その誰かが分からない。灰色の靄の中にその答えがあるような気もしたが、そこには一生たどり着けないような気がする。
私は何か大切なものを忘れている。
大切な、大切な、何かの記憶。
思い出そうとすると、頭痛が走り、思考がストップしてしまう。
だが、萌香といるときだけは頭痛は起きないし、寧ろ安心したのだ。
萌香はどこか、カワイイ妹のような存在だった。
ジュンに姉妹はいないはずである。
だが、萌香を見るたび、ジュンには姉妹がいて、忘れているだけではないかとさえ思ってしまったのだ。
そんな妹のような萌香との縁も、今日で……、
おしまいにしないといけない。




