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あいう詩シリーズ

詩り リ・ブレイク

作者: 仲仁へび




――それは誰の幸せの為の世界なの?


『竜は天に上る』


『光の柱にそって上り続ける』


――それは誰のための幸せな物語なの?


「いたい」

 「痛い」

  「イタイ」


『悲鳴が聞こえる』


『何かがきしんでいる』


(心が痛い)


(何も知らなかったことにしたい)


(こんな事、知らなければ苦しまずに済んだのに)


『後悔している』


『そして、押しつぶされそうになっている』


 間違えなかった世界 『結果を算出』

 皆が幸せ


 間違えてしまった世界 『結果を算出』

 皆が不幸


『結論を算出』


 間違えなかった世界の方が正しい?


『疑問を提示』


 本当にそれで良い?


(一人の少女を生贄にしますか?)


(少女は満足していきました)


『一つの魂が破壊され』


『順調だった物語が破壊され』


『彼は絶望する』


 正解を見つけた世界 『推測を提示』

 皆が不幸


 正解を見つけられなかった世界 『推測を提示』

 皆が幸せ


『結論を算出』


 正解を見つけられなかった世界が正しい?


『疑問を提示』


 本当にそれが正しい?


(少女を助けたいと思って、繰り返した)


(望まれていなくても手を差し出した)


『けれど、再び魂は壊れた』


『彼は何度だって膝をつく』


 罪を重ねた世界 『…』

 皆が幸せ


 罪を犯さなかった世界 『…』

 皆が不幸


(きっと少女を生贄にしてしまった世界では、そのうち傷は癒える)


「こんな選択肢がなければ」


「初めから限られていれば」


「こんな苦しまずにすんだのに」


  「いたい」

 「痛い」

「イタイ」


『竜はどこへたどり着くのだろう』


『どこにもたどり着かずに、その物語を終えるのか。それとも…』



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