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プロローグ

大学2年生の秋、昔付き合っていた彼氏が死んだ。

名前は相河(あいかわ) (だい)。明るくて、少し失敗も多いけど、色々なことに挑戦するような奴。そんな前向きな姿が私は大好きだった。

別れた原因は大学受験。二人とも思ったように成績が延びなくて、関係がギクシャクしてしまった故の結果だった。


結局、大は1年浪人して希望の大学に入学し、私も2年浪人して大学に入った。その頃には連絡も取らなくなっていたし、大学生活を満喫しているんだろうなぁと思っていた。


私は大のことがまだ好きだった。大学に入って、サークルに入って、たくさんの人と出会ったけど、頭の片隅にはいつも大がいた。あの笑顔が見たい。笑いかけて欲しい。もう一度やり直したい…何度も思った。


けど、それも叶わなくなってしまった。大が死んだ。交通事故だったと聞いている。原因なんてどうでも良かった。この世に大がいない、それだけで世界が色褪せて見えた。付き合い始めたのは中学3年生。中高一貫校に通っていたから、高校も一緒だった。別れたのは高校3年生の秋。

私がやっぱり大が好きだと自覚したのは浪人2年目の夏。そこから私は3年間、大に片想いをしていた。


もう叶わない片想い。この気持ちを私はどうすればいいんだろう。

また一緒に笑うことを望んでいた。「満っ!」って私の名前を満面の笑みで呼んでほしかった。そんな些細な願いももう叶わない。

なんで私は大に会いに行かなかったんだろう…なんで連絡を取ろうとしなかったんだろう…

それは、大に新しい彼女ができてたら立ち直れない自信があったから。いつも隣にあった笑顔が他の人に向くところを見たくなかったから。

後悔ばかりが胸に募る。



あぁ…大に会いたい。



「満っ!」


ある晴れた日の朝、私の前に満面の笑みで大が現れた。

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