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第3話[裏切り]

何が起きているのか分からない。

いきなり可奈ちゃんが襲ってきて訳の分からない事を言っている。

真奈ちゃんが狂美ちゃんを殺すように命じた?

真奈ちゃんがそんな事する筈無いじゃない。

華ちゃんが狂美ちゃんを殺す訳無いじゃない。

私には可奈ちゃんが何を言っているのか理解出来なかった。


「ちょっと可奈、真奈達が言っている事、本当みたいだけど、どうするの?」


「どうもこうも無いわ」

「私は真奈と戦う」

「そう決めたの」


妖精と何かを話す可奈ちゃんに真奈ちゃんが何か誤解があるのかと思い、可奈ちゃんと話し合いを提案するが、可奈ちゃんはそれを拒否してしまう。


「華はあなた達の仲間でしょ?」

「その華が狂美を殺し、私を殺そうとしてきた」

「この事実は変わらない」


再び私達に対する攻撃が始まった。

何を言っても聞く耳を持たない彼女に私は次第に怒りを募らせるようになっていった。


「いい加減にしてよね」


私は石を剣に変え、彼女に向かっていく。


「やっと本性を表したわね」


「本性?」

「ちょっと何を言っているか分からない」


私は彼女と剣を交えながら何となくいつもの彼女と何処か違う様に感じていた。

何処が可笑しいのか戦いながら観察してみてそして私は気づいた。

だけど、私がそんな事に夢中になっていたせいで私の大切な人が……。


「なっ……」


飛び散る血、私の顔に彼女の温かい血液が顔にかかる。


「二人共、駄目だよ」

「殺し合いなんて駄目……」


口から血を流しながら喋る真奈ちゃんを見て、可奈ちゃんは叫び膝から崩れていった。


「モモ、早く真奈ちゃんの治療を……」


モモは頷き、真奈ちゃんを治療していく。

その間、私は剣を置き可奈ちゃんの震える手を握った。


「私は真奈ちゃんを傷つけたあなたを許さない」

「でも、真奈ちゃんはそれを望んでいない」


「えへへ、ありがとう桃香ちゃん」


「真奈ちゃんは喋らないで」


私は真奈ちゃんにそう言うと彼女に何があったのか詳しく聞く事にした。

彼女の何処か可笑しな理由も聞けば分かるかもしれない。

そう思って……。


「本当に使えない子」


その言葉と同時に可奈ちゃんの頭が撃ち抜かれた。




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