表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/138

第3話[無関心]

あの馬鹿、その場所へ向かっていないだろうか。

心配する私に追い討ちをかける様にリリが呟いた。


「魔力の気配が二つする。」


居ても立っても居られず、私は部屋を飛び出し走り出した。

リリのナビ通り、目的地に向かう。

間に合え、間に合え。

心の中で何度も叫び、息が切れるのも忘れる位に私は走った。


「そんな…。」


リリがそう呟き、動きを止めた。

最悪な事が起きたのだろう。

リリの様子を見れば分かる。

だが、此処で立ち止まっている場合じゃない。

もしかしたらの可能性もある。

この目で確かめるまでは、私はその可能性を信じたい。


「リリ、立ち止まらないで、飛びながら何があったか話して。」


私の言葉に頷き、リリは飛びながら話してくれた。

魔力が一つ消えた事を…。


「それってつまり…。」


「死んだ可能性が高いわ。」


くっ、もしその場に真奈が居たなら…。

あの子は人を殺せない。

だから…。

変な事を考えるのは止めよう。

リリが言う目的地まで後少し。

そこに着けば、全てが分かる。

そんな時だった。


「嘘でしょ、もう一つの魔力が消えた。」


何が何やら理解ができない。

目的地の公園にたどり着き、魔力の気配を感じ、真奈の姿を発見する。

空に浮く複数の槍。

私は真奈を押し倒して、その槍を避けた。

地面に突き刺さる槍を見て、現状を理解する。

これはピンチなのでは?

私は真奈を抱え、その場から逃げようと試みるが…。


「逃がさない。」


奴は指を鳴らし、再び複数の槍を私達めがけ振り落とした。


「リリ、どういう事なの?」


魔法で物を作り出す事はできない。

そう聞いていたのに。

奴は複数の槍を作り出している。


「魔法少女を殺したから…。」


辺りを見回したリリがそう呟いた。

確かに二人の死体がある。

そう言えば、二つの魔力が消えたって言ってたっけ。

なるほど、死んだのはこの二人なのね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ