第3話[無関心]
馬鹿な事を言うリリを叱り、私は作業を進めていく。
途中、夕食を済ませたり休憩を入れたりしながら、遂に里親募集のページを完成させた。
「よし、出来た。」
私は軽く伸びをして、床に寝そべり、外を見た。
もう暗くなっている。
ヤバっ、長居させてしまった。
「長居させちゃって、ごめんなさい。」
「両親には私から説明しようか?」
「平気だよ。」
「私も一人暮らしだから。」
へぇー、一人暮らしなんだ。
だったら今度、遊びにでも行こうかしら。
などと考えていると、隣にいたリリが、まるで私の心の中を覗いたかの様に私の考えを口にした。
「ちょっと、勝手な事、言わないでよ。」
赤面し否定する私をニヤニヤとイヤラしい笑みを浮かべながら、リリは私をからかった。
「遊びに来てくれるの?」
「私はいつでも大歓迎だから、遊びに来てよ。」
「う…、うん。」
恥ずかしくて真奈の目を直視できない。
「あっ、そうだ。」
「連絡先交換しよ。」
なっ、いきなり連絡先交換だなんて、真奈ったら積極的過ぎ、こういうのは普通もっと順序というものがあるんじゃないかしら。
でも、遊びに行くなら連絡はしないとだし、その都度彼女を捜すなんて大変だし…。
いや、だからといって簡単に連絡先を教えて軽い女と思われるのもなぁ。
「はい、中門さんの連絡先、登録したよ。」
真奈にスマホを渡された。
リリの奴、いつの間に私のスマホを…。
まあ、別にいいんだけど…。
真奈と別れ、私は悩んでいた。
早速連絡した方がいいのだろうか。
そんな事を考えながら、真奈の連絡先を眺めていると…。
「ちょっと可奈。」
「向こうの方で魔力の気配がするんだけど…。」
別に魔法少女は私だけでは無い。
何処かで魔法少女が魔獣を狩っているのだろう。
普段ならそう思い、放置するが、今はそんな状況では無い。
嫌な予感がし、私の額から冷や汗が流れ落ちる。




