表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
129/138

第3話[嫉妬]

「別にそんなつもりは無いわ」

「ただ、感情の無い彼女が真奈の復讐の為に此処へ来ている」

「そう思うと……、ああ、知りたい」

「彼女がどれだけ真奈の事を想い、どれだけ私達を憎んでいるのか、私はそれが知りたくて堪らないの」


恍惚な表情を浮かべる朱音を見て私は思った。

やっぱり朱音は変わっている。

まあ、別に二人を相手にしてくれるのなら、私はどちらでも良いんだけど……。

流石に私だけ三人の相手はちょっと面倒臭い。

その事を伝え、朱音は可奈とアリス、私は華と狂美の相手をする事になった。

さて、先ずは狂美から殺すか。

私は魔法で剣を作ると、それを構えた。

すると、華が私めがけ突っ込んで来る。


「あんただけは絶対に許さない」


そう言って攻撃して来る割には全然当たらないじゃない。

狂美の弾も当たらない。

あなた達はこの一週間、何をやって来たのかしら?

少なくとも私は朱音と一緒に戦い方を学んでいたわ。

私は隠し持っていたナイフを狂美めがけ投げる。


「くっ……」


ナイフは見事狂美に刺さり、隙を見せた所で私は剣で狂美の心臓を一突きした。

先ずは一人、次に朱音が戦っているアリスを狙う。


「はい、二人目も終了」


朱音の攻撃を受け、手負の可奈も始末して、残るは華だけだ。


「くそっ、私にもっと力があれば……」

「あんた達、絶対ロクな目に……」


私は華の話しを最後まで聞かずに始末した。

コレで全ての魔法少女は殺した。


「凄いわ愛歌、魔力が溢れている」


ええ、確かに魔力を感じるわ。

心地良くて身を任せてしまいそう。

ああ、人を殺したい。

私から良くない物を感じたのか、朱音は漆の名前を出して来た。

そうよ、私は何をしているのよ。

私が身を任せていいのは漆だけ。

こんなのに身を任せてどうするのよ。


「凄いわ愛歌、好きな人を想い、魔力の暴走を止める何て、貴女の愛は本物だわ」


「ありがとう、でも流石に少し疲れたわ」

「帰って休みましょ」


「ええ、そうね」


私は自分が何をしでかしたのか、ちゃんと考えようとしなかった。

人を殺した罪。

そのせいで私は酷く後悔する事になる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ