表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
124/138

第2話[愛の魔法少女]

魔法少女になって思った事は中々大変だという事だ。

平日は学校、夕方には宿題や予習をして夜になると魔獣狩り。

その他にもモデルの仕事に漆との遊ぶ時間。

かなりのハードスケジュールに時間が全然足らない。

ああ、一日四十八時間にならないだろうか。

そうすれば、もっとゆったりとした生活が出来るのに。

そんな下らない事を考えている私の前に彼女が現れた。


「初めまして、あなたが白浜愛しらはまあいさん?」

「それとも芸名の愛歌さんって尋ねた方が良かったかしら?」


何だコイツ。

私の熱狂的なファンか?

偶に事務所に届くファンレターに髪の毛を送ってくる奴とか居たけれど、ここまで調べ上げる奴は初めてだわ。

さて、どうする?

殺しちゃうか?

私がそんな事を考えている時だった。

彼女の後ろから妖精が現れる。

まさか、彼女も魔法少女なの。


「朱音、コイツ何か悪い事考えてたわよ」


「コイツとか言わないの、ちゃんと教えたでしょ、名前で呼びなさいって」

「ごめんなさいね、怖がらせちゃったかしら」

「まあ、無理もないよね」

「初対面でいきなり本名を言われちゃ、警戒もするよね」


初めて他の魔法少女と出会った。

ニニから聞いていたが、まさか身近に居た何て……。


「私ね、貴女に興味があるの」

「だって、不倫や二股とか、そういった人……、いや魔獣ね」

「そういった魔獣を狩る魔法少女なんて貴女以外、居ないんだもん」

「ねぇ、もっと詳しく話しを聞かせてくれない?」


本来ならこういう奴は相手にしないのだが、私も他の魔法少女がどんな感じなのか興味があった。

この子は何の目的があって魔法少女になったのだろうか?

それに、この子はさっき貴女以外居ないと言った。

それってつまり、他の魔法少女について何か知っているって事だ。

私は彼女を近くのファミレスに誘った。

そして、他の魔法少女について詳しく話しを聞く事にする。


「そうね、私が今知っている魔法少女は三人」

「狂美と華と真奈って子ね」


狂美と華と真奈かぁ。

私とこの子を含めたら五人。

結構居るのね。

もっと別の都道府県に居るものだと思っていたわ。

ニニの話しだと、魔法少女は全部で七人か、これだと残り二人もこの辺りに居そうね。


「あっ、そうそう」

「魔法少女は全部で八人居るって知ってた?」


朱音のその言葉にニニが反応する。


「は?」

「そんなのあり得ないわ」


「それがあり得るのよ」

「私も八人目の魔法少女を見た時は驚いたわ」

「だって、名前も顔も知らない妖精が居たんだもの」


「なっ、そんな訳無いじゃない」

「私達、七人揃って此処に来たのよ」

「八人目何て居なかったでしょ」


「知らないわよ」

「後から女王様が追加で人間界に送り出したんじゃないの」


「だとしても、顔も知らない何てあり得ないでしょ」

「此処に来れるのは妖精界でも、とびきり優秀な妖精だけよ」

「無名で顔も知らない様な奴が来れる所じゃないの」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ