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最終話[地獄]

愛歌に力を貸してくれる様に頼む。

正直、そう簡単に力を貸してくれるとは思わなかったが、意外にも彼女は私に協力的だった。

その理由はただ一つ。

愛だ。


「もう一度あの子に会えるのなら私は何だってする」


彼女の一途な想いに共鳴してか、私の心は暖かくなる。

ハルを殺した怨みは消えていない。

でも、過去に戻ってやり直せるなら、お互いが幸せに生きる道を選びたい。

私はそう強く思い、背後に立つ朱音に話しかけた。


「お願い、私に力を貸して」


「……、本当にくだらないわね」


そう言うと彼女は溜め息を吐いた。


「こんなつまらない結果になるなら、あなたを選ばなければ良かったわ」

「いいわ、力を貸してあげる」

「このまま、あなたの中で生き続けても退屈しそうだしね」


そう言って彼女は私に力を貸す事を承諾してくれた。

悪いけど、あなたの企みは阻止させてもらう。

そう思いながら私は魔力を全て使い、時間を巻き戻した……。


ハルが皆んなに購入した薔薇を一本ずつ配りお礼を言う。

皆んなが笑顔で薔薇を受け取るのを見て私も笑顔になる。

目指していた未来にたどり着けた。

そして、皆んなが薔薇を受け取ったのを見計らい、私は二人の魔法少女を真奈ちゃん達に紹介する。

桃香と愛歌。

二人が私達の仲間になってくれたのだ。

早速歓迎パーティーを開こうと盛り上がる中、私は真奈ちゃんと狂美を呼び出した。

そして二人にお礼を言う。


「二人共ありがとう」

「あの時、私を救ってくれて」


「何言ってんだよ」

「別に大した事してねぇーだろ」


「そうだよ、それにお礼を言うのは私達の方だよ」

「だって華ちゃんのお陰でハルちゃんとも、お友達になれたんだもん」


二人にあの時の記憶は無い。

あるのは私だけ。

だから二人は勘違いしているのだろう。

それでも私は二人にお礼を言いたかった。

二人とも、私を救ってくれて本当にありがとう。

私は今、とっても幸せだよ。


華END



読み返して編集して少し休憩しましたら第六部を書き始めたいと思います!

第六部では愛歌が主役のストーリーとなりますのでよろしくお願いします!

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