第2話[仲良し]
皆んなで夜の街を巡回する。
悪い奴がいれば私達が魔法を使い、捕まえて妖精の力を借りて警察に引き渡す。
その繰り返し。
流石に静香やハルは魔法少女じゃない為、連れてはいけない。
そんなある日、私達はアリスという名の魔法少女と出会った。
私達は彼女を説得し、仲間に引き入れる。
アリスが仲間に加わって数日が過ぎたある日の事……。
「私の家でお泊まり会をしませんこと」
アリスの家でお泊まり会……。
「親睦を深める意味で如何かしら?」
「もちろん、静香やハルもご一緒に……」
「駄目ですか?」
精一杯勇気を出したのだろうか、アリスは顔を赤くし下を俯いていた。
「お泊まり会……、したい」
「アリスちゃんの家でお泊まり会したいよ」
「でもいいの?」
「大勢で押しかけたらアリスちゃんの家の人に迷惑かけるんじゃ……」
「真奈……、大丈夫ですわよ」
「私の家、お手伝いさんが一杯いますの」
「ですから……」
こうして私達はアリスの家でお泊まり会をする事になった。
そしてお泊まり会当日、遅れて真奈ちゃんと可奈がやって来た。
「ニャー」
「まあ、可愛い」
「この子達が言っていた保護した動物達でして」
アリスは手持ちサイズのケースに入れられた動物達を見て顔を緩ませていた。
事前に動物達も連れて行っていいか確認を取っていたらしい。
「本当に可愛い」
私も動物達の可愛いさにうっとりする。
待ち合わせ場所から少し歩き、私達はアリスの家に着いた。
すごい大きなお屋敷に私達は空いた口が塞がらなかった。
玄関を開けると奈緒香と呼ばれるお手伝いさんが私達にお辞儀をし、部屋を案内してくれた。
大きな部屋へ着き、動物達を解放してあげる。
動物達は嬉しそうに走り回り、大きな部屋を満喫していた。
「可愛いですわ」
そう言って子猫を抱くアリスがすごく絵になる。
もし、コンクールに出したら金賞を取れるんじゃないだろうか。
そんな事を思っていると、アリスが可奈に子猫を一匹、引き取りたいと言って、可奈に色々と相談していた。
「もし、分からない事があれば私に言って」
「すぐに駆けつけるから」
「ええ、その時はよろしくお願いしますわ」
可奈は子猫の頭を撫で「新しい主人が見つかって良かったね」と声をかけていた。