ネット小説を読む事と書く事って、見方を変えると実は凄い事なのかもしれない。
以前投稿した作品です。
ちょびっとだけ手を加えました。
俺は『旅人』として世界を旅している。
不思議な事に、俺の前では時間も空間も関係無いようなのだ。
ソコが現在ではなく、過去・未來・平行世界・異世界であったとしても、俺の望むままに世界を渡り歩く事が出来るのだ。
一体この能力は何時、何処で、どの様にして手に入れたのだろうか・・・
どんなに記憶を辿っても、思い出す事が出来ない・・・
そもそも俺は何者で何処から来たのだろうか・・・
それすらも分からないのだ・・・
だが、目の前には無限の光輝く希望に満ちた世界が広がっており、俺を呼んでいるかの如く瞬いている・・・
俺は難しく考える事を辞め、この状況を楽しむ事にしたのだ。
だから俺は今も世界を旅している・・・
最近ハマっているのは、剣と魔法のファンタジー世界だ。
特に勇者や魔王等の存在する世界は、生命力に満ち溢れており、状況も日々刻々と変化していて目が離せなく、俺も時間を忘れてしまいつい長居してしまう事も日常茶飯事だ。
そんな世界を選んでアチコチ渡り歩いているが、俺の能力では世界を旅する事は出来ても、世界に干渉する事は出来ない。
神ではないのだから当たり前なのだが、俺も長い間色んな世界を渡り歩いていたせいか、世界を救う勇者のような存在に憧れ、自分を勇者に見立てた物語を夢見てしまう事もある。
そんな時は、自分は世界に干渉出来ない『旅人』なのだと自分に言い聞かせていたのだった・・・
もう何度目だろうか?俺の中だけの物語がまた完成した。
俺は、叶わぬ願いとして心の中に俺の物語をそっと仕舞い込もうとした。
『君だけの物語かぁー。面白そうだな。やってみるか。』
どこからか声が聞こえてきた。
「誰だっ。」
俺が問い掛けるが返事は無い。
『うーん。こんな感じで良いのかな?』
俺の中に声の主と思われる者のイメージが入り込んできたのだが、俺の物語をベースとしているのがハッキリと分かった。
俺の考えを理解している存在であることは確かだ。
こんなことが出来るのは俺の知る限り・・・
「まさかっ、神様?創造神?俺を勇者にしてくれるのですか?」
相変わらす返事は無かった。
『良し、これでいってみよう。』
声が聞こえたと同時に俺は光に包み込まれた。
『俺の中で君が動き出してしまったからなー。頑張ってみるか。俺の思い通りに出来るから、ばっちり活躍させてやるぞ。』
もしかして、神?創造神?だと思っていた存在は、俺自身だったのか・・・というよりは、俺が声の主の一部なのか・・・
真実を知った瞬間、俺の物語が始まるのだった・・・
「【初投稿です。宜しくお願いします。】っと。後はこの【投稿する】だな?良しっ。」
また一つ、新たな物語が誕生したのだった。
「うわ、俺以外にも投稿した人がこんなにいるんだー。凄いな。」
この瞬間にも続々と世界が誕生し更新されていくのだった・・・
さあ、貴方も【旅人】として、【小説を読もう】。
そこには無限の世界が・物語が広がっているはずだ。
そして、【創造神】として【小説家になろう】。
貴方だけの物語がきっとあるはずだ。
小説を読んだり、書いたりしている様子を視点を変えて描いてみました。