7-9 モンスターの大襲撃 グラングエル
モンスターの大量発生は、各国二話計六話構成を考えてます。
今回はグラングエル編一話目です。
どうも焔です。現在モンスターの前にいます。
大量のモンスターが咆哮し行動を開始したと思ったら綺麗に三分の一が残り他が一瞬にしてこの場から消えた。
『各員に通達、現在獄山脈からモンスターの一部が転移した。』
『キュクロテスの日影だ。現在モンスターの転移を確認。殲滅を開始する。』
『こちら、ベルスターの香蓮です。こっちもモンスターの転移を確認。』
『了解、各員きつくなったら即報告すること。』
『『了解』』
「こっち側も開始しますかな」
大量のモンスターがこちらに向かって突進してくるが無視して軽い準備運動をする。
「よーし、やるか」
「あるじさま、わたくしたちも、あそびます」
ブラッドメタルを手甲に変え突撃しようとした瞬間横からロケットか飛んできてモンスターを焼く
ロケットの飛んできた方を見るとグレーテルがロケット砲を担いでいた。
「兄さま、また遊べるね」
「そうだね、姉さま」
ロケット砲がヘンゼルへと変わり二人は、互いの顔を見ながらニコニコしている。
「ヘングレ早かったな、それじゃ互いに楽しもうか」
さっきヘングレに先を越されたがモンスターの方に走りだし、敵を殲滅し始める。
俺が敵に突っ込むのをサポートするかの如くヘングレはLMGやロケラン・スナイパーライフルといった遠距離武器を持ちいりながらも俺の後ろを付いてくる。
「部下にばっか仕事をやらせたくは、無いな」
腕を横に一振りする。
すると前線にいたモンスターは、横に一閃されそれだけで何十体ものモンスターが死んだ。
だが死体を無視するかの如く、伏したモンスターを踏みつけながらも後続のモンスターが進んでくる。
「あるじさま、今のかっこいいぼくも、やりないな」
「ならやりましょう。兄さま」
きゃっきゃしながら今度は、グレーテルがワイヤーに変わった。
さっきから双子が武器に変身するのは、ヘングレの固有能力の武具変身だ。
例えば、今回のようにヘンゼルが俺と同じように、敵を一掃したいと思ったらグレーテルがそれを成せる武器や防具に変身できる能力だ。
「これ楽しい」
ヘンゼルは、ワイヤーを巧みに操り横一閃を繰り出したり、ドラゴンの首を落としていた。
「ヘングレがここまで強いとは、思わなかったわ。」
ブラッドメタルをナイフに変え、突き進みながらすれ違ったモンスターの首を落としていく。
ほんの十分程度で約六割が殲滅され、周囲には多種多様なモンスターの死骸が山のようになっていた。
俺もヘングレも銃やナイフ・ワイヤーに斧と自分の使いやすい武器に変化して戦っていた。
それに、互いに間合いを考え互いの動きを邪魔せず最適に動き回る。
「ふぁ~あるじさま、眠くなったし終わらせない?」
「賛成、俺も飽きてきたしないいぞ」
「ならわたくし、やってみたいことがあります。」
グレーテルから念話が届きやりたいことが伝わってくる。
「いいぞ、来い」
両手を横に伸ばしT字の姿で止まるとヘンゼルとグレーテルが抱き着いてくる。
「「武装憑依」」
ヘンゼルが鎧となりグレーテルが剣となって俺の身を守る。
正確には、俺の身を包み俺の身の使用権を奪う。
奪うといっても俺が抵抗すればレジスト出来るが今回は、ヘングレに身を任せる。
今までの武装変身は、名の通りヘングレが武装に変身するだけだったが武装憑依は、憑依することによって装備者の体を使うことができる。
「ついでだ。こいつも使え」
ブラッドメタルの使い方をヘングレに伝授する。
「主様、こんなにいっぱいの能力や力を持ちながら世界征服とか考えなかったの?」
俺の体に憑依することで力の大半を知った事でよくある質問が飛んできた。
力あるものは、自分の力を過信し天狗になり、朽ちていく。
平家物語の冒頭にもあるように「猛き者もついには滅びぬ」どんなに勢いが盛んなものでも必ず衰えるものであるように俺の力もいつかは、滅びるし俺が最強であるわけでもないしな。
現に創造主に負けてるし。
「慢心ダメ絶対」
憑依で俺が頭で考えた事を読み取り、口に出した言葉で全てを理解したのか。
俺の口がニコニコしている
「これだから私たちの主様は、面白い」
この質問の後は、特に話すこともなく俺の体を使って無やブラッドメタルを使ってモンスターを殲滅していった。
俺自身、ヘングレの体の動かし方やブラッドメタルの使い方など勉強になることが多くて正直うれしい。
そんなことを考えていると今まで動きの無かった怪物が動き始めた。
「っつすまんヘングレ」
咄嗟に憑依をレジストし、ヘングレを俺の体から剥がす。
直後、トラックと衝突以上の衝撃が俺の体を襲う。
手をクロスして防御したが両腕、肋骨が複雑骨折+骨が臓器に突き刺さっている。
「いって~急に襲うとか酷くない?」
口に溜まった血を吐きながら怪物のほうに視線を移す。
そこにいたのは、紫の体色をした三頭龍だった。
正確には、二足歩行型のドラゴンの首が三つある感じだ。
真ん中の龍の右目にはⅥが浮かんでいた。
「彼奴のプレゼントって事だから想像はしてたがⅥってことは巳…ヘビの怪物か」
「モンスターを虐殺している間動かなかっただけ嬉しく思ってほしいものだがな」
「それに対しては、正直ありがたかったぜ。こっちには守りたいものがあるんでねぇ」
「お主の力を見ていたのもあるが、我は、悪の化身だ。お主の守りたいものなどどうでもいいし、お主の力を出させるのならお主がやったように虐殺するのも吝かでは無いぞ」
怪物の目は、言った言葉全てを実現させると物語っていた。
「そうかい、だが一つ忠告しておいてやるよ。俺を舐めるなよアジ・ダカーハ」
怪物は、目を見開いて固まっていた。
「よく我のことが分かったな」
シヴァと同じように自らの事が露見して驚いていたようだ。
アジ・ダカーハは、拝火教と呼ばれ一般的にはゾロアスター教で知られる宗教の邪神の一体だ。
ゾロアスターの聖典アヴェスターで三頭三口六目の容姿だと描写されており、各頭が苦痛、苦悩、死を表してるとも言われている。
その神格は、悪であり、また死が確約されている面白い神でもある。
ゾロアスター教は、今のキリスト教やヒンドゥー教よりも昔に創られており最古の宗教と称される宗教でその教えは、キリスト教やユダヤ教に影響を及ぼした。
ゾロアスターの特徴は、善悪二元論と呼ばれるこの世界は、善と悪しかなく人は、自らの行いで善にも悪にもなると言う教えと多神教でありながら一神教を提唱したというものだ。
これは、数多くの神々の中から、崇拝に値する神をアフラ・マズダーだけとした。
「博識なんでね」
「そうか、蛇であること三頭龍・我の悪の化身で分かったって訳か」
「そちらこそ慧眼だな。さすがは、千の魔術を使えるほどの叡智だ。」
アジ・ダカーハの三口全てが獰猛な笑みを浮かべる。
それは、久しぶりに面白い獲物を見つけた獣のようだ。
「腹の探り合いなんてめんどくさいことやめて殺し合いを始めようか、人間の可能性」
「俺が人間の可能性?その言葉は、他のやつに相応しいな。」
「そう思うならそうなのだろう。それで、そこのガキは、どうするんだ?」
「あいつ等は、お前と戦わせたら即死だろうし、今回は見学だな」
「あるじ様が、言うなら」
「ぼく達は、見てるよ」
ヘングレは、遠くに離れ竜の死骸に腰を掛けた。
その顔には、新しい技を盗もうと真剣な表情をしていた。
「見学なんてつまらんことしなくてもいいぞ」
アジ・ダカーハは、右腕を切り落としヘングレの方へ投げ飛ばす。
投げ飛ばされた腕は、地面に落ちると名状し難い蠢きをするとアジ・ダカーハに似た二頭龍へと変化した。
「やっぱりその力もあったのか」
アジ・ダカーハには、傷口や血から爬虫類を生み出す力があるとされている。
だがこの力は、アジ・ダカーハの神格を分け与えている為、大量に生み出すごとに本体が弱体化していく。
「ヘングレ、その龍もアジ・ダカーハほどでは無いが強敵だから死ぬなよ」
「大丈夫、あるじ」
「私たちは、あるじ以外に負ける気が無いから」
ヘンゼルの身にグレーテルが鎧と盾と剣となる。
鎧は、動きやすさを重視しながらも致命傷になる場所は、厚くなったアーマープレートで剣も片手でも両手でも使いやすい長さの直剣だ。
その姿は、さながら聖騎士と言った感じだった。
「んじゃ、始めますか」
「我が屍を超え正義を示せ」
「早めに死なないでくださいね」
「どんだけ遊べるかな」
各々自らの中に思惑を残しながら戦いの幕は上がった…
誤字脱字等ありましたら教えていただけると幸いです。
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次回の投稿は2/22(金)を予定しております。




