1-7-1 ダンジョン攻略
縛りプレイのHP又はMPが1/3になった場合ステータスが戻る効果を無くしました。
どうも焔です。現在クラスメイト+騎士団とダンジョンでの実践訓練中です。
「さっきも言ったが、ここの名前はティーシ宮だ。まだ新しいから強い敵は出ないと思うが、油断をしたら普通に死ぬから気をつけろよ。」
騎士長は、伝え終わるとダンジョン内に入っていった。
クラスメイトは、おいて行かれないように騎士長の後について行った。
入って分かったことだが、まずダンジョンの構造だ。どういった感じかというとモグラやアリの巣のように地面を掘ったような感じのダンジョンだった。
地下に居るはずなのに、周りは明るい、少し進むと小さなネズミのような魔物が出てきた。
「こいつの名前は、スモールマウスという。雑魚だが群れで襲われると結構厄介だ。今回はパーティーで来ているから、誰が倒しても経験値は全員もらえるが、一回は全員一人orペアで魔物を倒してもらう。記念すべき第一回目は…香蓮お前がやれ」
呼ばれた香蓮は、スモールマウスの前に出た。
スモールマウスは目の前に人間が現れたことで、獲物だと思い香蓮に飛び掛かったが、香蓮は怯える事もなく獲物の剣を上段に構え、スモールマウスを一閃する。
切られたスモールマウスは、香蓮の後ろで真っ二つになっていた。
「あっレベルが上がりました。」
香蓮の技巧に呼吸すら忘れていたクラスメイトは、香蓮の言葉で現実に戻る
「お見事だ香蓮。綺麗な剣筋だったぞ。正直、剣術ならもう俺を超えてると思う」
騎士長の褒め言葉に拍手をするクラスメイト。そんな中褒められている香蓮は、俺のほうを見ていた。
素直に拍手をすると満面の笑みを浮かべた。
この後は、敵に会うごとに騎士長がクラスメイトを指名し戦わせていった。
人によっては、攻撃に怯えひるみ攻撃を食らうものや、物を殺すことに恐怖し嘔吐するものなどがいた。
~焔たち実践中~
「では焔。最後は、お前だ」
騎士長の声に応えるように前に出ると、そこには大きなハリネズミのようなものが居た。
あいつは確か、ラージヘッジホッグって名前だった気がする。攻撃方法は基本、背中の針をこちらに向けてくるだけで飛ばしたりこちらに転がってきたりはしないはずだ。
「焔なら、大丈夫だと思うがあの針に刺されたらひとたまりもないぞ。気をつけろよ‼」
「分かりました。では肩慣らしでもしますかな」
俺は、手にした剣を一度鞘に戻し、体を屈めた。所謂、抜刀の構えというものだ。幸い相手は、まだ俺のことは認知していないから不意打ちになる。針を向けられる前に倒せる確信があった。
深呼吸をし、短く息を吐くとともに足に力を入れ、前に弾丸のような速さで飛んだ。
俺が飛んだ音でラージヘッジホッグは、気づくが俺の速さに驚き、身を硬直させてしまったために反応が遅れた。
ラージヘッジホッグと俺が交差した後、静寂が訪れ俺が無言でクラスメイトの方に戻ると、後ろで綺麗に横一文字で切られたラージヘッジホッグが崩れる。
香蓮に遅れを取らない技巧にほぼ全員、香蓮の時と同じような反応をしていた。
香蓮だけは、めっちゃニヤニヤしていた。しかも発情と野獣の目をしていた。今が、実践訓練でなくかつ二人以外居なかった場合、多分襲われていたと思う。二つの意味で。
「香蓮が惚れる意味が、分かった気がするな」
「おっさんに好かれる趣味はねえよ」
「そう意味じゃねえよ‼これでもまだ20代だ。それよりこれで全員一回は、敵を倒したことになるから今からはダンジョン攻略とする」
~ダンジョン攻略中~
「やっと4階まで来たぜ、疲れた。」
凛音がぼやいた
現在4階まで来ており、今のところ何もないが嫌な予感がビンビンしている。
「焔さん。何も起きませんね」
「このまま終わってくれればいいんだけどね」
今、俺たちは小さなネズミのような魔物、スモールマウスの群れと戦っている。出てくる敵もコボルトやゴブリンといった一般的な魔物というよりも今、戦っているスモールマウスやラージヘッジホッグといったネズミ系の敵が多く出現している。
『「これは確実にアレだな」』
『そうだね。あからさま過ぎて間違ってたら死ねる程にね』
そんな考えをしていると最後の一匹を香蓮が倒していた。
「これでレベルアップです。」
香蓮は自分のステータスを確認しながら言った。
「そういえば、最近ステータス見てなかったな」
俺は周りが見えないようにステータスを確認した
名前 焔
年齢 17歳
種族 人間(♂)
LV.3
HP 1,120,653/ 1,120,653
MP (魔力) 2,001,774/ 2,001,774
STR (力) 182( 1,821,618)
DEX (俊敏) 192( 1,915,002)
VIT (耐久) 183( 1,834,674)
INT (知力) 346(3462,237)
EXP (経験) 6/15
スキル 「???」・魔力操作Lv.10・全魔法Lv.10(火・水・風・土・雷・氷・風・聖・邪・時・空間・回復・防御)・幻影術Lv.10・剣術Lv.10・詠唱破棄・魔力節約・鑑定Lv.10・限界突破Lv.2・不可視・縛りプレイ・リミットブレイク
称号異世界人・巻き込まれ・賢者・突破者・自称神の加護・どM
「おぉ~まだ辛うじて見れるぐらいのステータスになったな」
ほとんどの値が3ケタになったことで、少しは見栄えが良くなった事に喜びを感じた。
周りを見渡すと、ほとんどのものがレベルが上がっていたのか、飛び跳ねたりガッツポーズをしたりしながら喜んでいる
「お前らここはダンジョンだぞ‼浮かれてい「ぐぅおおぉぉぉぉx」」
騎士長の注意にかぶさるように、ダンジョンで地震が起こった。いな地震ではなく、何者かの咆哮で揺れたのだ。
「騎士長。今すぐ全員居るか確認して、撤退するぞ‼じゃないと全滅する」
「わかっている。全員集合、緊急事態だ。何者かわからんが今の私たちでは敵わぬ敵が現れた。だから今すぐ撤退する」
さすがは、騎士団の長だ。緊急事態の時の対処が早い
「えぇ~でも、ここには勇者の香蓮や同等の焔がいるから問題なくないですか??」
「他人任せかよクソども。俺と香蓮で勝てる相手でも、お前らみたいなお荷物がいると勝てなくなるから言ってんだよ。あと勝てたとしても、良くて重症悪くて手足も出ずにやられるってことぐらい理解しろ」
正直、今回の相手は香蓮でも勝てないと思う。それは純粋な力の差もあるが、格の違いでもある。とあるゲームでも邪神を見るだけで発狂することがあるように、自分より格が上のものに会うと、人は暴走してしまうからだ。
「本来なら焔の言い方を注意するべきだが、今の現状焔のほうが正しい。そういうわけで今すぐ動くぞ」
クラスメイトがしぶしぶ動き出し始めたとき、後ろのほうで何かが迫る音がした。
「香蓮、後は任せた」
「えっ」
俺の発言に香蓮が振り向くが、そこには大きな壁があるだけで俺は居ない。クラスメイト全員を助けるために俺は、壁を作り囮になったのだ
「香蓮、辛いとは思うが助かることのほうが優先だ。動けるか??」
「安心してください。焔さんが死ぬはずがないって確信しているので、問題ないです‼」
香蓮たちは、俺が囮になることで道中、雑魚が出てくる程度の障害でダンジョンの外に出られただろう…希望的観測だが。
一方俺のほうは…
『「クソ‼名前からして、神使が出てくると思ったがまさかご本人が出てくるとは…しかもその中でも破壊の神格を持ってるやつが来るのか…」』
『愚痴ってもしょうがないよ。私にだって予測できなかったし、今回ばかりは何があるか分からないから縛りは解除しとくね。』
『縛りプレイが、一時的に消滅しました』
神と焔が話をしていると、目の前にいる者がしゃべりだした。
「わが名はシヴァ。汝らは挑戦者か?」
三つ目でコブラの首飾りをし、手には三叉戟を持った青い肌の青年がしゃべりだした。
そう。こいつは、インド神話のシヴァ神本人だった。正直名前から子(鼠)の神格を持ったものor子を神使に持つものだとは、思っていたから良くて十二支が出てきて悪く大黒天(大国主)が出てくると思ったが、大黒天のルーツの本人が来るとは思ってなかった。
「そうでもあるし違うとも言える。今回俺たちは、攻略よりも実戦になれる訓練をしていたに過ぎない」
シヴァ自身が、破壊と再生の神であるため。戦いをすることは逃れられないと思うが、相手を変に怒らせるものでもないため、差しさわりのない回答をする。
「そうか実戦訓練か…ならばこのダンジョンの主である私本人が施しをしてやろう」
「まじかよ」
『ドンマイ』
「待ってくれ。それは光栄だが、一つ聞きたい。本来俺の知ってるシヴァ神は、地球のインド神話に出てくる破壊と再生の神だが、なぜここにいる」
俺が今一番疑問に思っていることを聞いた。
正直、地球の神がこちらにいることが明らかにおかしい。もし地球の神ならば、地球に戻る方法を知ってるかもしれないからだ
「いかにも、私は地球の神だ。だが基本、神は箱庭で世界のことを見ている。そんな中、一つの紙がいろいろな神の元に届けられた。内容は、カムスという星で遊戯が行われるというものだ。勝者には、隠された神格を授ける。また参加条件は、24の数を持った者だけで参加条件を持つ者は手に1~12の値と司る物が書かれると、書いてあった。」
「じゃあシヴァ神は、どうせ1の子または鼠ではないんですか」
俺は紙の条件を聞き瞬時に理解した。
「っ!!なぜそれが、解ったのだ‼」
シヴァの神格が一気に上がる
「そりゃぁありきたりだから??」
『あからさますぎでしょ』
「どういうことだ‼教えろ‼」
最高神の一角である、自分でも解らなかったものを、簡単に当てられ困惑している。
それはそうだ。基本他の情報を得て理解をし、知識とするのは人間の本分で、神の中でも文学や魔術をメインとして司るもの以外は、しない行動だからだ
「教えてもいいですが…基本、神格とは理解されると効力が弱まるはずです。それでも、よろしいのですか?」
「弱まったところでお前が、私に勝てる可能性は万に一つもない」
『「はぁ慢心は、命を落とすと知らないのかなぁ」』
『まあ仮にも最高神の一角でしたし仕方ないと思うよ』
「分かりました。では教えます。まずなぜ1だと解ったかというと、日本の十二支の一番目が子で、子は鼠を表し、鼠は大国主の神使として崇められております。大国主は、大黒天と同じ神格を持ち、大黒天と大国主はシヴァ神あなたの分身。正確には、あなたの別名だからです。」
「ならなぜ汝は、自分より格の高いものを目の前にして平常でいられるのだ」
やっと気づいたか…こいつ本当に最高神か?めっちゃ小物臭がやばい
「分かりませんかね…1つは、負ける気がないからです。俺は、ここで死ねないので絶対に生き残ろうと思っているからです。それと、いろんなモノと出会ったせいで麻痺してるだけです」
「そうか分かった。謎も解けた、感謝する。ではそろそろいくかのう」
今までの小物臭が一変して戦人この場合戦神のオーラを出している。
「先ほど汝は、負ける気がないと言ったが、私はこれでも最高神だぞ」
「はい。それでも負ける気はないです。正確には、負ける気というより‥‥死ぬ気が無いといったほうが正解ですね。正直、私からすると勝敗なんてどうでもいいんです。勝とうが負けようが、死んだらそこまでなので、死なないようにするまでです」
「ははは おもしろいぞなら死なない程度に瀕死にしてやる」
「それは楽しそうですね。ではやりましょうか」
俺たちは、自分の獲物を構えた。俺からすれば、正直戦いたくはない相手だ。
相手の獲物である三叉戟は、おそらくトリシューラだろう。逸話では、一撃で3つの都市をすべて破壊するほどの力といわれている。またトリシューラの3つの先は、シヴァの「欲望、愛、意志」・「行動」・「知恵」を司ると言われおり、その武器自体が神格を持っている。それに対し俺の獲物は、ただの剣でしかなく間合い獲物の格ともに負けている。
そんなことを悩んでいると、シヴァが間合いを詰め、突きの連撃を放ってきた。普通の人からすれば神速だが、縛りを消された俺からすれば、止まっているように見える。
突きをすべて避け反撃せずに後ろに飛んだ。
現在の焔のステータス(縛り解除)
名前 焔
年齢 17歳
種族 人間(♂)
LV.3
HP 1,120,653/ 1,120,653
MP (魔力) 2,001,774/ 2,001,774
STR (力) 1,821,618
DEX (俊敏) 1,915,002
VIT (耐久) 1,834,674
INT (知力) 3462,237
EXP (経験) 6/15
スキル 「???」・魔力操作Lv.10・全魔法Lv.10(火・水・風・土・雷・氷・風・聖・邪・時・空間・回復・防御)・幻影術Lv.10・剣術Lv.10・詠唱破棄・魔力節約・鑑定Lv.10・限界突破Lv.2・不可視・リミットブレイク
称号異世界人・巻き込まれ・賢者・突破者・自称神の加護・どM
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『「俺のステータスきも 縛りプレイで3ケタにされていたから解除された後の値が今まで以上におかしく見える」』
『傍から見たらお前はもう人の域を超えてるからな』
『「そんなことよりなんで本編終わったのに俺らは話しているんだ」』
『それは今回中途半端なところで終わったことの詫びをしようとしてだな』
~神様、焔に説明中~
『「そういう事な了解。今回戦闘中のしかも中途半端なところで終わったしまってすみません。次回は焔が連突を避けたところから開始します。また7と8は話が続くので2話投稿としますので許してください」』
『詫びとして焔にして欲しいことを書いてくれたら2,3話後に反映しますのでコメントよろしくお願いします』
『「おいバカ神適当なこと言うじゃねえよ。えっマジ?? はぁもうどうでもいいやでは次回お会いしましょうアデュ~」』
誤字脱字等ありましたら教えていただけると幸いです。
また感想やアイデアを常時募集中です。
ここがつまらないなどの意見も送って下さると幸いです。
次回も同時に投稿されてるので続きをどうぞ