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4-8 事後処理

いつの間にか4000文字超えていた。

 どうも焔です。前回嫌な言葉が聞こえたような気がします。


「どうしたの?主様。」

「どうしたのですか?主様。」


 気のせいだと信じたかった言葉が聞こえる。


「気のせいであったほしかった。」


 双子が俺に対して主と呼んだ。

 それは、アステリオスと多分同じだろう。


「はぁしゃーない、ヘン・グレ何がお前らを楽しませたんだ?」


「それはね、存在だよ」


 ヘンゼルの言葉にいつの間にか起きていた日影が頷く。

 俺自身も何となく理由がわかった。


「ということは、香蓮が今回のカギかな?」


 俺の言葉にどういう意味か分からずパチクリする香蓮。


「そうだね。まぁ主様自体もそうだけど香蓮もそうだね。」

「香蓮さんの成長性や今後の可能性とかを考えると面白くてね。」


 ヘンゼルとグレーテルは互いの顔を見てクスクス笑う。


「そういうことか、今後の香蓮の成長というか俺らの冒険に興味が出てきたから、俺の使役物になったと。」


 明確に言われた訳ではないが多分そうだろう。


「そうだ、忘れてた」

「そうね、忘れてました」


 双子が右手と左手を合わせると空から紙が降ってくる。

 タイトル:15:双子宮の化身 ジェミニの試練

 挑戦者:日影 焔 香蓮 アステリオス

 勝利条件1:双子を楽しませる。

 勝利条件2:二人の真名をあてろ。

 敗北条件:挑戦者の死亡


 只今14:双子宮の化身 ジェミニの試練のクリアを確認しました。

 達成された条件が1のため報酬として双子の使役権を贈呈します。


『「ジェミニの使役権」を取得しました。』


 前回とは違い双子の神格を得ることが出来なかった。


「今回は神格を得られなかったな。まぁいいけど。」


「それで、これからよろしくね主様。」

「よろしくお願いします。主様。」


 双子が抱きついてくる。


「そうなる気は、してたから良いが、この後どうすっか。」


「主、すごいもう次のこと考えてる。」


「だって、このままぐだぐだするよりどんどん世界を回ったほうが楽しそうだし。」


 俺の発言に香蓮が手を挙げる。


「はい、なら魔族の国に行きたいです。」


 香蓮が何を言いたいか分かった。


「なら次の目標は、魔王城かな?」


 香蓮が頷く。


「んじゃ今日は、一旦この家で休んでから魔王城に向けて進みますか。」


 俺は、飛ばされていた別次元の空間を壊し、初めにいた玄関ホールに戻る。


「ヘングレ~寝室に案内して~」


 俺の言葉にクスクス笑いながら手を引いてくる。


「こっちですよ主様。」

「こっちだよ主様。」


 ヘングレに引っ張られ連れて行かれた場所は、多分この豪邸の主だったものが寝ていたのだろう豪華な寝室だった。

 天蓋の付いたキングベッドが2つあり両サイドによく朝食や水が置いてあるような小さな机があり、そのほかにもソファーや執務机などが置いてある。


「でっけー」


 部屋を見た、アスと香蓮は呆然とし、日影は少しニヤつきながら頷く。


「それは、そうだよだってここは、前の使用者のヤリ部屋だったから。」


 俺は、日影がニヤついていた理由とキングベッドが2つ並んでいる理由を理解した。

 唖然としていた香蓮とアスは少しショックを受けたのか少ししゅんとしている。


「まぁヤリ部屋であろうが寝れれば問題ない。おやすみ~」


 俺は、千鳥足で、ベッドに近づき飛び込む。

 ベッドはぼふんと俺の体を軽く跳ねながら受け止める。


「ふっかふか~」


 俺は、体をわきわきしながらベッドを堪能する。


「ほ~む~ら~、寝れればいいって事は何しても…」


「処す。」


 日影がエロおやじモードになったため、安心と安全の触手を召喚する。


「ごめん私が悪かったから触手はやめて。」


 日影は触手を見ると即座に土下座してくる。

 そんなに日影の服の描写をしないから知らない人が多いと思うが日影は、基本花魁のような肩出しの着物を着ている。

 そんな着物を着た人が土下座したらどうなるか…そうだねパイオツがチラリズム。


「ネタだ。安心しろ。それより日影こっちに来い」


 俺は、ベッドに横になりながら手招きをする。

 日影は、頭に?を浮かべながらも四つん這いでベッドに上がってくる。


「焔、何?」


 日影の顔が近くに来る。


「そい」


 四つん這いになっていた日影の両手を払いベッドに寝かせる。

 パチクリしている日影のお腹のほうに手を回し抱き枕のように抱く。


「な、な、何してるの焔?」


 急な展開に置いてけぼりされていまだ思考停止している日影。


「どうした?お前の望んでいた添い寝だぞ。」


 きっと俺の顔は赤くなっているのだろう日影の背中に顔を埋めながら答える。


「最高なんだけどなんで急に?もしかしてデレ期?」


 何かイラッとすることを言われたが無視する。


「そりゃ~相打ちとは言え俺を倒したからご褒美として今日は一緒に寝てあげるだけだ。それ以上でも以下でもないぞ。」


 香蓮とアスがいいなぁ~という顔をする。


「アスも香蓮も添い寝したことあるんだから我慢しろ。」


「主様、ぼくたちは?」

「主様、わたしたちは?」


 ヘングレがニコニコしながら聞いてくるが俺は、虫を払うように手を振る。


「敵だったものをすぐに一緒の布団に寝かせるほど無神経じゃないぞ。」


 俺は、再度日影に抱きつきながら瞼を閉じる。

 ~睡眠中~



「ふぁ~」


 体内時計が朝を示し目を覚ます。

 欠伸をしながら少し身悶える。


「はぁ~おはよう焔」


 抱き枕にしていた日影が起きる。


「すまん、起こしたか?」


「大丈夫、起きてたから。」


 少し体を起こし周囲を見渡すと、横のキングベッドで香蓮とアスが俺たちのように抱き合いながら寝ており、ヘングレはヘングレで、ソファーで添い寝していた。


「こう見るとうちのパーティーは似た者同士だな」


 苦笑いしながら日影も体を起こす。


「類は友を呼ぶって言いますしおすし。」


「せやな」


 周りのやつを起こさないように体を起こし、少し散歩がてらこの豪邸を散策しようとする。


「ちょっとこの家を回ってみるが来るか?」


「いいよ、香蓮たちが起きた時に私たちが居なかったら多分荒れるから」


「…そうだな。なら留守番頼む。」


 俺は、音も立てずに、扉を開け廊下に出る。

 寝室に来る前にも歩いているが外から見るよりも広く作られている。多分空間拡張か空間転移による亜空間に中身を作っているのだろう。

 俺は、記憶に従い、お手洗いに行き、その後は、目的もなくとりあえず、全体を見るように歩く。

 この豪邸の構成として、一階に食堂・書庫・来賓者用の迎賓室があり2階にさっきまで寝ていた寝室と何個か客寝室がある。


「2階は、寝室類で生活は1階がメインって感じかな~後は、雰囲気として地下もある気がするが入り口が分からなかったし取りあえず帰るか。」


 俺は一人ごちりながら皆の寝ている寝室に戻る。


「おはよう、主様」

「おはようございます、主様」


 ドアを開けると俺の居ない間に起きたのかヘングレが挨拶してくる。


「おう、おはようヘンゼル・グレーテル」


 さっきまで寝ていたベッドに再度ダイブする。

 ベッドは優しく包むように俺を受け入れる。


「は~やっぱりこの家住みやすいわ~」


「なら良かったね主様 なぇ姉様」

「そうね兄様、だって今日からこの屋敷は主様のになるのだから。」


「それは、お前らの使役権が俺にあるから俺の物になったお前らの所有物も俺のになるってことか?」


 俺の回答に頷く双子。


「やっぱり主様は、頭が回るね姉様」

「そうね兄様、だけど主様少し外れです。所有物だけでなくこの体自体好きにして良いんですよ。」


 ヘングレは互いのシャツのようなパジャマのボタンを外し体をさらそうとする。


「ブラックボックス」


 ヘングレの首から下にブラックボックスを発生させ見えないようにする。


「くそ餓鬼どもがそんなはしたない言葉を言っていいはずがありません」


 俺の叱りに?を浮かべる日影


「あれ?焔って17じゃなかったっけ?」


「日影~口は災いの元だぞ」


「はひぃ」


 勘の良い女は嫌いだよ。

 適当に日影の視線の端に触手をチラリズムしながら双子のほうを見る。


「やっぱりチャウシェスクの落とし子か」


 俺の発言に少し悲しいような顔をする双子。

 多分双子座の獣になる前は、裏市場で見世物になっていたのだろう。


「なんで…主様は、ぼくたちが落とし子だって気づいたの?」


 ヘンゼルが今までより少し暗い雰囲気で聞いてくる。

 多分、多くの大人たちに人としてではなく玩具や道具としてしか見られず、落とし子という称号にトラウマになっているのだろう。


「ん?昔見たアニメにお前らと同じような双子が居てな。そのキャラとお前らの目が一緒なんだよ。子供の頃から一般人の知る筈のない人間という獣の欲の闇を身に受けそれが当たり前だと思ってしっている死んだ目を…」


 自分で話してて何故か苛立ってくる。

 人は、自分の為に他を使い利用しゴミのように捨てる。人とも思わず道具のように扱い、用が済むとさらっと捨てる。

 そんな奴らを俺は何人も見てるし、粛清してきた。


「まぁ安心しろここのパーティーは、闇や謎の深い俺や人々の呪詛で怪物化した王子、才能だけで色々な事を期待され束縛された才女とお前らと同じような奴らの集まりだからな」


 双子の方を見ると泣いていた。


「ねぇ姉様、なんで泣いてるの?」

「ねぇ兄様、なんで泣いているの?」


 双子は自分たちがなぜ泣いているか理解できていないようだ。


「なぁヘンゼル・グレーテル、お前ら記憶の中で誰かに、認められたことって有るか?」


「無いよぼくたちは玩具だから」

「無いですよ、わたしたちは、大人を楽しまれるモノでしたから」


 双子は分からないと泣きながら抱き合っている。

 ヘンゼルとグレーテルは生まれてから今まで自分たちを人として見てくれる人に合わずただの道具だと自分たちで認識し、生活していた。


「お前らは、人?だ。種族的に人では、無いかもしれないが俺の中では、神も魔族も人間も獣人も等しく人だ。だから今後、自分のことをモノだと言うな。そして、したいことや疑問が有れば聞け、昔何されたか正確には、知らんが理不尽に怒ったり、暴力をふることは無いからな。」


「やっぱ主様はおかしいよ。」

「やっぱ主様は最高です。」


 双子の笑顔が輝いて見えた。

読んでいただきありがとうございます。


評価・感想など随時募集中なのでよろしくお願いします。


次の投稿は6/29(金)になります。

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