進まない話
「えーっと、僕が質問に対応させてもらうね…僕は†296†、今回のミッションの説明係に抜擢されました、よろしくね。」
ワァアアと大歓声。
まぁ普通はランク150以上でもフクさんと話す機会なんてないから仕方ないかな。
「っと、なんだったっけ?確か…」
「はい!ぼくBOX習得してないです!なのでミッションの確認が出来ないかもです!」
…ん?あの人……というかあの子!?
よく見るとBOX未習得プレイヤー君は
10歳くらいの男の子の姿をしていた。
でも、この世界では年齢詐称なんかし放題だしもしかしたらムサいおっさんかもしれないか。
「…君、いくつ?」
「はい!9歳です!」
「……嘘ついてない?」
「ぼく、嘘つきは駄目ってママに言われてるから、嘘つきしません!」
「…えーっと本物の男の子かヤバイ人かは分からないけれど、BOX未習得の場合はこの魔道具版BOXを使うように言われてるんだ。
なんとこれはね、BOXの魔法を習得していなくても…ってのはもちろん、たとえMPが0の人でもBOXの使用が可能という凄い代物なんだ!」
えっすごい。
…ちょ、男の子ずるいよぅ。
それ売ったらめちゃ高いやつだよぅ。
「ありがとぉございます!」
「いえいえ…では、ミッションの説明を始めさせてもらっていいかな。」
うむ、あくしろ。