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ナンバーワンプレイヤーと再会

私はBOXの中から転移魔法を発動させるアイテムを取り出した。

ミッションの発表に指定された 賢者の街-イレイン というのはこの サイハテの森 からかなり離れていて、徒歩で行くのはHPを消耗する可能性があるので転移魔法で飛んで行くためだ。

ちなみにBOXというのはアイテムなどを保管しておく場所でポケ○ンでいうバッグである。モン○ンのように倉庫みたいなのと持ち歩けるものに分かれているわけではない、というのもBOXは上級の魔法で普段は実態がなく魔法を発動することによって現れる、不思議なアイテム入れなのだ!!!

「えーっと…あ、あった、転移ドリンク。」

てってれ〜☆

てーんーいーどーりーんーくー☆

説明しよう!転移ドリンクとは

飲むと一定時間自由に転移魔法が使用できるアイテムなのだ!転移魔法関係のスキルを取得していなくても使用できはうえ、MP消費も無い!

「でも不味いんだよね、これ。」

まぁ仕方あるまい、飲もう!


・°*・°*


「あ、ゆうk…アクイだ!」

おい今 裕香って言いそうになったね?

本名だめよ?…フリじゃないよ?

「やっほ、天津飯。」

天津飯というのはミツメのアバターの名前。

ミツメ→三つ目→天津飯! だそう。

「天津飯ってランクいくつだっけ?」

「僕は195。アクイは?」

「私は…340かな。」

はい出た課金ゲーマー泣かせーw、とミツメ…天津飯に笑われる。

そう、私は完全無課金ゲーマー。

しかしこのゲーム内でランク300以上というと10人しかいないうえにほとんどが廃課金ゲーマーだ。

そのため私は一部の人から"課金ゲーマー泣かせ" "運営いじめ" "無課金ゲーマーの希望"などと呼ばれている。

「いや、プレイ時間が長いだけだよ。」

いつもそう言って逃げるが天津飯は私をプロゲーマーレベルだと思っているらしく学校で広めようとするのでレア武器などで口止めしている。

「またまたご謙遜を……って、アレ…ナンバーワンプレイヤーの†296†さんじゃない!?」

「あ、ほんとだ、フクさんだ。」

するとフクさんが私を見つけたらしく

こちらに向かって走って来た。

流石 瞬足プレイヤー†296†だ、そんなことを考えてら間に目の前に来てた。

「フクさん久しぶりー、前に会ったのいつだっけ。」

「22日前の《魔獣狩り祭り!3人1組のパーティで2時間以内に10000pt分魔獣を倒せ!》で組んだ時以来だね。」

「相変わらず細かいねーフクさんは!」

そうしてフクさんと雑談していると天津飯が信じられない!といった表情で私たちを見ていた。

「ア、アクイ…†296†さんと知り合いなの…?」

「うん?そうだけど?」

「アクイの御友人かな?私は†296†。一応このゲーム内のプレイヤーランクとしては一番上かな、まぁ強さで言えばアクイには劣るけどね。」

「嘘、嘘でしょ本物!?あの、†296†と書いてフクロウと読むめちゃお洒落な名前の、的確な課金と速度ステータス極フリで瞬足プレイヤーと呼ばれる、彼が歩けば旋風が起こり、彼が走れば台風が街を襲うという!?」

大ファンかよ、まぁフクさんは速度重視で軽装備だから鎧ガチガチプレイヤーよりお洒落だしアバターもイケメンだから人気だけど!

「その†296†で合ってるよ。旋風も台風も起きないけどね。」

「イケメンスマイルじゃん、女子即死のやつじゃん。」

そう言ってからチラリと天津飯を見ると案の定倒れていた。放置。


「もう8:28分だ…もうすぐミッション開始かぁ。」

「え!?28分!?」

あ、天津飯復活した。

ドラ○ンボールでも使ったかな。


『8:30になりました、ミッション参加者を締め切ります。ただいまからミッションについて、†296†様から説明をしていただきます。ミッション進行中にミッションを確認したくなった場合は今から参加者様のBOXに送る ミッション解説 をお読みください。』

突然頭の中に響いた声。

緊急連絡やゲームシステムの損傷時などに聞く声と同じ声だ。

多分イレインにいるランク150以上のプレイヤーの脳内にのみ流れているみたい。

すると1人のプレイヤーが叫んだ。

「あのぉー!ぼくBOX習得してないんですけどー!!!」

ランク150以上でそんなプレイヤーいるのな。

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