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初めての投稿です。見切り発車の為、どこに落ち着くのかわかりませんがよろしくお願いします。
人間とは、自分より劣った者を見ると優越感に浸り自分は『あれ』より上だと、まだ自分より下に居るんだと安心感を覚える。
そして自分が人より不幸だと感じた時、『あれ』は自分よりもっと不幸にならなければならないと攻撃し、惨めな姿を安心できず暴力をふるったりもする。
一人が『それ』を攻撃し始めると、『それ』なら攻撃しても良いと、自分が次の標的になってはならないと追従する。
始まりは些細な事だった。先生に室内ではやってはいけないと言われていたのに、友達とボールで遊んでいた。その時、ガシャンッと陶器が割れる音がし慌てて見ると床に花を活けていた花瓶が落ちて割れていた。
「……ッ…」
幼女は頭が真っ白になった。ダメだと言われていた事をやって、花瓶を割ってしまった。怒られるっ、と頭の中は恐怖に支配された。
「どうしたのっ?」
聞こえた音に、先生が慌てて室内に入ってきた。恐怖に支配された幼女は、どうしようと回りを見回した。そんな時、幼女を見つめる双子が目に入った。心配そうに見つめる双子に、幼女は何故か怒りが湧いた。
何故、あんた達がそこにいて私が怒られなければならないの?……私が怒られてあんた達が怒られないのは間違ってる……間違ってるっ!!
「あの子達がやったのっ!あの子達が花瓶を割ったのっ!」
気付いたら、そう叫んでいた。