確立論
即興小説トレーニングで投稿した作品です。
お題「遠い宇宙」制限時間「15分」
「はろーはろー。こんばんは。地球人さん。」
僕の前に突如現れたその少女はこういったのだった。
僕は何をしていたわけでなく、家でただ本を読んでいたに過ぎないのだが、
彼女は突然目に前に現れた。
「私は宇宙人です。と言っても我々からみればあなたが宇宙人なんですけどね。」
彼女は少し苦笑しながら言う。
「なんです?驚かないんですか。面白くない。」
彼女は僕の部屋をゆっくり歩いて物色する。
「地球人もここまで文明を高めていましたか。まぁ。あと10光年は大丈夫そうだ。」
そうつぶやいてから、彼女は僕に近づく。
僕の頭に手を置くと彼女はゆっくりと目をつぶる。
「サンプリング終了。」
機械的に作業をこなしているといった感じである。
「あ、あなたはいったい何なんですか?」
僕はようやく彼女に話しかけるだけの勇気を得て話しかける。
「何なのか?ですか?」
彼女は考え込んでから、続ける。
「自分という存在が何なのかという問いは非常に難しい問いなのですよ。
自己の確立ができていたとしても改めて『あなたは何者なのか』という問いに答えるのは少々時間がかかります。我々の技術でさえ、その領域には達していないのですから。」
彼女はそういうと、僕から離れ消えていったのだった。
最後にこう言い放って
「あなたこそ、何者なんですか?」
難しいですねぇww
頑張ってみました(笑)