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5つめの方法(事実3つめ)
映画を観に行った帰り道、それは急におきた。
「あの、その、ホラーとか大丈夫だったり?」
実を言うと僕はガタブルだった。
日本はまだあんなに怖いものが作れるのか、と感心を通り越して恐怖が感情を支配していた。
「はい、こんなこといったらいけないんですけど、私ホラーとかで怖がっている人をみるのが好きなんです。」
とても知りたくない、いや、知り得なかった彼女の一面が見れた。
そして帰り道がバラバラになる分かれ道につくと、彼女はあっけなく帰っていった。
「それじゃ。」
「ああ、はい。さようなら。」
今日のプランはやはりいつもと違うことのためにやったから楽しくなかったのか?
なんて考えていると、いきなり後ろに体重がかかる。
「うわぁっ!!」
「ひゃぁひぃ!?」
「えへへ。ビックリしました?やった!」
そこにはいつもより数倍も輝いて見える彼女の笑った顔があった。
5つめの方法、「彼女に驚かされる。」
出来ればこういったことは僕以外にやってほしくないと願ったのは内緒だ。
今回は短くなりました。(あれ?いつも?)
たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。