4つめの方法(1つめの方法)
昨日の昼食のとき、彼女が笑ったのはまたしてもノーカウントだ。
僕が笑わせてあげれる方法を、探しているのだから。
ここらで1つ別の考え方をしてみよう。
彼女は笑顔だ。
それ以外の顔を見ない。
ごく最近笑った顔を見たくらいだ。
なら、困ったときの顔はどうなのだろう。
ちょっとした番外編であり、とても知りたいことだ。
まずは驚かせてみよう。
「ごめん。まった?」
「いえ、大丈夫ですよ。行きましょっか。」
「うん。」
今からどこへ行くのかと言うと、彼女と映画を観賞しに行くのだ。
だがしかし、ただ楽しむだけではない。
1つめの方法を見つけるんだ。
彼女の笑顔以外の顔を見るための。
「今日は何を見るんですか?」
「ん?これにしよっかな、って思ってたんだけど。」
その映画は、今年最も怖いと評判が良い日本の作品だった。
これなら彼女も驚くだろう。
もしかしたら泣くかも。
「いいですね!夏はやっぱりホラー映画ですよね!」
あれ?
「はやく行きましょ!」
なんか、イキイキしてらっしゃる?
映画が終わり、館内から出て彼女を見ると、違う意味で彼女の笑顔以外の顔を見ることができた。
それは、まるでときめいている乙女のような、星に願い事をしているような、そんなことを連想させる顔だった。
1つめの方法、ホラー映画をみる。正し僕が怖いから回数制限有り。
今日の彼女の顔は、恋する乙女のように華があったと思い、相手が僕だったらと願ったのは言うまでもないだろう。
予定より続くかもです。
たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。
いないとは思いますが私の小説が目当てと言うひとは本当に感謝しかございません。
またいつか私の作品が皆様の目に入ることを祈って。