表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君と私の桜影  作者: 崎川由依可
7/8

第1章 4.5話 ~Sizuku Part~一日前の記憶〈過去編〉

「ずっと前から好きでした。」

真っ赤に顔を染めて言ったのは中学の時からの

知り合いだった。

けっこう仲良かったし話も合う唯一の女友達だった名前は…

『平時友花』

美人だし、同学年でも彼女を狙ってる人は

何人もいた。

恋愛とか全然分からなかった俺は

「いいよ。付き合っても。」

と言ってしまった。

「ほっ本当にいいの!!!!」

「あぁ。」

「…でもさ。

私迷惑かけちゃうかも…」

「えっ?」

迷惑だって?

別にいいだろそんなもの。

「別にいいだろそんなこと。

今日から付き合うんだし。」

「…でも

付き合うんだしこの事は言わなくちゃ行けないと

思うの…大事なことだから」

大事なこと?

風邪ひきやすいとか?

元カレがいたとか?

天然とか?

ケータイ持ってないとか?

別に今いわなくてもよくね?

でも本人が大事って言ってるんだし、一応聞いとこ

「大事なことって?」

「…私

心臓の病気なの……」

…スゲー意外な答えが返ってきた。

って!!!!

しっ心臓の病気!!!!!!!

「…だったからいきなり倒れて救急車を

呼ばなくちゃいけなくなったり、一緒に救急車に

乗らなくちゃいけなくたったり、それから…」


ベチンッ


俺は友花にデコピンをした。

「いったぁ!!!!!!!

いきなりなにするの!!!!」

友花が怒鳴どなった。

でも俺はそれを無視して口にする。

「ネガティブに生きるんじゃなくて、ポジティブに

生きろ!!!!重い病気がなんだ!『生きる』って思ってたらそんな病気にだって勝てる!自信をもてよ。

そんな悲しい顔するな。笑ってろ。」

俺が言葉を吐き終わったときと同時に友花のひとみから大粒の涙があふれ出した。

「…雫。

分かったよ。私生きる。病気に何か負けない。

強い人になる。ポジティブに生きる。」

友花はそう言った

そして

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴って俺たちは校門から離れ

ふたりで夕暮れの道を歩いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ