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君と私の桜影  作者: 崎川由依可
3/8

第1章 幸せ、不幸せ…

“Tomka Part”


『君は幸せ?

それとも不幸せ?』

耳からこえない声。

のうに直接入ってくるこの声の持ち主…

誰の物かは分からない。

でも、いたことのあるなつかしい声だった…

私は言葉に出さずに脳内のうないで答えた。

『分からない。』

『どうして?』

またその声は私に問いかけた。

何でそんなこと聞くの?

私はなんとなく、きずいていた。

…この声の持ち主が自分だってことに

でも…分からない振替ふりをしていた

こわかったから…

真実を否定ひていしてしまっていた。

病気の事も…

その病気がいつか悪化あっかしてしまうこと。

命にかかわる重い病気だって事も全部。

でも自分は…

“今は幸せ”

と言うことが出来ると思う。

“今”は…

幸せに生きて行く事が出来る。

だって…。

『大好き』で『大切』な人と一緒にいる事が出来る

だから…。

私は答えた…

『今だけは、すごく幸せだよ。』

のうから聞こえる声がだんだん小さくなる…

『君は…』

その後の言葉は聞けず私は目をました。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆


「…友花ともか!!!」

私は涼音すずねの声で目を覚ました。

涼音すずねの顔は心配そうな表情を浮かべた。

すず?」

「…友花ともか。」

涼音すずねは私を抱き締めた

そして だんだん涼音すずねの顔に

れている所が湿しめってきた

涼音すずねが泣いていたのだ

そして 気がついた

此処ここが病院で病室だということに

すず…。泣かないで…。」

私は涼音すずねを強く抱き締めた

何で、病室にいるのかと疑問を抱きながら。

友花ともかぁ…。無理しないで…?

少しは私にたよって…?」

涼音すずねは潤った目をこすって

涙をいた。

すずたよる?

「どうして?」

友花ともか病気が悪化しちゃうよ。

今日だっていきなり倒れちゃうし…

私、友花ともかの力に成りたい

友花ともかの役にたちたいの!!!!」

私の力に…。

あっ…あ…れ…?

気が付くと私は涙を流していた。

「すっ…すずぅ…

大好きぃ。心配してくれてありがとう。」

私は涙を流してその言葉を口にした

「当たり前だよぉ…

親友何だからぁ!!!!!!」

涼音すずねはさっきよりも大きな声で泣いた。

そして私も。

「何で、友花ともかぁ…。

病気の事教えてくれなかったの?」

…それは。

君を心配させたく無かったから。

…それよりも。

「なんで私が病気だって事…知ってたの?」

「さっき、友花ともかのお母さんが来てて、

そのときに教えてもらった。」

お母さんが…!?

知らなかったぁー…

「そうなんだ。」

「…で!!!!!!

なんでだまってたの?」

…あっっっ。

私は涙をぬぐいながら言葉をしぼり出した。

すず迷惑めいわくけたくなかったから…

だまっててゴメンね。」


◆ ◆ ◆ ◆ ◆


“Suzune Part”


迷惑めいわく

迷惑めいわくなんていくらでもけて良いのに…

大切な人だから。

ただ、ずっと支えていきたかった

それだけ。

「私だって友花ともか迷惑めいわく一杯いっぱいけた。

でも友花ともかは『親友は迷惑めいわくけ合っても 良いんだよ。』そう言ってくれた。友花ともかにだけ迷惑めいわくけていきたくない。たまには私をたよってよ。』

私はそう言ったのだ。

やっと大事な人に自分の気持ちを素直に言えた。

いつの間にか私は泣いていた。

また涙だ。

私は思った。

「本当に良いの?迷惑めいわくけて…」

「良いよ。友花ともかなら。」

すずありがとう。」

友花ともかは私に静かな声で言った

大好きなこの声を守りたい。

大切な友香花ともかを守れるような人になりたい

「私、そろそろ学校に戻るね。」


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