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1話

2時限目が終わり、休み時間に入ったところで、

「大学どうするよ?」

いきなり声をかけられた。

「ん?あぁ、適当に・・・」

こいつは鴨平だ、苗字は知らない。

「適当にやっててどうにかなるんなら、今頃日本は大学生であふれかえってるぞ」

俺は面倒くさくて関わりたくもないのに、こいつはやたらと俺に絡んでくる

この高校に進学して、間もなく俺はクラスでいじめのターゲットになった。




最初は上履きが消えていたり、消しゴムがなくなったりと、ガキみたいなことばかりだったが、日が進むにつれ、いじめは酷くなっていった。

あるときは水泳の時間を終えて着替えにいくと、服が全てなくなっていたり。

又、あるときはもってきた教科書がすべてズタズタにされていたり。

教師も怖くて注意できないのか知らないが、周りの人間は関わって自分が被害を被りたくないという理由で、俺を無視するようになっていった。




「で、鴨平、3時限目なんだっけ」

大分長い間、時間が止まったような気がした。

「いやっ、3時限目ってお前・・・、きょう修了式だぞ」

気が付いたら俺は、高校生活3年目に突入しようとしていた。

ついでに言うと、俺は1年の時からずっと片思いしてる子がいた。

そいつの名前は―――

「ねぇ、聞いてる?何黄昏てんの?馬鹿なの?」

俺の思考を遮ったのは誰だっけ?

「なぁ、サユリ聞いてくれよ、コイツまだ大学決めてないんだぜ、いくらなんでも遅すぎるだろ?」

「だからほっとけって・・・」

そうだ、この女は小百合だったっけ。顔に似合わずきっつい性格のやつ。

こいつらは付き合ってるんだっけな、リア充め、爆発してろ。

「全部聞こえてるけど・・・・殴ってもいい?」

「うわわわわわわごめんなさいごめんなさい」

すぐに手も出るし足もでるし、なんで鴨平はこいつと付き合ってるんだろうか。俺には到底推測できない。

「でもさ、ホントにそろそろ決めたほうがいいぜ、おまえ目立たないから、研究とかするところとかいいんじゃないの?没頭できるし」

この時俺の心は、なぜかこの言葉がグサりときた。かなりきた。すごいきた。

「あたしは、イラストレーター目指してるから、美術系のとこ行く予定。あんたとは違って、未来があるのよ、未来が。」

さらにグサりときた。もうすごい、なぜかわからないが、この時俺は無意識に叫んでいた。




「3年になったらおまえ等より目立っていい成績取ってやるよ!それで見返してやる!」




この時、周囲の視線など気にもしていなかったが、後から考えれば、とてつもなく恥ずかしい行動だったと思う、本当に・・・。

「ちょっとトイレいってくるわ」

そう断って休憩しようとトイレに向かい、入ろうとした瞬間、男子トイレからなぜか女子が出てきた、しかもあれは俺の片思いの・・・。

「お・・・・・おい・・・・・」

うまく声をかけることができずに彼女は廊下の人混みの中へ去って行った。

はぁ・・・、俺ってそんなに影薄いかな・・・。

などと妄言を吐きながらトイレの個室に入ったその時、頭の上に誰かがいた。

またいたずらか。

「えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

声にならない悲鳴を上げて俺は個室のドアを開けた。

あわてていたせいで、俺は社会の窓を開けっぱなしのまま出て来ていたのに気が付き急いで閉めた。すると隣の個室のドアが開き、そこには・・・。

「レミ・・・さん・・・?」

「やっと気づいたのね。2年間ずっとアナタがトイレに入っている姿を見ていたというのに」

俺はそこで気を失った。




気が付いたらそこは病院だった。目を開けると鴨平が酷く驚いた顔でこちらを見ていた。

「あれ、すいません、部屋間違えました」

そういって出て行った鴨平が戻ってくるのにそう時間はかからなかった。

「おい、おまえなんで女装してるんだよ・・・。そんなに目立ちたかったか?女子トイレで倒れて・・・」

コイツわけわからねえこといってるぞ、なんだって?俺が女装してるだって?そんなまさか。

俺は視線をしたにさげ、寝ている自分の着ている服に目をやった。

「ほぇ?」








理解するのに何時間かかったのだろう、俺は・・・・






「なんで女子の制服きてるんだあああああああああああああああああああ」








そこでまた俺は気を失った。

「こいつ本当に狂ったのか・・・?」

最後に聞いたのは鴨平の声だった。



目を覚ましたころには鴨平はいなかった。

医者にも説明し、なんとか病院から出たのはいいものの、服をどうにかしないと、俺のメンタルでは到底耐えられない。

そこで、近くのひいきにしてる店によった。だが、入った時、俺は違和感を感じた。

「いらっしゃいませー。」

いつもなら、俺の名前を呼ぶのだが、その日は初めて来た客に対するような挨拶だった。

だがその時は気にも留めず、

「前買った服なくなっちゃったんだけど、無いかな」

店主のじいちゃんは困った顔をして、

「失礼ですが、どなた様でしたっけ、最近物忘れが激しくて・・・」

店主のじいちゃんは笑いながらそう言った。そうか、俺、女の服きてるから、わからないか。

「ああ、そうだ。いつも自転車でこの道通って通学してる帷高校の生徒。」

名前を教えていなかったので、なんとか分かるように説明したのだが・・・

店主のじいちゃんは勘違いをしているようで

「んー、若いお兄ちゃんが通って行くのはみるけど、お嬢さんみたいなかわいい方が通って行くのは見たことがありませんね・・・、すみません。」

謝られてしまった。俺はどうすればいいのだろう。とりあえず、服だけ買って帰ろう。

だが、その瞬間後ろにあった試着用の鏡を見て俺の顔はひきつったまま固まった。





胸がでかい、髪も長い・・・。





これ夢だよな?夢落ちだろ、最近小説で読んだぜ、こういう衝撃的な事は全て夢落ちだった。問題ない。

目を瞑って開けばきっとおれは布団の上だ。















何度繰り返しても俺は同じ店にいた・・・。


唯にゃんおです。


センスのない小説の投稿、大変反省しております。


ですが、これから精進していきますので、なにとぞ生暖かい目で見守ってください(´。・ω・。`*)

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