表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

第0話 プロローグ

こっちから向こうに行くのがたくさんあるけど、向こうからこっちならどうなんだろうってのが元の発想です。

言うまでもなくこっちから向こうへの多くの物語、ニコ動の東方の現代入り等数多くの影響を受けてます。

(誤解されそうですけど、中身はオリジナルですよー)

 少女は驚いていた。というより、どう感情を出せば良いのか分からないで居た。

 見上げれば巨大な建物らしきものが並び、空は狭く、見下ろせば不思議な箱のようなものが凄まじい速さで動いている。

 向かう人々は慌しく、自分の顔を見ても反応も示さない。


「なに、これ…?」




 話は少し前に遡る。



「おはようございます、所長」

「みんな、おはよっ」

 白衣を着た研究者達に少女は挨拶を返す。

 ここはスプリングウインド雷晶石研究所。魔晶石の一種である雷晶石について研究する施設だ。


「おはようございます、ヒカリ様。本日はお早いですね?」

 眼鏡をかけた男性職員が少女に話しかける。

「だって今日は新型回路の公開実験でしょ?」

 肩をすくめながら答える。

「それと昼過ぎからは宮廷魔術士会館で報告会儀です。」

「うげ、あれもだっけ?面倒ねぇ…」

「お気持ちは分かりますが…」

「…分かってるわよ。狸にみんなを路頭に迷わさせたくなんてないし。」



 少女の名前はヒカリ・スプリングウインド。

 17歳にしてこの国の研究所の所長、そして宮廷魔術師団第六席。

 だが、性別や年齢のみならずその性格ゆえ部下からの信任は厚いものの大貴族(たぬき)からは疎まれる。

 それさえも弾き返し、この地位を得る彼女は時折こう呼ばれる。「魔法使い」と。



「で、回路のほう、セッティング終わってる?」

「えぇ、今朝方終わらせてあります。」

「ん、分かった。ちょっと見てくるね?」

「了解しました。」




 公開場所は表口を出てすぐの広場にある。

 広場の四分の一ほどの大きさの円形に一方向に術が向かうように調整されたいくつもの雷晶石があり、中央にはミスリルで作られた大きな皿のような反射板が中央に術が集まるように置かれている。

 これが雷晶石によって火属性魔術を擬似的に発生させるための回路。

 この回路によって魔術の発生という大きな謎に迫れるはずの革命的な代物。

(これで私は…)


 その時、カチッと小さな音がした。

 不審に思い振り向くと猫が居る。発動装置に前足をかけて。

「っ!?」

 今、ヒカリが居るのは回路の中央部分。

「インスタントマジック…イージス!」

 ヒカリは少し慌てて防護魔法を張る。

 回路が発動する。だが、様子がおかしい。

 まるで何か得体の知れないものが形作られるというか…

「げ…干渉してるんじゃ…」

 気づいた時には遅かった。反射する魔力が何度も複雑に干渉し、あっという間に眩い光が辺りを包んだ。

素人の初挑戦、どこまでいけるか分からないけど目標は完結です。

生温かく見守っていただけると喜びますw

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ