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予想外な形で新たな仲間ライマーができた

が...いろいろ問題がある、食事はミゲルの召喚したものだったり、もし魔物と戦闘になればミゲルの正体が...

まあどうにかなるか!

「らんらん~」

「ミゲルは本当に子供ですね~」

「元気一杯で大変だよ」

今我々はギルドで受け付けたオーク討伐または説得のクエストを受けている。ここで一つ疑問が生まれるだろう、説得とはと、理由はオークも人間と同じように集落を形成している、そして説得はこの地方からローマニエ連邦共和国か魔族帝国へ移住しろと説得を付けるようにとのお願いだ。まあまずムリな話だが

「オークの説得ねぇ」

「オークも人間と同じと考える人もいます、まあ教会では人間中心主義を教えていてほとんど受け入れられてませんが」

「仮にライマーさんが魔族にこの町から出ていけーっていわれてでます?」

「まあ、無理だな」

「そういうと思いました...」

そうこうしているうちにオークの集落へついた

まるで部族のような感じだな、あっミゲル!一人で行くと危ないぞ

「オークのおじさん!」

「ナンダコゾウ、アソビニキタノカ?」

「ううん、ここからでていってほしいって説得にきたの!」

「ワラワセヤガル!オマエミタイナコドモニナニガデキル!」

「それなら!集落で一番強いオークと勝ったら、でていって!」

「フン、タタカエルワケネェダロ、サッサトカエルンダナ」

「むう!」

オークたちは本気にしていないようだ、こちらを見るオークもいたが無防備な自分とただの神父にはなにもできないと思ったのだろう。実際冒険者登録してるのはミゲルだけだ。そう思ってるとミゲルが手を上に上げて振り下ろした

ゴロゴロゴロ!バキバキバキ!

「うわぁ!」

「彰さん!地面が!地面が!」

凄まじい力で殴られた地面はえぐれ、辺りの木が倒れ、集落の多くが倒れた

「ひぇぇぇ...」

「ナンテコトダ、オソロシイ、オマエハナニモノダ!」

「僕はただの冒険者、ねえ戦おうよ!」

「オッオマエラニゲルゾ!コンナノカテルワケネェ!」

すると他のオークよりも一回りもふた回りも大きいオークが出てきた

「オレハヤル、ムラハオレガマモル!」

「おじさん強そう!少しは楽しめそうだね」

オークはミゲルに向かって大きく手を振りかざす、しかしミゲルは目にも止まらぬ速さで避ける。

「おじさん、遊びのつもり?」

「フザケヤガッテ!」

ミゲルは不気味な笑みを浮かべていた

「コレデモクライヤガレ!」

「ふーん、こんなちからしかないんだ」

ミゲルは片手で、それも小指でパンチを止めた

「ゾクチョウヲバカニシャガッテ!」

槍を持ったオークがミゲルに向かって突撃した

「勝負の邪魔、消えろ」

ミゲルがそういうと槍を持ったオークが跡形もなく消えた

「オマエ!オレノムスコヲ!」

「ほら反撃してみてよおじさん」

オークの族長が止められた腕とは反対の腕を振りかぶったするとミゲルは不気味な笑みを浮かべ消えた。

「ウォ...」

オークは地面へ手を叩きつけただけになった

「いい忘れてたけど僕、そら飛べるんだ」

ミゲルが空を浮いている、ずっと恐怖でしゃべれなかったライマーが口を開けた

「悪魔だ...!地面を割り、指一本で攻撃を止め、さらには空を飛んでる!」

ライナーは声を震わせながら言った

そしてずっと黙っていた自分も恐怖で足が動かなかった

「族長おじさん、そろそろ降伏したら~笑」

「オレハタタカウ!ムラヲマモル!」

「威勢だけは良いね、でももう飽きちゃった」

「ナンダト!」

「バイバイ~」

そうミゲルが言うとミゲルは指を差し出して、光線が放たれた。その光線はオークどころか集落の裏にあった山ごと消し炭にした。

「まあ、ちょっとは楽しめたかな」

ミゲルが私たち二人の前に降りてきた

ライマーがしりもちをつきながら言った

「悪魔!!」

「悪魔?辛辣だなぁ戻せば良いんでしょ」

ミゲルが指をならすとあっという間に全ての風景が戻った

「ウウ、ココハ!?」

「オトウサン!」

さっき戦っていたオークの親子が抱き締めあったそしてミゲルの存在に気づいた

「アクマ!!!」

「おじさんもそんなこと言うの?もうっかい消える?はは、冗談だよ」

「まあ、依頼受けたんだよ、出てってくれる?」

「ワカッタ...」

オークは震え声で答えた

「なーんだ、案外話わかるじゃん。それなら送ってあげるよ集落ごと」

「エ!?」

ミゲルがもう一度指をならすと集落は跡形もなく消えてしまった

「いったい何が起こったんだ...」

ライマーが震え声でしゃべった、するとミゲルが振り返って笑った、先ほどの不気味な笑みとは違い、褒めてほしそうに満面の笑みを浮かべている

ライマーは震え声でしゃべり続けた

「ミゲル...おまえは何者だ...悪魔か?魔王か?目的はなんだ!帝国都市か?教皇か?皇帝か?」

「お兄さん...ひどい!僕は褒めてもらおうと頑張っただけなのに!うえぇぇぇん」

まただ、さっきまで震えていたライマーだが、目の前の子供に泣かれてどうしようと言った感じでおどおどしている。

「ミゲル、泣かないでくれ、ほらお兄さんが悪かったから」

子供に泣かれたらどうしようもないって感じか

ライマーがミゲルの腕をつかみ慰めるとミゲルが泣き止んだ

「彰さん、ミゲルはいったい何者なんです?あなたの姿も異質だが、ミゲルはいったい...」

「ミゲル、ライマーさんになんて説明すれば良いんだ?敵を倒しただけならまだしも、地形をもとに戻したり、オークたちをワープさせたりしたんだ、説明がつけれないよ」

「僕は...ミゲル、ミゲル教の神様さ」

僕は額手をあてため息をつく

「なんでばらすの!?いやばらさなくても同じようなもんか...」

「なんだって!?神様!?そんな馬鹿な...嘘をついているのでは?いや、地形を破壊するならまだしも地形を元に戻したんだ、神様で間違いないのか ...」

「お兄さん、騙しててごめんなさい」

「ミゲル、いや!ミゲル様!今までのご無礼お許しください!」

「ぜんぜん気にしてないよ!あとミゲル様は止めてよ~」

「そんな神様の名をみだらにとなえること自体恐れ多いのですからせめてミゲル様と呼ばせてください!」

「うーん、わかった、でも神様って言うのはダメ!この事は内緒にして!」

「ライマーさん、ミゲルはお忍びで下界にきているんです、教会に行かず付き添いでライマーさんにいてもらってるのは、ミゲル教の教皇にばれてしまい、もし降臨した神様として祭り上げられたならば、魔族帝国を刺激してしまうと考えての配慮です。」

「確かに。魔族帝国と人類は冷戦状態にある、いつ戦争がおきてもおかしくはない状況だ...」

「お兄さん、だから上の人には僕のこと教えないで!」

「そんな、何百年ぶりにミゲル様が降臨されたのに...しかしバレてしまったら...わかった!枢機卿や教皇がこれをしったら黙っていないだろうからな。報告書は適当にはぐらかすよ」

ひとまずこの問題は解決か...

「ミゲルなんでばらしたんだ、戦闘に関しても手加減して戦えばよかっただろう?」

「だって戦いたかった、あと十分手加減して戦ったよ!」

ダメだこりゃ

「あと...」

「あと?」

「ライマーさんに打ち明けなかったら、夜営したときにご飯出すの怪しまれるし、この世界のご飯不味いし、外でもベット出して寝たいもん」

こいつ、こっちが本命だな!?

「ミゲル貴様!待て!頭グリグリの刑だ!」

「彰止めて!痛い痛い!」

「彰さん!?ミゲル様に対して何てことを!?ミゲル様もですがあなたはいったい何者何ですか!?」

「ああ、僕はただのミゲルの友達さ、あ!ミゲル逃げるな!待てー!」

「頭グリグリ痛いもん!逃げる!」

「ただの友達?ああ、神様の理想のお姿が崩れていく...」

まあ、ただの人間が神様とお友だちだと言われても困惑するよな

「ライマーさん、戸惑うとは思いますが、どうかミゲルのことは内密に」

「わかりました、いやぁ、神様がこんな子供だったとは驚きです、もし教皇説明しても理解されないでしょうしこれでよかったかもしれないですね」

とりあえずライマーをミゲルの味方に引き込むことができた。そして夜がやってきた

「ミゲル様、彰さん、そろそろ夜営にしましょうか」

「お兄さん!僕に任せて!」

そういうとミゲルが指を鳴らした、すると目の前に夜営地が完成した。テントにビーフシチューなど中世での夜営とは思えない

「す、すごい...さすがは神様」

ミゲルは満面の笑みを浮かべている

「この料理はなんですか!?こんな良い匂いが漂う料理を見たことがない...」

「すごいでしょ!」

ライマーは驚きながら料理に手を伸ばした

「何て美味しいんだ...こんなに美味しいものを食べたのは人生ではじめてです!」

「ビーフシチューっていうんだ!美味しいでしょ!」

「ミゲル様ありがとうございます!」

そして食事を済ませ、今後の方針を考えた

「ミゲル、今回はライマーの説得をかねての戦闘だった、だから力を使ったのはゆるそう、だがもしルキフェルにばれたらどうする?戦争にでもなれば大変だ」

「ルキフェル?魔族帝国の邪神ですね?戦争と言うと?」

私はミゲル、ルキフェルが悪魔だということはかくし説明した

「ミゲルとルキフェルはもともと仲間だったんです、それが今では対立していて冷戦状態になっているんです」

「なるほど、神々でそんなことになっているのか」

「僕は...ルキフェルと仲直りしたい...」

ミゲルは悲しそうにしながら答えた

ライマーはミゲルを慰めた

「大丈夫ですよミゲル様、仲直りできますって」

「これからどうするかが問題だ、ミゲルの存在が他のみんなにばれるのはまずい。我々の目的は冷戦の終結だライマーさん、なにか意見はないですか?」

「冷戦の終結?かなり難しい問題だ、話を聞いている感じ全面戦争となれば神々の頂上戦争となり人類、魔族の滅亡は避けがたくなる。」

「うーむ」

「道がないわけではない、ケンタウロス部族王国の先にある辺境の国ローマニエ連邦共和国だ。ローマニエ連邦は人間以外にもケンタウロスはもちろん、エルフ、ドワーフ、ゴブリン、オークなどが平等に暮らしている連邦国家だ。神々の対立は今現時点ではどうすることもできないが、人間と魔族の対立はローマニエ連邦を見る限りどうにかなるかもしれんということだ」

なるほど、ローマニエ連邦か、そこを目指してみても良いかもな

「まずはケンタウロス部族王国の近いチェヒ王国領の首都プラーガを目指すべきでしょう、しかしそこへ行く馬車の乗車料金がありません。お金稼ぎなら帝国都市エルブルグで稼ぐべきでしょう、帝国都市は貴族や教会から独立した存在。ミゲル様の、正体がバレにくいメリットがあります。」

「なるほど、あ、だがライマーにはバレたじゃないか?」

「あれはたまたま冒険者ギルドに修道士が依頼のためその場にいたからです。強い魔力の持ち主は教会にとってエクソシストなど、やくにたちますから」

「そういうことか」

「私が付き添いでついているんです、教会をあしらうのは任せてください」

「僕、彰とライマーのこと全力で手伝う!」

「ありがとう、ミゲル」

「ミゲル様の手となり足となって見せます!」

その後ミゲルとライマーは自分のテントへ向かっていったようだ

僕が一人で聖書を読んでいると後ろから声をかけられた

「彰さん、その本は?」

「ああ、ライマーさん、起きてたんですか?」

「あんなことが起きたばかりだからな、寝れなくて」

「そうですよね...あ、この本は聖書です」

「聖書?ミゲル教ものではなさそうですね」

「ああ、私はキリスト教徒なんだ」

「キリスト教?ローマニエ連邦共和国や東ロマニエ帝国で信仰されている宗教ですね?」

「えっ、あ、ああ」

この世界にもキリスト教があるのか!?確かにミゲルはいってたよな、この世界でもキリスト降臨があったって

「珍しい、異国の方だとは思っていましたが、もしや東ロマニエ帝国から?」

「まあ、そんなところだ」

私も眠りにつき朝がやってきた

さあ新たな冒険に向けての準備の始まりだ

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