表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/12

チェヒ王国の楽しい饗宴

カルルスバード男爵領についてから数日たった

僕は自室にこもり、今後の領地経営経営に関して、特殊能力で本を出しながら考える

ご恩と奉公が求められる中世封建社会、僕達4人組は騎士としてチェヒ王国に仕え、有事の際にはフランツ国王を支えなくてはならない。

次に領地経営についてだ一般的に税金として約1~2割の穀物を荘園に住む農奴達に納めてもらう。意外と安いように感じるかも知れない、だが病院制度、学校制度がない時代であるため、税金の割合事態はそんなに高くないのだ。そして税金の正統性をあげるために用いられていたのは聖書に書かれた"十分の一の税"である。そのため税金は1割から2割程度になる。理想論であるのだが、今現在の農奴制は廃止し、土地を農民に分配し、教育、学校制度を整えたいと言う願望がある。

そして農業についてだ、今現在は三圃制が行われている、三圃制は農地を三つに分け、ひとつを休耕地とする農業だ、これを輪栽式農業に切り替えて行きたいと考えている。輪栽式農業は休耕地をもうけず、代わりに家畜の食料となる、かぶとクローバーを育てる。輪栽式農業は混合農業である。冬でも家畜を飼うことができるようになり、食肉の生産量が上がるわけだ。現実世界では産業革命の大きな原動力となった。

まず、僕達は農業革命を起こす。カルルスバード男爵領は小さな村を中心とした男爵領だ。農業革命を起こし、無職の村人を作る。村に工具工房や織物工場を作り、失業者を収容する。これにより産業を育成するわけだ

今現在考えているのは壮大な計画であるが、少しずつ進めていこう

トントン

「彰さん、ライマーです。ずっと部屋にこもってますが大丈夫ですか?ミゲル様が夜ご飯を用意してくれましたよ」

「ああ、今行く」

僕は自室からでて食堂へ向かった

「彰!ずっと自室で何してたの?」

ミゲルが僕に質問する

「ああ、今後の領地経営について悩んでいたんだ、僕はカルルスバード男爵領から農業革命、そして産業革命を起こしたいと考えているんだ」

ミゲルが驚いた顔をする

「彰、すごい!そんなこと考えてたんだ...」

「まあ、この男爵領でできることなんて限られているとは思うけどね...」

僕達は食事をしながら今後の領地経営について、みんなと話し合った


次の日

トントントン

城の玄関口からのようだ

「はーい」

開けるとそこには衛兵が立っていた

「アフィナ様にチェヒ王国国王、ゲルンハルト様からお手紙が来ています」

「ありがとう、アフィナに渡しておくよ」

僕はアフィナを呼んだ

「アフィナ!フランツ国王から手紙が来てるよ!」

アフィナが自室から出てきた

「アフィナ、はいこれ」

アフィナに手紙を渡す

「アフィナ、何の手紙?」

「宴会...私が女男爵になった記念と、他の貴族に吸血鬼のことを伝えるために、プラーガで饗宴をするから、来てくれって書いてある...」

おお、饗宴でアフィナのことを紹介するのか...ちょっと不安だが、アフィナがみんなに知れ渡れば、今後、帝国内で活動しやすくなるな

「アフィナのことを紹介してくれるなんて、ありがたいじゃないか!ぜひ参加しよう」

アフィナは不安そうな顔をしている

「大丈夫かな...」

僕はアフィナを慰める

「大丈夫!僕もライマーもそしてミゲルも付添人で付いていくから。何かあれば僕達に任せて!」

「うん...彰さん、ありがとう...」

僕達は饗宴に向けて準備を行う

まずミゲルにアフィナのためのドレスを出してもらった。近代貴族が着るような鮮やかな赤いドレスだ。時代錯誤感はすごいが、きれいなアフィナをみてもらうため、わざとキラキラしたドレスを用意した

僕達3人は目立たないように、中世貴族が着るような質素な服装を選んだ

さあ、明日は饗宴だ


饗宴当日

「よーし、みんな今日はフランツ国王がアフィナのために饗宴を開いてくれた、アフィナが良い吸血鬼だということをみんなに知ってもらい、帝国内で活動しやすくなるように僕達も精一杯手伝おう!」

「「おおー!」」

アフィナが嬉しそうにしている

「彰さん、ライマーさん、ミゲルさん、ありがとう...」

「アフィナ!何かあれば僕に頼って!」

「私にできることは限られているかもしれませんが、精一杯お手伝いさせていただきます!」

僕はみんなに向けていう

「よーし、遅刻したらまずい、さっさと馬車に乗ってプラーガを目指そう!」

僕達は馬車に乗り込み、チェヒ王国首都プラーガを目指した...


~首都プラーガ~

僕達は馬車に揺られながら、チェヒ王国首都プラーガに到着した

ミゲルが僕に質問する

「彰!饗宴ってどんな感じなんだろう...」

中世の宴会料理か...

「あまり期待しちゃダメだぞ、僕達は普段からミゲルに出してもらった料理を食べているからな。中世の貴族の食事は庶民が食べれない肉料理が中心だ。でも調味料が高価だったり、そもそもてに入らなかったりして、調味料があまり使われてないから、味が味気なく感じるかもな。あとフォークとかお箸も使わないぞ。まあ、お箸は東洋のだからわかるだろうが、フォークは悪魔が使うものと不道徳な道具だと思われていて、存在はするんだがこの時代では使われることは珍しかったんだ」

「いやはや、ミゲル様の出される料理に私もいつの間にか慣れてしまってましたからねぇ...お箸もかなり慣れて使えるようになりましたよ。フォークは本で読んでいたので知っていましたが、今さら手づかみで料理を食べるのは少し抵抗がありますね」

アフィナが不思議そうな顔をして質問する

「私、人間さんの食事はミゲルさんが出しているようなものだと思ってた...」

僕達4人組はミゲルの近代的な料理毒されてしまってるな...

「だから、料理の味が味気なかったり、不味かったりしても文句は言ったらだめだぞ、特にミゲル!君は中世料理を食べたことがないだろう?フランツ国王に失礼のないようにな!」

ミゲルが適当に返事をする

「はーい、ちゃんと食べるよ」

そして僕達は饗宴の会場の宮廷へと向かった

フランツ国王と挨拶する

「フランツ国王、今日はアフィナのために饗宴を開いてくださってありがとうございます」

「気にすることはない!吸血鬼が神聖ロマニエ帝国内で領地をもつなんて非常に珍しいことだからな!まだ、宴会まで時間がある。そうだ、領地経営計画についてでも聞かせてくれないか?」

「はい!農業を...」

僕は昨日考えていた領地経営計画について話した

フランツ国王が驚いた顔を僕に質問する

「なんと、輪栽式農業...初めて聞くがもし成功すれば、領地内の農業生産と食肉生産が上がるな...彰くん、君は天才かね!?」

「いえ、そんな天才なんて...」

自分の世界で行われていたのを真似しているだけだ、天才では全くない

「いや、君には領地経営の才能がある...そうだ、彰くん、私のところの評議会で働いていてみないかね?」

評議会で働くことができるようになれば、チェヒ王国で産業革命を起こせるかも...でも

「いいえそんな、まだ計画の範囲です。まだ一切進めれていません...そんななか男爵領経営をほったらかしにして評議会で働くことは私には...」

「ハッハッハ、そうであったな、それなら男爵領経営が軌道にのり始めたら、考えてくれたまえ」

「わかりました」

男爵領経営を軌道にのらせて、チェヒ王国に貢献して見せるぞ!


そして日が沈みの時間がやって来た

大勢の貴族が集まっていて食堂は賑やかだ

フランツ国王が皆に向けて挨拶する

「皆の者、今日の饗宴に参加してくれて感謝する!今日は吸血鬼である、アフィナ•エリエスクがカルルスバード男爵領の領主になったことを記念しての饗宴だ。ぜひ楽しんでくれたまえ!」

会場が少し騒がしくなる

「まさか本当に吸血鬼に領地を渡すとは...」

「大丈夫なんだろうな?荘園に住む村人を食うつもりじゃ?」

フランツ国王が牽制する

「憶測が飛び交うのはわかる、だが今日はアフィナ•エリエスクが名誉の客人であるぞ、アフィナ•エリエスク、前に出てきてくれるか?」

「はい...」

赤いドレスを着たアフィナが前に出る

「あれが吸血鬼?」

「宝石のような羽だ、美しい...」

「美しいお嬢さんだ...」

アフィナに対する憶測が飛び交ったが可憐な少女であるアフィナを見ると貴族達の不安が取り除かれていった様子だった

次々に貴族達がアフィナに近づいて行く

「アフィナ様、私はモンブレン伯爵のエルンスト•フォン•リートベルクです。無礼を承知で申し上げますと、吸血鬼と聞き、とても恐ろしい方だと思っていました、ですがこんなにも可愛い少女だとは...その羽、非常に美しい...」

「リートベルク様...ありがとうございます...」

「私はニットガウフェン子爵のジョセフ•フォン•ヴィルネベルクです。いやはや、フランツ国王は大胆なお方だ!吸血鬼の女の子に領地を与えるとは!ハッハッハ!アフィナ様、何かあれば私に頼ってくだされ!可愛い女性を守るのは騎士としての勤めですからな!」

「ヴィルネベルクさん...ありがとうございます...」

アフィナの回りには多くの貴族が集まり、和やかなムードが漂っている

僕はフランツ国王に感謝の意を伝える

「フランツ国王、このような場を用意してくださってありがとうございます。アフィナのことをみて他の貴族達の不安が取り除かれたようでありがたい限りです」

フランツ国王は誇らしそうにしている

「ハッハッハ!アフィナは可愛いからな!貴族達は得たいの知れないものを見て不安を感じているだけなのだ、饗宴を開けば、きっとアフィナに対する偏見がなくなると思ったのだよ」

終始饗宴は和やかなムードで進んだ

僕はミゲルの様子を見に行った

「おじさん!おじさん!ちょっとぐらいお酒飲んでも良いじゃん!」

「あなたは若すぎます!お酒は大人になってからですよ!」

「むう!」

ミゲルと貴族がお酒で言い合いになっているようだった

「ミゲル!」

「あっ、彰!おじさんが僕を虐めるんだ!お酒飲ましてくれないの!」

「当たり前だろ!鏡見ろ、鏡、どうみても子供なのにお酒が飲めるかい!」

ミゲルは不満そうな顔をする

「僕は大人だぞ!今でだいたい138億歳だもん!」

えっ?宇宙の年齢とほぼ同じじゃん

「ミゲルってジジイだったんだな」

「ジジイ、いうな!」

ミゲルと言い合いをしていてふとライマーを見ると一人の男が話しているのを見かけた

「ミゲル、ライマーのことが気になるから、ライマーの方に行くよ。あっ、お酒は家に帰った時にでも飲んだら良いだろ、後で地球のお酒でも飲もう」

「はーい」

ライマーが誰かと喋っているな...

「ライマー!そちらのお方は?」

「あっ彰さん、今、ロベルト枢機卿と話していたんです」

「ロベルト枢機卿?」

枢機卿、ユニヴェルスの中のかなり偉い人だと思われる...なぜライマーに、もしかしてアフィナの討伐や、破門の知らせにでも来たんじゃ...

ロベルト枢機卿が僕にたいして挨拶をする

「こんにちは、彰さん、ライマーさんから彰さんのことは聞きました」

「こ、こんにちはロベルト枢機卿」

僕はロベルト枢機卿を警戒しながら喋る

ロベルト枢機卿は笑顔で僕の緊張をほぐそうとしてくれた

「彰さん、帝都であった戦闘から私を警戒するのはよくわかります。でも安心してください。私はチェヒ王国を中心に活動しているのですが、改革派の人間です」

改革派!ライマーと同じく、魔族との和解と教会の腐敗にたいして異議を申し立てているグループか

「改革派の人間でしたか!よかったアフィナのことを討伐しに来た人間かと思いました」

「ハッハッハ、そう思われても仕方ありませんね。じつは先日公会議がロマニエで執り行われて、彰さん4人組はエハン大司教を中心としたメンバーに監視されることになってしまいました...でも安心してください、ライマーさんには話したのですが、ライマー神父とエハン大司教とのやり取りは私に切り替えていただくことになりました。微力ながらですが、彰さん4人組の支援をできたらと考えております」

おお、枢機卿がバックに付くのはありがたい!チェヒ王国は改革派の影響力が強い地域でもある。だが、エハン大司教に監視されるのは気分が良いことではないな...

「ロベルト枢機卿、ありがとうございます」

「気にすることはありません、君たちは神様の祝福が付いている。安心しなさい」

そして饗宴も終わりの時が近づいてきた

フランツ国王を声をあげる

「饗宴の終わり時間となった、さあ皆様、お酒を手にとって、この乾杯をカルルスバード男爵、アフィナ•エリエスクに!」

「「「アフィナ•エリエスクに!」」」

饗宴は無事に終わり、アフィナのことが貴族に認められた

これからも帝国で暮らしていけると考えるとあんどして、プラーガを後にした...

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ