ホロらいふ~青と赤~-ゴジラ蹂躙-
全天21の一等星宇宙の概念アリストテレス権能の何アリス所在地働き
ベガ✅斥力的光度 思金神 星の内海の触覚 何処か 万物の代替
ベテルギウス☑︎時空の歪み 高皇産霊 万物の愛 富士の上 神代の形成
リゲル☑️虚空からの未来証左基点の形成 夏島傑 崩天聴覚 首都 情報に最適
シリウス✔︎浮遊無迴星 安倍晴明 超能味覚 無人島 社会の天然化
リギル・ケンタウロス✔️疑似大宙域 永久磁石 ヒトラーの娘 地殻嗅覚 エジプトの下 歴史の払拭
アンタレス✔︎終末時針妙理拍動 日蓮宗忍 自由体感覚 米が美味い地域 戦争の定石
アークトゥルス☑︎ワームホール代理辰 ハッカの金髪 有理感覚 ニュージーランド 希望の音頭
アクルックス☑︎星輪極限領域、1と2の修正量子力学 一伊那尓栖 否定理性 エチオピア 全否定の権現
アケルナル☑︎外郭たこ焼きモグラ叩き(叩けない)のモグラ バイデン息子 肯定本能 カナダ 権限の占有
アルタイル☑︎宙心 がうるぐら 完成度 東日本 聖心
アルデバラン☑︎魔特異点 靖父 ロッキー山脈 宗教殺し
ポルックス☑️創世スピンオフ おまるポルカ 自己間隔 南極お前等
プロキオン 内宙域 マシュ 安心感 ガラパゴス 柔道との噺
フォーマルハウト 衝突恒星(質量恒星) トランプの孫 無理感 グアム オアシスの地図
ハダル ヴォイド極芯自由スピン軌道 オルガマリー 抵抗力 南京に軟禁。 567
レグルス 外宇宙の灯 首相兼大統領 カリスマ性 ピレネー地方 別天の知性
カノープス 一等光度内積点 村の生娘 殉真 北アイルランド 全て遠き理想
カペラ 星天外積一極 ホロメン 世界の中心 アフリカの気球 母なる偶像
ミモザ 冠黄道 カドアナの娘 偏差 赤道 原初の記憶
デネブ 宇宙別形成終了証明星 宣言力の強いアイツ 知 USA 何呪事
ゴジラ ・・・ゴジラ・ハイ・スペース。古代のエーテル地層の時代(以下、エーテル時代)に遥か宇宙から飛来したエネルギー生命体。其の時代のエーテルの環境により、エーテルと同じ様な肉体を後述する能力により身に付けた。エーテル時代の地層に今も尚、眠っており、其の力は、魔獣が生まれる遥か以前から存在する魔素と頂上瀑布、即ちオーラを操り、対外温度を自在に操る特性を帯びていた。
全長は343㍍。体重は、400万t。
一足出るだけで山を崩落させ、地震を起こす。
其の為、エーテル時代には、其のエーテル環境を破壊するだけした唯一、大地を闊歩できた※旧支配者(※大量絶滅を経験し、其の上で自由に生き延びる事ができた種)であり、この世界を繋いだ救世主でもある。
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最強とは何か。
其の分からせが齎す誇りだろうか。全てを保つバランサーとしての在り方に近しいが、其れとも、人口を感じられる力だろうか。どちらも同じモノとして扱うが、何にせよ。相補性の問題である。
又、ある時、全てを捨ててでも掛け替えなく取り司ってしまえるものがあるとすれば、それがそうだろうか。高価な存在として、人々の目を集める。奪う事なく、いや、中には奪われる者も居るだろうが、其の採算最たるモノであると、決して、信心難くならず、全て単一とはならず、単一の物に宿る至高で価値のある、生き方を模索する上でそれとして、それとなく選ばれる。其の決心を全て、凡ゆる主義主張に置き換える等価交換の法則を宿しており、全て、相対的に決められる。
ある意味で其の頂点だろうな、と言う感想は訳知り顔で万物不変の道理を弁えた上で、其の冠の中に、最たるとして嘗て無く深層心理に刻まれている。正しく、最強と言う自負など、ここに無い訳なのである。
ありのままが一番美しいのである。
しかし、ある区切り、系において、最もと言うのは通用する事になる。自負はそこから生まれる。あくまで周りがよく見えていると言う風に言い換えられるが、自覚は無い。否、其の自覚こそが最強たる証である。
自負は相補性の為に生まれる。其の小心を隠す最強と言う自負には、切っても切り離せない物がある。それが、連鎖である。因果の連鎖では無い。特定の行いが産む結果、これの過程の成り立ちに、因果があり、相関的な不文連続性、即ち、因果応報の終わりなき飽くなき世界が広がるばかりの結果があるのである。
とっとっ。音が聴こえる。心臓の音。古代の歌。普く全ての生き物が聴こえたであろう波濤。波打ち際に打ち付けるさざ波とは違う、本能に記された反駁。其の最たるものが今、古代からの眠りを教える。目覚めは近い。
またぞろ、ぞろぞろと街並みから、人が出て来る。隣町が壊滅したと言う噂から、戦争へ行ったり、疎開する訳では無い。
まるで示し合わせたかみたいに、皆、一様に真っ直ぐ東を目指す。
まるで奇妙にも思える其の群体行動が、人並みに過ごして来た人々とは到底思えない様な治安の悪さを呼び起こした。
松明を持って、街々に火を付けたり、物を盗んだらする。これが常習。しかも、金は払わずに店は出て行くは、酒は飲み干すはで、遊び三昧。今までお金を払って居てくれた人も所構わず、だ。
其の街にあっては、ラプラス・ダークネスが、一般人に扮装していた隣国人が雪崩の様に列を作り、大きな宗教のお堂に向かって、歩んで行く。地元の人も列を作り、これに応戦して、街中で戦争が始まった。
また、ある街では、忽然と隣国人達たけが居なくなった。まるで交通に不便な所がある街並みの様に、人っこ一人外に出ていない。
宵闇に明かりが並ぶ。道行く人々の行列を指し示す。其の先には、海。
なんと、これらの行動は、全て、隣国が招いた深刻な人材登用の末だと言う。彼の国に従順であれば、全ての命は、救う価値のない唾棄すべき産廃であるとする考えは、そうして、人々の移民を加速させ、今や、魔界の半数、人界の三割は隣国からの移民であるとして、世に知れ渡ったのであった。ある意味、ぺこランドへの襲撃や、隣町の被害は、其れを思い起こさせる結果となり、教会で幅広く迷信として知れ渡っているある種の信仰を呼び覚ました。
その名も、旧約信仰。其の信仰は、
・戦争をしても良い。
・破壊や掠奪は、資源に対する残等な行いの一つである。
と言う考えや、壊れ行く全ての物体に、生命あれど、其の未来が旧支配者や救世主による代物でなくて良かったねとする根拠の其の一つに、ゴジラの名前が挙がった。
人々は、近くの入江から、島へ渡ると、其の行列の中で、人々は、教会の人の先導で、其の壁画の描かれた神聖な洞窟へと足を踏み入れる事となった。
其の壁には、様々な怪獣や、巨人が闘い続ける長大な絵巻物語が描かれていた。
深く、先の見えない階段を怪獣のまるで等身大を写したかの様に見える迫力の下がり続ける事一時間。
壁画はやがて、其の怪獣王の大きさが唐突に巨大化した訳を識った。まるでオーラ。エネルギーを加速・抽出・乾留させたかの様な姿形。まさに最強の存在。
其の先、直ぐに光差す扉を潜る。
目の前、最奥にて眠る、巨大な氷の様にも思える透明な結晶、エーテルを絶対零度付近で冷やすと固まる特殊な結晶で、これが向こう何億年にも渡って封印され続けたゴジラの身体を封印している。
そこに、詠唱を行う。
「
一つ。
震え、奮え、振るえ。最果てまで、何処までも管理せよ。其の鎌は振るわじ。ウえたる民をつくらば、奮うな。其の死神に震わせられるな。ゆめ忘るるな。フルうのは、汝が抱きし夢なのだと。
一つ。
日に陰りなば、其は灯が合う輩也。汝の現今と黄昏の只今が交わせば、世は輝いて、闇を汝に捉え、輝きを見たさんとする。光はくすんで、闇は光の奴隷となり、輝きはくすみと遭う。
一つ。
思想は行動に至る。行動は変革を齎す。変革は終局を受け入れる。創世は環境を産み、環境は集約を育む。環境は行動と変革の間にあり、滅亡は予言され、発明は予見される。
一つ。
天に三津夜の降る如し。層雲は遥か地上まで降りて来て、全ての営利を暗闇に落とす。其の中りを付け、内にて潜む最果ての体躯。最果ての名を冠するは仏成らざれ。
一つ。
いつまでも。いつまでも。お忘れなき様に。今日この日、世界の終焉に巡り会えた事に。しかして開闢は成され、全ての魂の死出の安堵を彼方へと進ませよ。
」
大きな地響きが起こった。地下海底から眠る大きな大きな木霊。
其れは、最弱の証。何もできぬ立てぬか細い丹田が落ちる。転ぶと錯覚が感覚となっている間、其の地震は人界全てに遍く拡がり終わった。
其の三日間、人界は絶えず其の姿を目撃する事となる。
小さなサメガキ・がうるぐらは、サーフィンをしていた。
未だ荒れ狂う波を幾つも越えて、大きな波に水平に走りながら口ずさむ鼻歌は、白浪を超え、朝日に照らされている。
夜間を通じて、只管に我儘にも、サーフボードを蹴っては波に乗り続け、終いには、沖にまで行って、泳いで帰る始末。攫われた波の一つや二つあるか無いかなんてそんなザラな話では無い。
毎日、同じ事を繰り返す。ただ只管に、我儘に、日常という名の災禍の休暇を楽しむ。
一夏の恋に目覚めた彼女は、この島を襲う暴風雨の中心となり、数多の海魚を引き連れ、世界に呼応した。
其の物語の終わり際、嘗ての友情に出逢ったのだ。
死神はサメを狩る事は無く、そのまま素通りさせたが。
しかし、ぐらにとっては喧嘩別れしたとも取れる相手に生殺与奪の全てを奪われ掛けた危機的状況でもあった。
そんな緊張から解き放たれて、空を滑空した後、自分が新しく服を買ったのを彷彿とさせるビーチから、優雅にサーフボードに乗って、秋も昼下がりとなるまで、只管に、ついぞや昔の我儘を思い出す限り、乗りこなした海に、遠くに水平線に照らし出されて、其の背鰭を目撃した。
何かしらと、サーフボードを手に取り、急いで近くにまで泳いではサーフボードを蹴る。
そんなぐらを豆粒同様、まるで従い慣れて無いかの様な海の抵抗は、其の一層深い蒼青色をしている体表を露わにする。
其の背鰭が巨大さを物語っている。
ぶつかれば、命は、必至。
其の小型の島一つ呑むであろうとする巨大な体躯は、どうして、泳いでいる。
ぐらは、ぎりぎりで避けると、振り返る尚早が潮騒を眺める。
余りに大きい背鰭は、体格と同じだけある尻尾の先まで伸び、其の水底の透明さ、静けさを謳う衣の様に揺れる。
ざざ. ..ざぶぅーん...と、まるで潮と一体化したかの様に浜辺に到着すると、そのまま手足を使い、其の口元を大きく山の様に、津波を伴って、掛ける海岸沿いの林。其の防波堤は、無事に、薙ぎ倒され、軽く50㍍はあるだろうか其の足の大きさに、遠く山を見るより首を傾げる人々。何の前触れもなく、何の躊躇もなく、其の怪獣王は姿を現した。
海から上陸する怪獣王の姿。まるで、そこには、一種の薔薇がある様だ。近付けば、足音に飛び退き、遠ざかれば、其の大きさに呑まれる。
人々は騒然となった。逃げ惑う手足が暮れる。
真っ直ぐ、街並みに沿って、山々を避けて行く。代わりに、全ての街並みが終わりを遂げる。
人界は、周到に用意して来た封印された様々な様相を解き放ち始めた。
老婆が、優秀な娘を家に連れ戻し、地下深くに眠る最も危険な魔導書を取り出しに行き、自らが嘗てエルフの中でも魔女として疎まれ続けた人界最高峰の英雄であると告げる。
最高の魔導士の証を身に付け、来る日も来る日も工房に籠り続けた異彩の魔導戦士が、其の深いいつまでも終わらない葛藤に染みた虚な目を起こしては、改造した工房の全てを用い、兵器として用いる。
隣国人との間に生まれ、両方の教えを受けて育った子供が、教会と協会の狭間で成長しながら、最強のギルドリーダーとして、皆、一々全く違う理由で封印される程の大罪魔法を扱うパーティを一度に解散させ、別れ行く刹那、皆、それでもリーダーに付き従うと決めた。
とある屋敷のメイドが、魔導士学校で史上最年少で主席で卒業した結果のある種の我儘であると屋敷の主から言われ、其の一言をきっかけに結婚するに至ったカップルの夫婦愛の超特大魔法が炸裂した。
其の身体を見るだけで、人々は多くを食し、在庫がいつの間にか空になる。
其の身体は、遠く、カゲロウの如し異様を写し出す天空神社からも見えた。
其の御殿にて封印されし、巨大な船の中には、聖杯が眠る。
そう。ある時、聖杯は呼吸をし出した。カタカタガタガタと鳴らす揺らす振れる。
其の姿形に、其の大袈裟なまでの形に、聖杯は謳う。
"
聖杯伝説
火。
焚べる薪。
王は太陽を向いて。
月夜に酒の肴として謳う。
「救世主が現れる。其の者は、この世界に大いなる戦火を齎すであろう。」
人々は、笑った。
新しい人の顔を見る。
其の目に隈は無い。
ただ、闇の中に一筋の光が、全て別れる水流の如く裁く。
人々は知っていた。
其の力が、笑顔に代わる新たなる装いを齎す事を、月明かりの(枕)元、日々の本で知っている。
其の後は知るまい。
本が一冊あるだけだ。
其の本は、まるで、空白が目立つ様に、前半にだけ、びっしりとこびり付いた炭と跡とが、こう記した。
Zeus-metaと。
其の本がある。
主(神)は、雷を遣わした。
(主)人を燃やし尽くさんとする為だ。
主(人)は、雷の中、現れた。
大きな鷲が居た。
其の十字架に居座り、大雨に傘と覆い被さった。
晴れた後、主(人)は鷹を追い求めて、旅に出た。
ハゲワシが十字架の周りに居着いた。
雷は時折、降り、新たな種を蒔いた。
(主)人は、其れを持って、全て焼いた。
パンも家も、本も焼いた。
全ては、(主)神の御導きによる福音。
其の災禍の中、覗き込む様に、主(神)は、眠られた。
幾年もの歳月を経て、(主)神は、降臨した。
最強の伝説に勇姿を記す。
マリンが聖杯を、大海から奪った。
ルシファアが顕現した。
魔王「ヤゴー」が討ち果たされた。
カボチャの竜が復活した。
隣国が魔界と戦争を始めた。
ゴジラ が長き眠りから解き放たれた_
"
ミお〜ン
「家だよ。うちうち、大神ミオだよ。」
この前のは威嚇射撃だよ。ごめんな。今回は、最大出入力で行くから、勘弁しといてくれ。
ぴしぃ〜ん、ぴしぃ〜んと。真黒いオーラ状の体を、其の背鰭を、死の旋律が奏でられる今まさに、其の最も巨大な戦艦、ゴジラに離れたるは、美しい旋律の凶撃。全天21の一等星の美しさ、儚さを謳う三途の川が、今、背鰭から顎門へと、其の外へと、広がる。
もう遅いンだワ。お前達はどれだけ連絡をくれてやっても応答せんし、早よ冥界から出て来い。こっちは日本、住み良い所、降り頻る雨は傍聴する太陽をひた隠す。絶対なる流体零度は、ミオしゃへの従順を言祝ごう。
接続完了_虚空へのデコイを投下、リゲルバースト_
「ぺ〜こちゃん」
ぺこ〜ら様が哀しそうな面構えをしている。確か、先程まで責任追及パレードとかで追い掛け回されていたっけ。
「ムーナ、歩くと安全安心ぺこだよ。これが噂に違わぬ因幡の素兎❕」
ダッダッダ スッテンコロリ〜ン。最早目的地、ムーナが背後からデコクロニーを引き連れて重力レンズに見えるぺこ。
「確かに獣人種ですね。」
「だから何だと、獣だから大切に扱いましょうってか。」
「所詮は人の子、直ぐによしよししてあげましょう。死(遺)体でね。」
?足跡がするぺこね。ぺ〜〜こちゃん!っ!
愛を超えて射れ。爆発が一直線に伸びる。其のエネルギーは、黒。赤。深海を思わせるビームが爆発を乗せて奔れ。
其の真黒い光線による爆発を避けて綺麗に、鋭角に鋭く刻むプロペラでの着地。
「取り敢えず壊滅は免れたな。」
巨大な積乱雲を思わせる白い絵の具が、其の突如として世界は切り裂かれる。
大瀑布を思わせる大気の折姫。巻き付けるは水蒸気爆発。
絶望とは、彼岸である。その節、つまりは、早死と言うことなのである。それは即ち、早熟の極致であるとも言い換えられる。そして、それは、才能のみ溢れるが故の早とちりでもあると捉えられる。早とちりは、焦り、功を焦り、徳を慮れずに、生きとし生けるものは、全ての災禍を逃れる事は出来ない。
でちゅんちゅんでち
十字架に鷲の乗る積乱雲。カッとなる気質を抑えて、只今、臨界点。上からも下からも一瞬で消え入る導火線の如し着火の威力のまま、臨海___________。
ぺこら様の足がない。どこかに置き忘れて来たのか。私達じゃとても敵わない。極力独り相撲を抑えて、自力で克服すべき相手、死。
その白く煙る大気の蒸せ返るままに、濃密なイメージ、果たして世界を包み込む月明かりは何処を彷徨う。
壮大で遠大な妖狐となりしメリー・クリスマス。
果てには世辞を。
メル様の背中、影。掠れる意識の様な白雲が今、目の前を包み込む_。
…太古の地層から発掘された巨大なエーテル塊。この時代に、何らかの気候変動によって大量に生成されたエーテルは、其の姿形を何億年と封印され続け、今の強固な水晶状の固まりになったという。
其の水晶をエネルギー源とする相対的に絶望的な怪獣。其れが、ゴジラ 。
其のゴジラの肩に獣人族の娘が一人、其の眼が指し示す先と同じ様に、軽く犬歯を見せながら、周囲の光景を眺めている。
突如として、正体不明の稲妻が発生。エーテル塊から圧力膨張を確認。
正体不明の怪生物、仮称ゴジラ に対する強力な磁場を確認。
潜在するエーテルの色合いが全てを包み込み、今、凡ゆる魔法陣を溶かす純粋なエーテル場が形成される。
雷鳴の様に其の背中の川底の透明さを凌駕する純粋な鰭の塊。
大きな、山脈の様に連なる鰭に、纏わり続ける世界の残響、音導、波濤を呑み込む各陣、何の魔法も魔術も展開せず、尾の先から、順番に、巨大なエーテル色を施して行く_
鬼が哭く。其の色合いは徐々に川底の透明さを塗り替えて_鬼が哭き続ける。背鰭を超えて、喉元へ、一瞬この世の何よりも美しい静寂が王都を包み込み、強大な其の咆哮は、竜のブレスを思わせる偉大な一撃にして、戦慄な碧の勾玉を思わせる破壊光線を放つ。
鬼が哭いた。確かにそう表現するしか能のない真白な霧の中の出来事。斬撃すら、音を立てるのではないかと勘繰りたくなる様な白い暗雲が、一瞬の後に展開を折り畳めと鳥の如し音調を聞き、全ての営利は一潮に無へと帰す。これが、古代の最終兵器。全ての戦争を終わらせる相対的な獣にして、闘争の形すら為さない絶対なる個。
ゴジラ。其の肩には、何やら、破壊光線の衝撃か何かが伝わった後、残心にて、全身にエーテル結晶ができている。其の中でも一際、中に居る其の存在が人目を引く。肩にいた猫又おかゆだ。其の姿、完全に機能を停止している様にしか見えない眠り。これがゴジラ の真骨頂。無尽蔵のエーテルによる世界の侵食である。
其の塊は、ゆっくりと動き出して行くゴジラ によって、振り落とされ、其れを遠くから見て居た星街すいせいは、少し、間を置いて、一人、其の怪獣から逃げる様に身を隠す。
〜〜
みこちは外に星街を置いて一人で祈祷をしていた。新緑煙る深き山の大御殿。今は、大雲海に呑まれ、それも観測しづらい。白雲の匂い、異常なまでの濃い霧の中にあって、其の神社だけは、まるでモノともしないかの様に、顕在だった。天照大御神神社。其の力は、世界の中心たる太陽の如し輝きを放ち、また、霊魂世界に座すると謂れる大神・アマテラスを祀る神聖なる場として、今でも崇拝を重ねられている。
そこに、土足で踏み入る輩が現れる。
そこに徐な足取りで来た三人の間者は、みこちが一瞬で感じ取った悪魔的な直感、即ち、この怪生物の信奉者では無いかと思われる人隣が、過ちである事を告げる。だが、残念な事に、それ以上の下衆である事が次に判明する。
アマテラスが、次に其の道具をお取りになる迄、使ってはならないとされた三種の神器。
草薙の剣、八咫の鏡、八尺瓊の勾玉の三種類。
祀ってあるのは、ここの神社を含めた合計六つ。
あるのは、この神社が発令場所とされる其の三種の神器の取り扱いについての談義、もとい決定を行う場所としてあるがそこに三角形をつけた逆三角、六芒星の構造をした山々に建てられた祠。
其の場所にある筈の三種の神器を布に巻かれてあるとは言え、なまじ人の血が付いた状態で携えてやって来たのだ。
祠には、毎日参拝客が現れる。それがたとえこの霧の中だとしても、それを無視して事を行う事ができるとしても、強大な結界が張られ、遠くから参拝する以外に何もできない筈だ。ましてや、衆目監視にバレずに行動できるなど聞いた事が無い。
「祠の結界をどうしたって聞いてんだろーが。」
「…ゴジラ様が破壊した。」
「オメー等、タダで済むと思うなよ。」
「下らん。戯言だ。明。聞き流せ。」
先程星街と共に霧の中から見ていた巨大な青い破壊光線。
街の方は無事かと千切れる様な想いでその場に立つ事しかできなかった悔恨を胸に、其れを撃ったと思しき巨大怪獣に敬称を付けている事に、当事者にキレたみこちは祈祷術を使って、相手を宥め、改心もとい改修させようとした。
だが、聞き流せと、相方に告げるマスクを被ったフードの人物は、ここが年貢の納め時だと言わんばかりに、みこちの手を取って乱暴に扱う。
思わずハダけさせられ、巫女ではいられなくなってしまう様な格好にさせられるいたいけなピンク髪の短い舌。
「お願い!離せっっ」
涙を浮かべ、そこはかとなく悶えてたら、ある事を、巫女は思い出していた。噂には聞いていた。手荒な真似となる其の半信半疑の情報を何処まで信用して良いのか気になってもいた。
この三種の神器を覆う布には、例外として人の血が付いた時に限り、開けるのに処女の経血が必要となるそうだ。
しかし、巫女は、両手を抑えられながら、行為に及ぼうとする残りの二人の内一人を蹴飛ばしそこね、次いでにとばかり、三種の神器を持つ一人にこう言った。
「テメェ等がやった事は、私がその日限り許したとしても、其の三種の神器を天より地に掲げたお天道様は見過ごさねぇ!!!!!!あっっどこ触って…やめっ。いやッ」
「存外な発言だな。巫女ともあろう者が、見逃すだと。私達はそうは思わない。礼儀と礼節を持って、新たな地平へと人界を導く。其の第一歩に、お前の神聖な血が必要なのだ。それより、其のお天道様も、意外と奥手なのだな。血に濡れてこびり付いた布がどうして取れん。」
其の丁寧な言葉遣いと、三種の神器を持って来れたという事実から、みこちは一つの結論を弾き飛ばしていた。即ち_
「オメェ等、神主だな。一歩間違えれば神の道から外れた事抜かしやがって、更に残忍だよ。オメェ達の方が、あの怪獣よりもよっぽど凶悪だよ。」
そんな事よりと、もう一人の男がきっついなとか言いながら巫女血と行為に及び、その後、悪戦苦闘している男に合図を送る。其の男は、遂に、三種の神器の内、草薙の剣を囲ってある布の剣で、みこちの胎を突いた。
ズボッと入る其れと、少々薄いが付いた血肉で、三種の神器の布を解く。
だが、言い伝えには先があった。そう其れは、其の巫女と相方に値する神主が、三種の神器を使用して、布を跡形も無く消し去る迄、使用してはならないとの事だ。
しかし、儀式は着実に進んで行く。
胎を貫かれた衝撃で、一見茫然自失としているみこちに、おいと声を掛け、神主は言った。
「これで出番は終わりだ。もう下がって良いぞ。」
巫山戯るなと言いたい。大体、この霧の中でこの神社まで辿り着く程の神聖術の使い手ならば、もっとマシな方法があっただろう。
「破壊行為を見逃す筈が無い天照大御神様はっ」
涙目で、男達が離れ始める手前、みこはそう言った。其の言がどれ程通用したのかはさて置き、男達は、血に飢えた三種の神器をゴジラの居る方角に向け、掲げた。
" 更に向こうへ、三種の神器を掲げよ。 "
"初めまして____剣。"
霧が晴れる。其の山伝いの向こう、同じく霧に包まれ動けなかった其の怪獣の姿が露わになる。透明で静けさを伴う背鰭に、深海の蒼よりも深い藍色の鱗。其の姿が、霧が晴れたのと同じ様に、不可視になる。
怯え立つ情念の様に、霧霞が掛かった人里の様に、徐々に沸き立つ不可視のエネルギー形態・冠位の魔術師やこの国で最も強い魔法使いをも超える存在、ゴジラ 。其の強大さ、昔禍ツ神が現れた時に対処した大神が誉れにも思えて来る強大な面持ち。透明な状態でも目に見えて震える其の異様に、光景は霞んで見える。すると、其れは次第に涙だと気付く若者達と、それに対抗しようとする気配すら起こり得ない究極の混乱が彼方此方でぶつかる。まるで、三種の神器を解き放つ必要が何処にも無かったかの様な結果に、神主達は大声で叫ぶ。
「これが、ゴジラ 様の御導きだ!者共、平伏せ!!我等が怪獣王の御通りだ!!!」
其の弾幕に気付けば_生き永られたのに。
四方八方から超高位魔法が降り注ぐ。色とりどりの光弾が爆炎と爆煙を撒き散らしながら大気を奔る其の様は、まるで花火大会の逆再生の様だ。ゴジラ は、これを喰らっても尚も雄渾たる様だ。
そして、この神社からも、山を劈き、神社すらも其の衝撃で揺らがすみこちの完全詠唱の神聖術で唱えた意味不明の光弾が、神主を貫通しゴジラ に命中したのだ。
「絶望は、彼岸。此岸に早死に。早熟は才能の早とちりにして。人生の焦り。功徳よ。吹っ飛ばせ。災禍を与えよ。波濤世論砲弾EN。」
…神主達の頭を吹っ飛ばし、碧色に曇った其の横一線に巨大な光弾は一直線にゴジラ 向かって突き進むと、強大な爆発と共に、発動した際の震えと似た形で、大気を震撼させる。其れが、連弾。異常なまでの高位の魔力光弾がゴジラ の顎門に命中!弾着_前へ!ゴジラ の身体に穴が空いていく。
これが神主に奪われる巫女。
これがPON!と噛んだ詠唱のみこち。
これが、支配者の器。
其の、神主達は、彼岸の行末に、こう懺悔したと言う。
我々は罪を犯した。
いたいけな少女に暴行を振るった。
人生の最後に、其の最期に血に塗れた。
破壊光線。山向かいから、盆地に結集した神秘溢れる朱雀大路から、強大な熱線がゴジラ を襲う。此処に突き進ませる破壊の刷新は、最も容易く、ゴジラ の体表に火焔を浴びせて行く。
其れどころか、丸い球体から、鋭利な武器状の形態変化を伴って、ジグザグに全体へと波及した其れでゴジラ の皮膚に傷を付けて行く。
雷がなる。落雷が随所ゴジラ を責め、強烈な電磁波で身体を焼いて行く。
地面に呑み込む様な影の炎。其れが、一瞬、ゴジラ の体を沈み込ませると、炎は其の身体と水晶を取り囲んで行く。
炎が其の体を焼き、ゴジラ が思わず雄叫びを上げる。
異常なまでの高熱、発火、高温がゴジラ を襲う。溶けて消える様に、水晶が高温で割れ、ゴジラの活動が停止する。
黒い渦の様な二次元平面が腕を絡め取り、確実に左の前腕を捥ぎ取って置く。
其の光景を、八人衆、火雷大神の中心となる若は、してやったり、満面の笑みで、ゴジラ に向かってガッツポーズを取ろうとした矢先、煙が晴れる。其の中から、何の猶予も無く巨大な咆哮がした。
其の咆哮一つで、まるで、ビームの様な咆哮は、山々の随所を破壊し、何よりも其の大きな悲鳴となって、生命を容易く崩れ落として行く。火雷大神達も例外では無かった。傷付いては居るものの、直撃だった其の顎門から放たれる放射能熱線の代わりの音響ビームは、火雷大神達の五感の全てを壊滅的に仕上げ、鮮やかに薄れ行く光景と声、感触と趣から、また、一歩、一歩と確かに感じる地響きだけを残し_近付いて来る。
其れ等の光景は、彼岸からも見て取れた。小さな小さな赤と緋の火花が、其の小さき者に降り注ぐ一点の希望とならん事を写し出し、其のマメの様に小さな映像は、そら一人で見るのに価値ある光景だった。
割と真剣な話がある。詰みまで研究されている将棋の定跡、木村定跡に、名人に対するハンデとして、左の香車を取る行いを起こしたら、どうなるのか。勿論、其れは詰みまでの手順が省略されるのかと、否。端に弱くなる香落ならば、絶対的にそこで手が進む筈である。故に、香落なれば、手順は変化し、完全に世界感の上書きとなる。だが、もし、詰みまでの研究と言うテーマでも無ければ、序盤で端の香車が無い理屈から、端へと囲わずに先に其の分の手を省略して、後手ながら先んじて速攻を決められたなら、逆順に、相手を木村定跡ならぬ、最新の将棋の世界に誘導できるのでは無いか_と。
この予想は大いに当たって居た。
ゴジラが、魔王の転生する前の世界でも、同じ様に出現して居たのだ。つまり、魔王が転生した理由とは、同様の事例、即ち、異世界から現実世界の侵食。つまり、ゴジラによる襲撃だったからに違いないと。
草薙の剣がひかりだす。軽く動く様なもたげ方に、中空は呼応する。
"全ての血を合わせ、もう一度、私を許すが良い。"
綺麗な災厄が目覚める。破壊神の異名を持つカボチャの竜ですら、これまでの被害は想定していなかったであろう。
お城、城下町、山々、全て、溶けて消えた-いつに無く硝煙の匂い香る鼻腔が木霊する。
私達を所望か。妖怪の神"フブキング"、かつてこの世界を生み出した原初の怪獣王、其の343㌔㍍の巨体を封印した大神一族の末裔にして党首、超能力者の極致たる証を持つ超高層ビルに匹敵する練度の戌神、そして、妖怪の原種にして、百鬼夜行の帰る先。四者四相の可能性色合いを持つ最後の希望。そして、絶望を享受する救世主達_。
絶望の地鳴りがする。異常なまでに大きな脚が、其の足跡を響かせて行く_先程まで動いてなかったのか、どうにも初めて歩くままならなさが拭きれない不安定な迄に大きな足幅で、祠のあった山を踏み崩した_
一撃。されど一撃が入る絶対の信頼。魔王_現世では、彼女達、ホロライブを抱える大企業の一流社長こと、谷郷元昭_其の別れは、彼女達の純粋な日々の笑顔が、歌って踊る事こそが仕事だと、決め付けていた其の些細な行き違いから、アイドルの事を真に理解し得なかった事として、彼女達の純粋なまでの日常の癒しに、大人心通う色香を拒絶した_結局、誰も本当の意味では、幸せになれなかった事を悔やみ、谷郷は、このゴジラが作った世界に降り立ち、魔王として、現世以上の関係を作ろうと模索していた_其れが、単純に眠っていた同じだけのイレギュラー、この世界の分岐点にして、元の世界に帰る秘訣に、其の怪獣王様に、最後まで抗うと決めた瞬間だった。
破壊の跡は凄まじい。城からは、其の巨大な上水場としての機能が半壊しており、噴水がそこいら中で見受けられる。更に、倒壊した家屋からは、超高温によりエーテル塊と化した魔力の塊である人々の姿があった。
ゴジラが動く。目の前の全てを蹂躙する様に。先程まで白い霧に世界中が包まれても、何の後悔も憂いもなかった人々が其の恐怖の振動と衝撃で涙ぐみながら一目散に逃走している。
崩壊した街並みからは、復興の跡は聞こえない。未来を見る能力に恵まれた彼女だからこそ、どうにもならない世界の秩序を知るに値する。人々は、大きく其の営利を育たせ過ぎたのだと_協会も今や、あの栄華を極めたドーム場の空間を其の眩いまでに太い脚に蹂躙されながら、ここまでの衝撃ですら逃げなかったのか、他に逃げる場所が無かったのか、其の眼の先に、超巨大な怪獣王を挟みながら、光景を信じられず、呆然と立ち尽くしている。
純然たるエーテルの侵食は、其の相貌をアリアリと映し出す。
大地から姿を現した色とりどりの発光を重ねるエーテルの結晶が、"光の皇子"なる石像の中から、ひび割れながら出て来る。其のスポットライトは、下から、瞬く間にゴジラの姿を塗り潰し、まるで深夜の中に居るかのような錯覚を覚える明度への順応が、其のゴジラ の深海の蒼よりも深い青色を示す巨大な怪獣である事を示していた。
この上なく賛美なる賞賛に浸るいとま潰す不徳を越えて奔れ。
真黒い顎、透明なエーテルオーラの牙がゴジラに食い込む_
其れを思わせる六芒世界にて消えぬ炎、ルーンによる集合追撃、コーヒーカップ状のブレード、異常な地響き、雷霆、召喚されし円卓の総陣、そして其の刀身、鈍い輝き、嘗て斬った丸い飛び道具型の未確認飛行物体を思わせて、閃光___
世界を塗り潰して奔れ、晋水遁走[宝具全蒼]、赤と緋を消して走れ。
=
構えを以て首を狙う
-上方優位の重量を撃ち直す一撃
-前に左に消え入る様に穿ち動き
-十字架に降り立った鷲の姿を連続で描いて行く
-大きくから小さく弧を描く様に回転して
-下から上へ折り返しは鋭角となる様にこれを左右にも繰り出しては交点に挿れ込み、蟠を回す様に引き返す側撃。
-其の全体で十字架を描く様に直撃を繰り返す軌跡。十字架の交差で円状の衝撃を重ね
-三円あるそこを団子の様に串でまとめて行く槍の勲
-納刀状に重ねながら抜銃に構え直す迄の一撃
-大きく右左にスライド
-縦に切先で連続的にダメージを与えて行く返す刀の其れ
-一瞬引く様に矛先を下に構えて、伸びて来るのが見えづらい軌跡でそのまま牙突
=
其の直後、大きく穿たれた穴に響く様に放たれる陰陽状の斥力と引力の渦そして層。的のような波動に、二度の射撃が中心に射抜かれる。そして、突如そこに色合いを持って来たかの様な花火が矢の羽を燃やしながら登場する。
極天に煌めく大花火が、ゴジラの身体を焼く。八極・星天花火。
〜現実カバー株式会社本社ビルにて〜
港区にあるこの会社のビルは、海から割と近い。実際に、海を眺める場所もある。
私達、ホロライブメンバーの新進気鋭ユニット、REGROSSは、互い違いに、思いのままに、海を見たいと、其の場所へと向かって居た。
しかし、ある所で、何やら見た事のない水晶を発見した。
壁と地面の間にきのこみたいに生えている。
私達は、不思議に思い、其れを手に取ってみた。
すると、根元の所は、何やら不気味な渦で出来ている。
そして、拾った水晶の内部に、何やらファンタジー的な衣装?があるのが見て取れる。
其れを触れた奏達にも、何かしらの酔狂があるかと思いきや、残念ながら、特に深い意味で水晶は反応しなかった。
そして、其の水晶の中に、私達がよく見知った影があるのに気付いたのである。
「あれ?これ、おかゆ先輩じゃない?」
「本当だ。何で?こんな所に居るんだろう。」
「大変!!直ぐに直さなくっちゃ。」
「其れができれば苦労はしないと思うよ。」
「これは…もしかすると、世界の危機って奴?」
らでんのその声に、危機を煽られる一同。どうせなら、死んでからにしてよそう言う冗談って、聞こえて来そうな背中で、青は何やら、深く見入っている。
「凄い綺麗な宝石。こんなのがあるなら、一度宝石に詳しい人に見て貰った方が…」
「あー。そっちね。そうそうって言うか、そう言うのは学者に見せないといけないんじゃないの?」
らでんの言う事は最もだ。こう言う何かしらの化石になりそうな代物は、貴重な資料として、博物館にでも送り届けるのが筋という物だ。
「この前、異世界から届いたっていうCDって知ってる?」
「ああ、なんか炎が出る奴でしょ。知ってるって言うか、興味本位でよく触る。」
「それと何かしらの関係性があるかも。」
「その礼には及ばない。」
突如、そこの水晶の渦が少しずつ大きくなって、近くにお土産を持って来ていたヤゴーに乗り移る。
人、と言っても姿形は、魔王と言うのに差し支えない表現の其れだが、立派な角が生えたこちらのキャラクターにもあるデフォルメで大人版のラプラス・ダークネスと言った風体にも見えるヤゴーが、こう言った。
「其のCDを見せてくれないか。よし。こう言うのはどうだろうか。私が、君達の知らないこの水晶とある異世界について話すから、代わりに、其のCDを私に見せてくれないか。」
〜〜〜
星天花火
ぎり粉で奏でるいつぞやの幻惑を越える麦の藁。
深夜、唐突に現れる魔獣の群れ。兎の巨躯を持って、人々を混乱に陥れる。そこに、例の樹木状に伸びる黒雷が、顎門の形を保って、接近、歯に思える純粋なエネルギーの塊が齧り付く_
下がる黒雷の煙は黒猫の様に余りにも禍々しい。其の形のまま、これを術式に取り入れる形。燐遁・黒雷猫の煙。其れを取り入れる際の手の甲に表れたる三画の黒い刺青。
竜。骸の程を超えし炎。焼き尽くさんと迫る其の日にも昇る夜空の鬼にして。角の威勢。大宇宙の神秘。
顎。瓦礫の音を携えし王。呑み滅さんと抱え見える其の小さな頭部。鶏冠の様な発達し過ぎた背鰭は鬼の様に哭き、再度起こりたる碧色の放射能熱線は、高く天を焦がしながら、この星を超えて雄叫びを上げる。
其の草原に似合わない白色の獣が疾駆する。余りにも迸るオーラに、周りの草木から花が芽吹いて行く。
「廻せ、神冥界奇譚。ワイルドハント______決戦術式 ゴジラ・ハイ・スペース。」
草原から、大量のオーラを伴って、二次元状の破壊力がある姿が現れる。フブラ。最強の守護神獣。其の姿、何処からか湧き出て来る其の草原にありながら、攻略法は、刀身に封印するしか無い現状_暴れるというなら、殊更この終末の獣以外には出番はないであろう時間帯。其の口から吐くオレンジ色のビームは、既に満身創痍のゴジラ に向かって、どうしようもない一撃を加えて行く。
「嬢嬢ニャンニャン、もう一発。これはお前に封印されたウチのカイワレ嫁入りの分。震・天雷奏、装填、最弱の抑止力。フブラ・ランド_」
其の巨躯がボールの様に空中を跳ねる。そして、ゴジラ・ハイ・スペースに直撃で入るペイントの様な魔力侵食は、エーテルを魔力源とする其の生態に割り込み、幽霊の様に纏わり付く❗️❕!❕
これぞ、私達。三途の川の織姫と彦星の様にどこまでも繋がっているよ。ハイ!フレンズ!!
….........そして、闘いは日中夜掛けて行われ_
〜
wao~n
「ん?なんかこっち迫ってる」
震える大気が一瞬、其の背に熱量を感じた。
一瞬ただ、一瞬だが、其の時、目の前から見えない角度で黒雷が昇り立つ樹の様になり、背にうなじに登る悪寒同士がぶつかる。
ずしん..と、足音がする。其の衝撃は山を越え、大地を貫き、まるで、次があるかの様に振る舞った。
「-!」
狙われているのを察して、しかし、直ぐに考えを改める戌。其の掟は、頑なに目の前の思想を振り解いていた。
(まさか、オーラ。私も変だった。この言葉だけふわふわ宙に浮いてて、何でそう言わなきゃいけないんだって、昔お母さんと喧嘩した事がある。でも、まさか…)
純然たる大気に思える存在感が、吐く息を薄れさせる。其の意味にも囚われず、戌神ころねは生まれて初めて全速力で走った。
極力、知っている人を避けて、其れで、この事が真実か確かめなくっちゃ。
エーテル。其れはある時代に唐突に生まれた化学反応による代物。其の時代の大気を取り込み、この世界の魔素と過剰に反応した自然治癒の全てを造っているとされるとある背に影と聳え立つ断罪が、今、まさに其の真価を背に宿す。
鬼が哭く。其の表現に色濃く写る深海の青よりも深い蒼。其の刹那の咆哮は、全てのエーテルを吸収し、剰え自身の能力をも吸い取らんと欲する ̄真価。
其の背鰭の鳴る響きはおどろおどろしく、雲間を突き抜け、迫る様に心の鼓動に伝わる。
瞬間、大気が爆ぜた。
背の咆哮を介して波打ち際にいるかの様な尚早が消える刹那、其の熱は後から来る冷気を持って、戌神の天に聳え立つ強靭な巨大な覇気を呑み込んだ。
〜〜
_君臨せしめる前々世代の魔王と共に、月夜は輪廻状に輝く。背鰭が奏でる破壊のマーチは、深海の青よりも深い蒼。其の顎門から噴出するエーテルの純粋な魔力は、放射能熱線となり、異常なまでに肥大化した黒雷の樹、其の動く蝦蛄の様なヒゲ根の塊ごと、一閃する。
朝方。
この世界は同様に煩悩に満ち満ちて居る。バックンバックンと高鳴る鼓動併せて、巨大な漆黒が、天を貫く火雷をゴジラ に与える_ギぃ_と開く鐘の音。周りが白光に見える世界の中、青色の鱗を持つ怪獣王はこちらを見据えたまま、其の眼で問い掛けて来た。どうして、大地の畝りを理解出来ないのか。汝、世界の果てまで、美しき旋律と共にあろうとは思えないのか。
其の問い掛け、これには動じない。ゴジラはいつ何時も其の崩壊した爆轟に呑まれて生きている。次元の違う生き物。
其のゴジラの"文字通り"捉えよと言う咆哮の意味を理解しないまま、私は思考の迷路に迷い込む。
其の迷路に、動かなくなった高エネルギー性魔法化オーラの其の一つを石碑と見てと、尾を振るうゴジラ は、其の袈裟を、逆袈裟を何度も繰り返して、私のゴジラを傷付けて行く。
ゴジラ は、何度も問い掛けて来た。何故、私が呼び出されたか。
其の心は、重ねて、冗談では無く、其の傘の下にあったからと。
ゴジラ が、脚を止め、私を含め、周囲にあるエーテル化した生物全てを其のエネルギー源として取り込んで行く。直接、或いは私を介して間接的に、然し純然たる有様は変わらず、破壊した全ての跡地に残るエーテルを燃料に、目の前で顎を開く。腕が触れた。がっぷり四つ組んでの_鬼が哭いた様な音が聞こえて来た___目の前に絶対なる碧色の咆哮、其のエネルギー化した全ての箇所から、弾ける様な雷鳴が、私の身体ごと貫き、ゴジラ に集まって行く。
其の胸の高鳴りは、果たして不整脈か、其れとも_目の前にある絶対なる熱の息吹に感じた死への逃避行だったのか__。
目の前に居る友人が闘っているのが分かる。そして、其れが目の前で打ち崩されて行く様も見て取れる。
…先刻、フブラ・ランドが壊滅した。理由は、肉薄した彼等彼女等が、其の瞬く間に、色取り取りのエーテル活性に呑まれて消えたからだ。
そして、今、目の前からやって来る全ての色合いを吸収した一条の光に呑まれ_私の意識も消えようとして居た_。其の時。フレンズがこう言った。私が食い止めるから其の隙にと。其の瞬間、焼かれたフブラの肢体は、結晶化して行き_冷凍ビームに変わっていた其れは彼女諸共フブラを結晶に変えた。
〜〜〜
白い雪に淡い雪。きっと解ける世界は優しくて、いつもありがとう。こうして、この国には一つの神が舞い降りた。首の無いなった其れに鎮座する不思議な眼を持つこの白き大地の大神が、復活した。
降ってソーラン。やんごとなき海外の踊りを試してみて候。さて果て、汝に問い掛ける。生きて還れる自信はあるか。何度も問い掛けを試してみては、いずれ来たるこの国の雪解けに苛まれるであろうと。自信しか無い。断言できる。今、魔王討伐は失敗に終わった。
「そうか。これが志の真実か。」
時は遡る事、40ヶ月前、この国の記録的短期間未曾有の豪雨と、其れを滑り倒したあの白秋如実 ̄。
砂原にあるとされる人々がついうっかり走り出す道、時折、天の川に合わせて洪水が全てを運ぶ。其れによる星辰運用が可能となったこの国。其の以南にて目撃を起こす鉄砲水。今で言う下水的な間隔なのだが、いかんせん、この雪原に呑まれた大国が其れを見るのは、余りにも処女的だと言う所だ。
其れは太古の昔からある道理。巨大な山々が地層の全てを網羅するが余り引き起こされる誘置の代表例。二足歩行を怖いもの見たさで球状に歩かせなかったあの霊峰や其の洞窟の方則や否や、この土地の全てを取り仕切り牛耳る母なる同胞。
決して其れはバージンロードとは呼べず、凍て付く前の歩法が染み渡る大地の息吹に過ぎない、ある種、大きな城に出来た大理石の床どことも言える。
雲海。
これは破壊では無い。全て単一の大地に帰する世界観の御噺。
其の雲間一つない霧霞が掛かってない異常な音頭は、暖炉に焚き火一つ焼べ、全てを照らし出さんと様々な書物を焼いていた。
教会にて、詠唱。
其の侵略は、日中夜掛けて行われた。
偉大なる英たる国が、主(人)の大陸を滅ぼすと言うのだ。
アトランティスは気を失った。
そうして、死神と不死鳥と、眼鏡と、サメと蛸だけが生き残った。
〜
能力が肥大化すると言えば、全ての考えが一致する言を知れるだろう。
巨大な二本足、六柱の輪を携えた首の無い獣が助けに来る。
其の正体は、神界層に眠っていた船を引き摺り込む魔のクラーケン。其れが、今や、其のタコ脚を、角翼尾と、左右に輪を描く様に、それぞれ、仙骨、肩甲骨、頭骨のあった部位から、天使の二重輪、其れに接続し、腰の其れとも同様に接続する小さな円形の翼、そして、腰から伸びる様に変化した大きな左右の輪っかを携えた生物として_私を、其のエネルギー携帯であるゴジしゃを水晶に閉じ込めたまま、其の頭部に埋め込み、徐に走る。
そして、泳ぐ様に推進力を得たゴジラ の背に潜り込むと、背徳の法輪から、無制限の光弾を発射する_。
ゴジラの背鰭がひび割れる。
其れを見て、一伊那仁栖は、光弾を全世界中の教会の偶像から飛ぶ火を思わせ、首塚の代名詞に其の全てを包む様な不安心な結晶に向けて、首輪にも思える其の光弾で、破壊する。
ミオしゃが出て来た。其の砕かれ散ったエーテルの欠片が、棚引く髪に静電気の様な磁場を括り付けて、今、今際の際の主人は、目を覚ます_。
妙な猛吹雪が凍てついた。この街を寝かす用意はできた様だ。
「ああは言っても、所詮は寝てるだけの代物、私達には興味無いみたい。」
其れは、海でも、ましてや金字塔でも、アプスー神の半生でも判り得ない。
其れは、最期の大地。其の世界に於ける絶望の象徴である遠い大国の其の一強たる世界観だけをば。
突如として、また世界が白い霧に覆われて行く。今度は、エーテル化した産物が、全て、発生源である。
其の心、さめざめ。
「とは言っても、私達みたいなインフレーションは無いみたい。」
「ああ、やっぱり天上には届かないみたい。」
現状、対抗できる手段が、封印されて来た様々な巨大魔獣を召喚して闘って貰う、若しくは禁術とされた大魔法を駆使して其の外殻を削るだけなのだから、こうして、其の巨大なエネルギーを操れる大神ミオと一伊那仁栖には、軍配が上がるかも知れない。
「魔王を寝かし付けて置いた時になんですが、谷を埋めるなって。」
「え?何々?ほうほう。谷に物を捨てる不埒者があるかぁっ!!え?ウチの聞き間違い?正確には、そうなるのはお墓が設置された時だけ???」
其の白き真暗き大雲海を泳ぐ様に鎮座する青黒い影。其の尾は左右に振れている。
「でかい図体の割には眼は機能してるのかしら。」
「ウチ達の事、避けて無い?」
「…イケるかも知れないですね。このままなら、倒せるかも知れない。」
「このデカい図体で眼が機能して無かったら、それはそれで可笑しい筈。」
「其れなら、こちらの存在理由が危ぶまれるのも納得です。」
危険な事を言うのだが、其の当の本人の伊那は気付いて居ない。
それどころかこっちを無視して話続ける。
何分、聞いていたのだと言う。あのゴジラの声を。何でも、其の声は凡ゆる生物に対して行われ、其の生命力を探究して居たのだと言う。
其の声がある時、パンドラの箱を開けた際に、不安定な波長になって届き、この形態に成れたのだとか。
私を取り込む必要があったら、さっさと其れでエーテル塊を作れないかと思ったが、其れはエネルギー不足だと言う。
そして、白霞は、瞬く間に国中を取り巻き、また、世界は大いなる暗やみのビラに包まれた。
其の白霞から見えなくなる前に少し見えた額にある第三の瞳。クリスタルの膜に覆われた其れは、エーテル活性が終わった証拠として存在してあった。
〜〜
「溶けたぞ。」
魔法陣で蓋をしたCDから灯す炎が水晶を溶かして行く。エーテル塊にまで触れ戻された其れは、近くの計測器でも、0から1まで顕在能力値は上がっている。
確かに、水晶は完全に解けた。
そして、中から、小さな焦げた衣装が摘み出せる。
しかし、依然として、あの白亜の彫像内に居る戌神ころねを助けたとしても、其の大きさは変わらない。もし、元の大きさに戻す必要があるなら、この魔王曰く、其れには、もう一度、第二の災厄を起こさねばならない程のリスクを承知で踏み倒さなければいけないらしい。第二の災厄?ふーんそっちは、そう言えば、ぐらちゃんが来て大変だったもんね。EN一期生のメンバーが皆んな災厄なら、キアラにでも頼れば良いんじゃない?って、なまじ適当に答えてみれば、其れが確かに最善の手だと、しかし、其の為には、災厄全てを同時に引き起こす事になるのも覚悟の上だとか。
そして、魔王は、こちらの世界では、先程まで、ヤゴーだっただけに、信用を勝ち得ているのも確かだ。何も疑問に思う所が無いのか、REGROSSのメンバーは、散り散りになってどこかへ消えて行く。其の手前、青は問い掛けた。
「何故、このCDを試そうと思ったのですか。」
「エーテルが結晶になる温度など、僕等の世界では知る由もない。そこでだ。消えない焔ならば、其の温度が計れるのでは無いかと思った所でね。」
「準備が整った。」
突如として、研究は終わりを遂げる。何やら、向こうの世界で閃いたらしい。
何々。どゆこと?って聞いてみたら、ヤゴー(魔王)が懇切丁寧に話してくれた。
「こちらの世界では、ゴジラと呼んでいる其れが、其の…放つ不可逆の熱線が、辺り一帯を溶かし、そして、どう言う原理で其れを操っているか分からないが、温度を調節して、エーテル化させるのだ。そこで、向こうにいる水晶の方を溶かせないかと考えた次第だ。」
つまり、これから進むのは、世界全体の命運を賭けた戦い。
ゴジラを倒す為の布石を整えに行く事も儘ならないまま、味方を一人だけ確かに救い出す。
絶対に失敗は許されないこの作戦、秘密裏に決定された其の心意気は、不確か。しかし、不確かながらも、仲間を見捨てないと言う判断に、ここに居る誰もが決意を一つにした。
おかゆを、あくたんは。
ころねを、魔王は。
ミオしゃを、白と黒が。
フブキを、あの水晶世界から助け出す。
世界は一旦の暗転を繰り広げる。また、しがない落語家の弁を借りると、いやぁ〜、参ったな。これじゃあ、ハイになる暇も無いよ。空白なだけに、ゴジラ・ハイ・スペースってな。
〜〜
「今し方、魔王から入った情報によると、水晶はキアラの炎によって溶けるらしいペコ。」
「あのエーテル水晶がねぇ。でも、どうやら、こちらも骨董品を機械分析しといて良かったよ。」
じゃじゃーんと、懐から特大の銃を取り出す獅白ぼたん。
「電磁パルスEMZ-7h。ここに来るまで、試作品を大量に試したんだ。そしたら、こっちの資材でできるって言うから、安価に生産しちゃった。」
「其れは、要するに、ヤバい兵器…何なのペコ。」
「これは、水晶が溶ける際の特定の周波数を利用した魔力放電を可能とした特殊な銃だよ。そらっ。」
獅白は、懐から取り出した小さなエーテル水晶を其の銃で吹き飛ばす。すると、水晶化して居たエーテルは、エーテル活性を迎え、元の赤い液滴に戻り血飛沫の様に飛び散る。
「これさえあれば、あのゴジラのエーテル水晶から得られるエネルギーをこちらの物にできるって寸法よ。」
「にしても、可笑しいですね。この無色透明から白色の水晶が、元のエーテルに戻る時は、紅色だなんて。」
「まあ、それは、多分、血と涙と大差無いのでは。」
「其れなら、今後の方針は、キアラの力を使って、あちこちにある水晶を溶かして行く事ぺこね。」
「ああ、そう。この電磁パルス銃、欲しい人が居たんで、既にあげたんですけど、良かったんですかね。」
「別に良いペコよ。それより、其の銃は、キアラに絶対に向けない様に。」
「そうそう。これには、ムメイって言う娘から取れた羽根がトリガーに連動する内部機構に携えられていて_」
「要するに、不死属性なら通るって事?」
「…そう言うね。あー、何となく彼方さんの強大さが分かるってなもんだ〜。元々デカいけど。あの協会と同じ風景に溶け込むサイズって、分かりづらいけど分かりやすいな。なんか。」
この時、会話に参加していていないムーナ・ホシノヴァは、一人、戦慄していた。
「まさか、あのゴジラ、遠くに居たのか。案外近くに居るもんだと錯覚していました。」
「え?」
〜〜
絶対なる自信を以って、おかゆをあの彫像から元に戻す算段を立てるんだ。
私、湊あくあは、壊れない様に慎重になりながらも、傷一つ付けない覚悟では無いのです。
今回、新たな作戦を考えて来ました。名付けて、粒子ビームによる水晶の破壊化。この作戦を実行するに当たって、強力な電磁ライフルが必要になると聞き、準備途中だった其れを前借りして来ました。
これで、目の前のおかゆを今すぐにでも助け出すんだから。
「ほら、マリンも、ビビってないで、腰を上げて。さあ、ほら。エーテル塊が確かにこの水晶の正体だとしたら、簡単に砕ける筈。そぅれっ!!」
どシューんと言う音と共に炸裂された電磁パルスが、猫又おかゆの封印されてあるクリスタルの根本に命中。大きく破砕音を響かせ、根本から折れるクリスタルは、落ちた衝撃で、勢いよく砕け散る_おかゆを残して。
「このクリスタルごとおかゆさんを割ってしまう可能性があるなら、私は遠慮しておきますよ。」
マリンが一応告げておく。
「だ、大丈夫だと思う。あ、それでもおかゆを傷付けない様に気を付けてね。」
「…それなら、このクリスタルから全然出て来ないおかゆさんに、ちょっと強めの衝撃を試してみようかな。」
この前の泥棒建設事件から一旦を経て、再開されたアクキン建設の絆は、深い愛情とちょっとの戸惑いを持って、猫又おかゆを助ける道を選んだみたいだ。
戦争自体はまだ終わって無いにしろ、泥棒建設が、大きな役割をこなした事は間違い無いからだ。
マリンは銃を全速全進で撃ち放つ。すると、放たれたハートマークの衝撃波は残された彫像のおかゆのクリスタル部分を一定以上破壊する。不思議な事に、露出された肢体が、まるで封印されたままかの様にピクリとも動かない。
「ここからはあてぃしがやる。」
電磁パルスの勢いを調整して、至近距離に程近い距離で、おかゆの肉体を傷付けない様に周りのクリスタルを綺麗に破壊して行く。
容赦無く壊れるエーテル=クリスタルに、誰もがハッと息を呑む事はせず、ただ淡々と、作業をこなして行く。
ある程度済むと、おかゆはしっかりとした場所で寝かして置く事にした。
「何処に運びます?」
「アクキン建設まで移動して、応接間で寝かせる。」
「了解。」
そうして、湊あくあと宝鐘マリンは、猫又おかゆをやって来た水陸両用の車に乗せると、薄暗い渓谷を後にした。
世界は、瞬く間に明転した。
ゴジラ…これも同じくクリスタルに封じ込められて居ると思われた其の素体。纏まりは無いが、クリスタルがあって起こり得る事象としては、其のクリスタルで営利を悉く呑み込むことである。これを唯一突破する鍵は、とある道場に突き立てられた並大抵の刀身では無い量産型にも思える両刃剣の類。
其れは、この世界の有りと凡ゆる災厄を跳ね返す最強の盾にして、究極の矛。
マメが出来るまで、鍛治史は終らない。
さあさ、これが最後の大舞台だ。雰囲気は上々。
夢にも思うまい。己は真実、ここまで次元の違う怪物に喰らい付いて来たという自負。
始めて見た時にはもう、自分は君にも目も暮れぬ集大成っぷり。ここから鮮やかに逆転するんで見て居て下さい。
「…漬け込んでも楽そうじゃねぇな。」
「一夜漬けかなんかの作戦でコイツを突破しようってか?組体操でも組んで、大量にあるとしたら、この両刃剣で、全体を通して、切り掛かるとかしか無いわな。」
そう言う腹には、刀身に触れ、傷付く指がお似合いだ。
「はっはっはっ。よく言うよ。そんな事をする人材と余裕なんて、どこにも無い癖に。」
「いや?ある所にはあるかも知れないぞ。」
不気味にニタリと笑う。これが最後の賭けだと言わんばかりに、すまないと溢した。
〜〜
大雲海に呑まれたこの星で、一寸先も闇の中、ただ地図感を頼りにここまで来たAZKi。そして出逢う。この世の何よりも美しい其の異様に。
少し歩いて、大神ミオのところにやって来たAZKiは、そこで彫像のあまりの美しさに絶句していた。
この透明かつ蒼より深い青。雲海の白みを除けば、深海や水底の透明さと同じだとするクリスタルの彫像。どこまでも奥ゆかしく、どこまでも掘りがいの無い宝物。それが、今のミオしゃを封印して居るものの現状だった。
その色合いは、十二支の魔素対応表のどれもに載っておらず、且つ普遍的に存在する最も一般的で最も冷めやすいものでもある魔法殺し。其の威力を極限まで削ぐであろう其れに対して、AZKiは意を決した様に大きくステッキを振り被る。
一撃、たった一発のそれは、去れど必殺。起こして来たるは、最後の一縁。
ホロ・スパークリング・シャワー!!!!
その銘が指し示す先、何度も出逢おう。裏切りは許さない。君にこの気持ち届けとまでは行かない今回のAZK!も上々。其の威力は、一撃で根元までクリスタルを吹き飛ばしたレベルだ。
大神ミオは其の衝撃の中から出て来た。
まるで、其のゴジラ化が身体に負担となるかの様に、オーラは禍々しく、ケガレの極地である其れを諌める様に今まで封印されていたのかと思わしき目覚めは、不幸にも、これからの大神の仕事を指し示していた。
〜
川がせせらぎを立てて流れているけど、明らかに凍っている。どうせなら沈みたいものだ。連れ添いが、まるでここから旅を始めるとして、尚も。
「危険が安心安全に切り変わるならまだしも、時代が進むに連れてって言う誤った表現?過去がより厚みを増しているだけの流れによってそう思わされているだけの…あ〜。何だったたっけ。」
「世の中良くなる…って奴?それなら俺でも言える御噺なんだけど。」
「あ〜。俺が知ってる一番面白い奴って滑り出し?其れは滑り台だろ的な…」
「人の話にとやかく言う気は無いが、其のジョーク、何も面白く無いぜ。」
妙に引き笑いから語尾が高く聞こえたのを思い出す。そっか、今は昼か。この真白い雲海のせいで分からなくなる。
月が煌めく。破壊光線。縦横無尽にせせら笑うのも可笑しく、どこからとも無く見える見える。壊れて散った高空の大気を巻き込む。段々と気配が増して行く。
この表現に限りなく近い碧よりも遥か濃い藍よりも深い深海、小海、水底の透明さが写し出される背鰭の発光。
ゴジラ、全力全霊で全身全霊で、全速全身で。全開出力。
直後、エーテル場全てが巨大な爆発に巻き込まれる。これ以上無い程高く上がったキノコ雲が其の証左。
〜
これは、其の星の最強種たる究極の一ですか。明らかに其の体躯からは放たれ得ない神の如き雷鳴の燦々たる一刀が、今、声高らかに謳う剣戟の鞘になるか。
この世界で言うところの居合とは、鍛治士に向かって作られた。
何十万本もの刀剣を形造り、それをこよなく愛すると誓うなら話は違う。しかし、彼等彼女等に、其の成約は無く、ただ、基本的な事実として、作った事に由来する恐怖だけが人々の間に浸透した。其れを、人々は、自らが鍛え上げると言う体で新たな持ち物として刀を選び、そしてそれを帯刀し、鍛治士の様な輩をこれ以上輩出しないように、居合の道を作ったとされる。其の秘伝は、要するに、武士の魂とは、盗む事。其の命にしろ刀の特権にしろ。其れ等を許してもらう事に他ならなかったのである。
帯刀した人々が、街中に出歩き始めた。治安を乱す不穏な輩、分子たる隣国人は、これに畏れを抱いた。世界でも稀に見るレベルの美しい刀剣を抱いて、街並みはちょっとずつ変わり始めていた。
ゴジしゃ
どうせまだ生きてるの悟らせない悟られないこの力はまだ生きてる。必ず仕留める。必ず生きとし生けるもの全てをこの手で救う。
其の救済は死と成り得るのだよ。この世界はそうまでして勝ちたいのだから。あの世だって良い加減諦めよ。お前まで巻き込むのは容赦できない。
フブラはどうして元気無いんだろう。そして、またミオしゃが遠くへ行ってしまう。だからこそ、私はこの願いを護りたいと願うのだ。
「いけ〜!ミオしゃーーーーー!」
" そこまでして、何になる。"
雲海を突き進むに連れて、ふとした足音に気付いた__ ̄陰陽星
そういえば、魔王が現実世界から叶わぬ夢を追い求めて転生して来たという。彼女達は、何も、真実、心の底からの笑顔を浮かべられ無かったと。常に、どこかしら他人行儀の笑みが張り付いて、其れで、自分自身を見失わない様にするのに必死だったとか何とか。
其れならば、決して笑わない怪獣王はどうだろうか。其の生態は、周囲のエネルギーを吸収し、剰え、其れをブレス攻撃として放つという物だ。ある意味で、自分だけが笑える位得をする生き物。其れは、其の巨大な顎から熱線を放っている時、もしかしたら、笑っているのかも知れない。
「魔王から、依頼を受けて居た例の咆哮。解析しましたわ。各魔獣の咆哮とそこから為される魔族達の言語体系を汲み取り、ゴジラの咆哮は、この様な事を言っておりました。」
足踏みをする音が聞こえる。目の前に、唐突に現れたゴジラは、こちらを凝視して止まない_
343m、体躯が引けを取らない。ゴジラが其のバランスの取れない身体を擦り付けて、ガラガラと崩れて行く魔王城から、トラップタワーの洗礼が浴びせられる。連続的に起爆、作動して行く煙と落とし穴のトラップは、残る片腕を完全に魔王城に固定し、強烈な魔法が其の腕を駆け抜ける。
「どうかしら、この城にも相応の仕掛けがあるのよ。五千人でできた嘗ての魔導士軍が全員、得意として居た最上級魔法"アルカトラズ"。強力なまでの精神干渉波は、肉体から連動する魔力の制御の際に、真価を発揮する。其れは、ゴジラとて、例外ではない筈。」
しかし__君臨。
そこに、真白き小さき天使が降臨する其の召喚演出で、ゴジラの姿形が明るく照らされる。まるで笑っているかの様な不敵に見える犬歯と、其の強烈に並ばれた鋭利な牙が、大きくこちらを覗く。一際甲高い声を出して、咆哮をすると、背中に、其の魔力を吸収して、熱線一閃。魔王城は跡形もなく溶け落ちて行く。
「其れで、其の咆哮は何て言ってるの。」
同じく悪魔である常闇トワが、癒月ちょこに答えと応えを求める。
「其れは、" "栄光の礫"を我に翳せ。 "らしいわよ。」
直後、エーテル場を逆利用する巨大な魔法陣が発生する。しかし、これでも、雲海を魔界に発生させる位しか、効果は無かった。
"" "栄光の礫"を我に翳せ_ ""
咆哮。其れは胸を劈き__聞こえる全ての範囲に、音響の爆弾となって届くかの様。ギリギリ水平に保っていた表面張力が一杯になった間隔。其の恐怖が胸に支える。あの日の地響きとなりて、思い起こさせる大地の畝りは、永久に進んで行く鐘の音。
この雲海にて、人死には見えず、ゴジラ は、関知できず、活動が途絶えた其れは、ある意味でどこにも無いのと同じだし、表現として差し支えなければ、其れはハイ・スペースなのである。すると、ゴジラは、あろう事か、エーテル場を逆流するこの雲海を呼吸で取り入れて行く。
其れもそうだ。
口があるなら、肺もある。
心臓があれば活動もする。完全に見失って居た。
あれは、ただの大型の魔獣の類では無い。無類を誇るゴジラという怪獣王。
其れは、今まさに、雲海を取り入れながら、真っ赤に光る背鰭と共に、魔界に異常なまでの威力の放射能熱線をカマす。これが、真昼の太陽・ゴジラ、天照大神の加護も、ここまでだとは、誰も思わないだろう。
その時、一閃の雷鳴がその空を覆い尽くした。
あの日の影、アキ・ローゼンタールは、其の絶望的なまでの戦力差に、網に掛かった魚みたいに其の眼を狼狽えさせる事しかできなかった。
ここは置いてけぼりにされた聖地ゴルゴタ゛。泣いても笑ってもこれが最後。東京は、ゴジラを庇う為のただの盾と物。
多々あるや、斯く言う表現…壊れ_光。
青白い真白い気高き咆哮は一撃必殺。とてもじゃ無いが、破壊する全ての建造物は、バラバラにされて、誰の謝りも無いまま其の咆哮だけが耳を貫く閂となる。
とんでもない数、途轍もない量の熱意だねと、おかゆは叫ぶ。心の中で。
鬼が哭く。背鰭から、大気へと、大器へとその音を写し出し、放たれる口腔の青白み、光は、今まさに、熱線の口元。
着撃_ ̄
碁盤の目という奴か。言い得て妙だ。まるで、弾き出されでもしない限り、なにものも言えず、息を詰まらせたことすら気付き得ぬ十九路の迷路に迷い込んだ生きとし生けるもの全ての石は、斯く言う盤上に埋もれ、解ける。
白雲に呑める息が濃い尚早は、今尚、超える。
曇らせに来てるだろこの表現。
街並みが溶けて行く中、稚拙な歩みが街を蹂躙する刹那 血だらけの廃人がこう問い掛けるのだ。君だけが生き延びなさい。こうして世界は瞬く間に暗転した。
明転
アレなるは破滅の黎明、古代の礎を此処に_縄文貝塚公園最善_ ̄
「ズっ_と落とされる刹那の破滅を謳う唄う藍よりも蒼く深海や水底を思わせる静けさを透明に__アンタレスクロス_」
其の十字の火威の咆哮は、其の街にある全ての時計を十時にまで傾け、そこに記されし伝説の十字架をゴジラに真エーテルとして架ける。
そして、この世界は、何度目かの"終わり"を迎える。何度も言う様だが、そこにある全ての生物の営みが、時間が唐突に加速され_全ての動きが軒並み速くなり、重力はそのままに、ただ違和感と覚える身体が何重にも重なる体感覚を齎しながら、腕はだらけ、腹は出る其の流れを汲み取って、今、まさに、全てを貝塚にして呑む縄文貝塚公園が降臨する_。
"南無剣法・縄文貝塚公園「「「最前線」」」"
ベテルギウス・ノヴァ ̄ ̄ ̄疾く消え行く街並みの其の光景は、言の葉を禁断の果実達へと変え、オレンジ色の単一の運びは今一度全てを呑む。
カノープスライト『黎明』__其れは、とあるお化け屋敷に迷い込んだ黒い狼のVtuberが、様々な神秘煙る其の和のテイストを堪能した後、其の雰囲気のまま、居住人に見つかると拙いと思い、そのまま逃げる手足に、獣用の落とし穴と、洞窟に通ずる神殿跡。其の中で古代インド式の修行を試みる大人達を目撃し、其れを語るに、曰く、其れを目撃した者は、翌日には、其の祠に戻り、そこにいる全ての男と交わるという。其の折に全てを得た大神は、そこに居た全ての男の肉を食い、一つの魔神的神秘を手に入れたとされる結果。
瞬いばかりの光線がゴジしゃの体内から湧き上がり、其の世界を塗り潰す。其の瞬間、ゴジラ に交わす全てのエーテルは磁気を排し、其の雷鳴に留まる一撃、残った残った_
当たった感触。マジでか。完全にミオる。
爆風。
爆熱。
絶えず爆光。
赤黒い最強の肢体が燃え上がる刹那に肢体が弾ける燃える燃える弾けて飛んで、世界を呑み込むこの喉唾が、囀りの様にお前を疾く焼かんと迫る其の最期_臨界放射能熱線_今、臨海。
最強・無敵・強靭。其の肢体は所々欠損してはいるものの、最強のオーラを纏っているみたいだ。エーテル塊から呑み込み得られる全ての破滅を燃える黎明と共に、全て結晶化するゴジラ。
「終わったの…?」
安堵感からか、つい心情を吐露するアキ。
聖地ゴルゴタのある魔界「ホロノグラフティ」街にて、古代の海より現れたゴジラは、其の街に水晶の渓谷を作り、唐突に停止してしまっている。
波濤。残響。聞こえる様だ。最悪、この街には被害が出なかっただけマシかも知れない。しかし、この世界はそう簡単には出来ていなかった。
魔王が言った。
「よく見ろ。目が動いている。」
氷に思えるエーテルの結晶に包まれた中、怪獣王は沈黙を被っていた。否。其の目だけは完全に自立して動いている。額にある第三の目。ぎょろりぎょろぎょろと、辺り一帯を見回しながら、破壊された跡を辿る。辿る。辿る_今まで、歩んで来た道のりが答えだ。
其の瞬間、一斉にエーテル結晶化した足跡全てが、遠く、目覚めた地から徐々に、蒼。色。青。碧。超える。深海の青より深い蒼、水底の透明さを思わせる蒼青が、何よりも、竜の咆哮となって、今、真エーテルを運ぶ_。
エーテル活性が済んだ特大の結晶は、かつて、エーテルの海で泳ぐ際に存在した隣接する全ての音、温度、波濤を操る伝説の大地。
其の真体は、今まさに、"光の礫"を持ち、ゴジラ に、其の第三の瞳に、トドメを刺そうと向かった女勇者に対して、高語り掛ける。
" 栄光の礫を我に翳せ_ "
いつしか波濤は、目に見える様になっていた。其の実況は、まさしく、生と死がまだ別れていなかった頃_原初のエネルギー体をしていた。"栄光の礫"が近付くに従って、エーテル宇宙は、其の磁場を観測した。其のまにまに、勢いのまま、今、鬼が哭く、虎が吠える。
真エーテル放射能熱線!!!!!!!!
" 光の柱、大地に立つ。 "
迎え打つは最果ての槍、栄光の礫を宿せし其の強大な波濤に呑む光の奔流____。
まさしく、決着は明日。
今、臨海。
光を照らせ。
闇を照らせ。
陽に照らせ。
天を照らせ。
世界を照らせよ。
地を照らす天孫降臨。
目の前にオーラを纏った、いや、オーラになったゴジラ其の物が見える。"栄光の礫"も吸収され、完全に波濤其の物の真体となったゴジラ・ハイ・スペース。
渾渾鬼恒。刀剣大解放・八百万狐鬼多天!
「どうするんだ。もうお前の前世は力を貸さないみたいだぞ。」
「私が生贄になる。それで、フブ•ランドは今日で閉園だ。」
「エネルギーには、エネルギー。私の全開のオーラで届くなら_。」
「余に名案がある。フブキちゃんが余の3本目の刀剣に相成れば、きっと、勝つる!」
「3本目ってどこに加えるんですか。それに、そんな事やってたら、逃げられてしまいますよ。今のアレは_ミオしゃのゴジラよりも強い!」
「う〜んと、口元、かな?其れに、ミオちゃんなら、余でも勝てるよ。フブキちゃんが居れば別だけどね〜。」
「余裕は、失敬。私の中の獣が暴れる前に、早く。逃げて。」
「余はもう刀剣解放したから無理だな〜。このまま追い詰めるしか無いヨ。」
二本の刀剣は、三本目の刀剣を求めて、その真価を振う。三本目の刀剣の効果にシナジーが掛かる様に、そう。雷・氷・炎のエネルギーが、絶え間なくゴジラ・ハイ・スペースを焼く_其の力は、大地を劈く程に巨大で、全て其の手で壊してしまうのでは無いかと思える程だった。
「渾渾。鳴らせ。神天雷奏。廻り巡る世界を一呼吸に。代えよ、神人御供。我が体に一点の獣アリ。さぁ、真体をお見せしようか。喰らえ。忘れろビーム!!」
ノーモーションで放たれる真エーテル放射能熱線に合わせ、其の姿を打たれる雷から代わりに、フブラへと姿を変える元国王。其の姿は、吐き尽くす金属の熱線を相手頭部に当てて、其のノーモーションをやり直させる。背鰭が青く光り、一瞬の後で、エーテル磁場が背中を覆うゴジラ・ハイ・スペース。
其のやりとりの最中、フブキ(ラ)は、ゴジラ・ハイ・スペースの巨大な腕のオーラによって、明後日の方向に吹っ飛ばされて行った。
魔王ヤゴーは、若しくは、これが私の根底かと思った。
「自惚れるな!今、闘えるのは貴方しか居ない!!ここで、ここで全てを託すのは可笑しいが、今なら言える。ありがとう。人界を救ってくれて。ありがとう。私達の笑顔の為に努めてくれて。ありがとう。今までずっと好きだったよ。ヤゴー。」
「だから、闘え!今しかない隙を突くんだ!お前の其の強大な闇魔法なら!!」
-はっとした。物凄く残念なまでの後悔が押し寄せる。だからこそ、今、力を振るう。さぁ、魔王のお目覚めの時だ。
宵闇の魔法。秘宝。"I真幸探索の未来"。
黒い渦状の引力が大宇宙を思わせる星々の瞬きを造り、大気を呑む。其れを、戸愚呂を巻いて一点に凝縮した魔力は、針の先を浸透させるかの様に、雨水がそう垂れるかの様に落ち、穿通し、今、まさに、ゴジラ・ハイ・スペースに降臨した ̄ ̄ ̄。
闇夜ニ身ヲ 見入ル宇ノ夜露。
其の暗黒の只中、背鰭から、まるで滴る雨の様に溜まる鬼が哭く鬼が哭く。深海よりも深い蒼、水底の透明さを思わせる碧の光_放て、真エーテル放射能熱線!!!!!!
闇が晴れる暇に、霧散する塵芥が、星の礫とならんとする手前、魔王は堪忍した。
ぎゃおおおーーおおん!!!…
〜〜
ゴジラが、街にやって来たぞ!
ゴジラとフブキの前世との邂逅。フブキは暴走するフブラとなって、この世の全てを破壊しようと暴走した。其のフブランド、世界は闇雲に解決策を与えようとしない_
闇夜に身を。見入る宇の夜露。濡れた草木の頬の香りは、まるで若草の様。
其の心は。
秀でた天を落とし落とせしもののみの様相を呈して、地に濡れぬ錆びた恥じらい。
汝の角に幸あれ_黒き澱む最期の肢体が、白く眩く全ての印を融合させて_今、一つになる。
赤く溶ける衣の様な質感が辺り一面を覆い、其の鬼の生贄と共に、陰陽遁の礎は走る。
「余〜だよ。」
そこに2本の刀剣を持って生まれたかの様な生き様を投影する純粋なまでの鬼が、哭く。
「へ?」
月の果てに、忌々しく届け。其の背景を濡らす放射能熱線は、輝く永久に等しく振り撒く今世への愛の結晶であった__其の背に腹は抱えられぬ姿に、夜を照らす放射能熱線が眠る。
街。
生きとし生ける物全ての本能に刻まれた余りに切なる十六夜。
献献と更ける夜に物すがら
〜
勇者アキと魔王ヤゴーの冒険譚はこれにて終いです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜
真夏のドリームビーチに、暑い色気の男が園。
ヤマトを抱いて隣国、ほぼ完全にGODZILLA、手前に沈没__・・
" 栄光の礫を我に翳せ。 "
営みに向けて、放たれる火矢の如し。
臨海する夢の現に抜かす絵空事限り。
波濤する人の足音、雑踏、影の現世。
泥と灰色の埃に塗れる都市の原風景。
ゴジラ、ゴジラ、ゴジラがやって来た。
いや〜面目ない。其の掟、この疑問、全てにお応え致しやす。万屋、風来坊の店主でありまさぁ。ラスト・ダンスって言うの?あの某国のトップが撃たれた奴ね。其れから、世界は変わってないみたいだね。
そう言うあっしに風口向けて、何やるか、其のやる気で、何の因果を差し向けようって腹かい。
ああそうか。お前さん、もしかして、一途なのかい?其れとも、飼い犬なのかい???
パァンッ
花火が弾ける。
其の光景に、目を遣る。
すると、そこの影に、人の姿があり、路地裏から、猫が出て来る。
血が飛び散る。
ナイフを持って、応じた漢は、腕から血を流し、男は立ち去る。
其の男に、影が掛かり、まるで、そう。手放すかの様に生命への感謝を掲げ、男はそのまま上向く額と共によろく足をもつれさせ転んだ。其の安い履き物の股間の滲みは大きくなり、其の男は、その場で気絶をした。
人々は、逃げ出した。東京都港区お台場。デートスポットに名高き埠頭の夜明けを見た気分だ。
見下すゴジラの軽く猛る鳴き声が反響する路地裏まで。其の向かいに、突如として、飛来した細く靡く様な首周りと肢体を見せて、灰色の巨塔は、眼を剥く。向く顎は、遠く東京タワーの天辺を思わせ、其の身体は、どこまでも影が伸びる日中の夜の様に、街並みを包む。口惜しい程に咆哮すると、黄色い炭酸飲料みたいな質感の光線を放ち、其のままゴジラに飛び乗って来た。其の瞬間、放物線を超えて耀く放射能熱セn______________________________
偶奇を始まりとする-
負の重なりを継ぎとする。
熱の意に適いこそすれ、立ち上がるは伴い。
証すは明かし。
担い手は、此処に集いこそと。
廻る"君"の示し付け。
未だ見ぬ最果てに宿れと、この世に咲いた花よ ̄
彼の世に履いた華を抱いて_
時の厚みと詩の流れるときのそら。
これ位が礼儀だ。くれてやる。槍の勲は、剣の神
不思議と、一段落ち着いて居る。
碧の三叉の鉾を持って君臨する屈強な肢体。グランドランサー・平和天皇。
目の前の敵を見つめ、向こうからすると、小粒もいい所、決して無視できぬ訳でもあるまい。さあ、最強にして最速の闘いを始めるとしようか。
手札はたった五枚。
されど、エネルギーが屈折する鏡面フーリエ変換による相手の体を霧散させる拡散する槍の矛先_最果ての槍状に収束する手数を以って、其のグーチョキパーと切り替える内側への六芒星を描く矛の使い手は、外側へと同じく描く六芒星の防御を、放り投げ徒手空拳で纏ったエネルギーで殴り仰る八卦槍術十二支の継承の型
[・子、構え首を狙う窮鼠猫を噛む動作。
・丑、頭上に振り上げて突き上げながら下方に殴りを入れる闘牛場の暴れ丑。
・寅、前方と左捻り込みに矛を手に取り動きを入れるまるで草原で消えた様に動く虎の狩り。
・卯、十字架に切り結びながら跳躍するが如し文字切り因幡の白兎。
・辰、大砲を描く様に其の姿形を避けながら天に舞う龍が如し。
・巳、上下左右斜めに八岐大蛇。
・午、頭上に円を描き、相手からして太陽の直視を見させる槍の柄で叩く馬の後ろ蹴り。
・未、手管を利用し矛をぶん回す突進及び角ドリル。
・申、納刀する抜群の必殺回し蹴りの威力で大地を蹴り入れる抜刀術。
・酉、羽ばたきの様に槍をやり取りする水泳の要領。
・戌、噛み付く様に一瞬腰肩をこさえて、上下に連撃を叩き込む。
・亥、斜に構え、足で土を掻く様に突進する両方向の獲物。]。
削る。削る削る削る削る削る削る削る削る削る。
其のエネルギー体を霧散させながら、其の大きさは、半分程の150メートルに落ち着く。其の際、体力が切れた。
何故だろうな。他人はどうしてこうも、この世界を愛すると誓うのだろうか。
目の前には、龍属性真体陰陽五行葬に従い、呪われた表晶・伏見稲荷・今生禄郎吉魔伝__
「神代三剣の透過に従い、向こう水の秤を手向けるな_。シリウスライト。」
土地に住まう霊脈を使った異常なまでの一撃。まるで五輪状に背中を描くオーラ状の龍が、霊脈に従い、ぐんぐんと進撃する怒涛。
ぶつかる_折衝した方や人にオーラを与え、生み出し、全て自らのものとして取り戻さんとする_方や、即物から逃げ延びる様に集まったエネルギーを借りた、あのゴジラですらエーテル化していた大自然の脅威。相反するオーラが交差する時、其の物語は一旦の終わりを遂げる_。
其のオーラを物ともせず、ただ来た道を引き返すゴジラ・ハイ・スペース。どうやら、エーテルが無いと動かない様だ。
段見るからに領域を張る心の壁、引いては十字架の星辰に行き届くこの世界の理、死ぬるが故に生きる宇宙創世、霊長の輪郭が定まった頃合いからの平等とは、いつ何時も否定を冠とするか創作とは作る事を創ると書く。其の心に問い掛ける戦線の午後。書段にて、東向きに、十文字円心す九つの文字は、処女的だと描くのが母を抑える口実。天に満ちるちゃぶ台返し地にて臨在の程、海に至り帰る真言の日邂頂天。黄金律の展開は、最果ての槍になりて。藍より深く青より碧い大納言。真価されし平安の帳、暖簾分けの事務所営業と偶像崇拝の禁断の掟。昔々ある所に住んでいたおじいさんだけが嘗てに存在していた英霊だとして、世界史も日本史であるか縄文呪法が五つの災厄、祈りに込めろ光の皇子と九つの厄災、アロンの杖は実を顰める冥界の飛天流・古墳弥生の潮騒と贖罪のランプ、白秋如実。高千穂より裂けし面白みの束は、日本神話を擬人化した罪と罰の木村名人宜しく其の定跡。
「殺すか。」
ふと気付いた。刹那、ゴジラ_ンg° ̄ ̄ ̄ ̄ ̄それでも尚、面白みを考えるこの世の終わりに、君達を逃がそうと試みたんだよ。クリスマスソング、〜ヨゥヨゥ星街、俺は星待、求む興行王、ゴジラとゴジラの倒し方、天照大御神と星街、我が神よ。いつ何時も離れてくれるな結婚金婚何のその、焙煎関数先輩の伝手、後輩荒廃ゴジラ♪ゴジラ、ゴジラがやって来た♫
何度も其の試行を。拒み続ける己が居た。逃げたのだ。決して闘った訳無く、[ベガライトルーン]。
君に、気を付け。今までスタッフでよく頑張ってくれたねゾロアスター教と、古代ローマの最高神の擬人化されし全く新たなる神代三剣、どうしてもと言うなら、見せてやろう。何もかもを失うオーディン殊切り札。これは、挑戦である。冥府を見せた我々冥界の神々が、永遠にそう語られるか否か。其の布石であるこれがそうである。これは、決して聖書などと言う幻では無い。
アキロゼ、会いたかったのは、手拭いも付けさせられない為体では無く。
皆の本当の幸せを願って、ヤゴー、君はいつでもベストアイドルなんだよ。頼むから、彼女達の背信行為が、毎回同じ顔である事を望む。保存せよ。親指_さぁ、日本神話をクトゥルフ化した訳を聞こうか。
藍よりも深い蒼、川底や水底を思わせる凍て付く程の透明。全ての宵闇を齎した光の奔流をも遮る其の大海を、今、再び、注ぎ込めよ。水没し続けるは終ぞ矢の道にある大国を思わせ、全てを囲う浪漫をサンドバックにしたゴジラ・ハイ・スペース。そして、水路は円卓し、この世全ての営みを網羅せしめた魔界の三相一体の不動産凹陣形、大国を御し祺れ。Σの形にして、言語の訛りを解析接続に繋げる魔法陣の構築。これが魔界の道理だ。
ゴジラ、ゴジラ、ゴジラが去って来た。
外出る足。構える力は無きにしも非ず。己が指を蓄えと番えて。弓の外に弦の外に矢を手向け、ドラム缶の様になった最愛を抱く。花火を打ち上げていく時の一帯全体、打ち起こす要領に気持ちが向いていた。肩甲骨に引き絞る物見の行方は、343mを瓦解させる為の口実に塗れて_悔しくもある。口惜しくも其の目利きまでで引き分け。会敵す会意の会得、会う会わないの距離感に打ち拉がれるのであったか。弓を手向けて、弦を手放して、それでも尚矢を千に作られた字を彫る気持ち悪さの村八分の正しさと気持ち良さと、最前線でハメられた其の弦音を離れる願い妻碾くは、的では無く、ゴジラ。
藍よりも深い蒼、川底や水底を思わせる凍て付く程の透明。全ての宵闇を齎した光の奔流をも遮る其の大海を、今、再び、注ぎ込めよ。水没し続けるは終ぞ滅亡の大国を思わせ、全てを囲う浪漫をサンドバックにした皇帝の生殺与奪の権力。そしてもう、水路は円卓し、この世全ての営みを網羅せしめた三相一体の不動産凹陣形、大国を御し祺れ。
「お月様が見えたのら。」
「良かったね。ルーナ。」
最強の抑止力からの応援要請。
「ヤマトが撃つそうです。」
「今し方連絡が入った内容によると_ゴジラ。」
移動速度が尋常じゃない。今さっき目の前に居たソレが、だからか。だからこそ補足出来んかったのだ。アレは、目算及び推定距離の343m程度では断じて無い。破壊臣、星の内海が呼び起こした宇宙随一ワールドクラスの無敵怪獣、輪郭から内山放射能熱線。
若しも世界が移り変わり行くとしてどうするか。作戦開始。取り敢えず、干渉オーラ値による測定なら、ある程度の概形が測量できると思うぺこ〜ら。目算で合ってる..のか。343mがホップステップしてるだけだ。…っチ、そう言うんじゃなくて、其の存在規模を_魔力枯渇気味。拙いぞ。オンボロ宇宙船で、やって来たのが悪いか。
「アレはエーテル宇宙の存在規模を超えようとする個体だ。恐らく、自滅自壊用の核錬水で内側から浮き上がっている。恐らく、今まで道理の巨大生物の理を超えている。重量だけじゃ無い。質量も三角関数で量らなければいけない究極生態系様怪獣。いや、災害レベル神_失われた原稿。ゴジラだ。」
「じゃあどうやって、あの糞生意気な体格を吹っ飛ばすって言うのよ!質量があったら、何の反応も兵器も通用しないじゃ無い!!」
「まあ、落ち着け。あんなのは相手にするだけ無駄だ。共存の方法を考えよう。…そうだな。アイツの真後ろを着いて行けるか。」
「あら、動力源に誰が勝手にテコ入れしたのかしら。」
「それも…お前、本当にクロニーか。」
「いえ、不詳私、日直のファウナです。」
白黒の視界でも無ければ、恐らくは聞こえないであろう粗雑なノイズが干渉の証だ。
「この議会には、時折、複数人交代で暇を潰し合って居るんだがな。」
「誰!?私のデメテル神を取ったの!!?」
「おいおい。其れは、クロニーだろ。」
「..クロニーは何処だ。」
「何処って、ここに居りますがな?」
「お前、確か冥界にいる運命の三女神が一柱。」
「それは、無理な相談です。と言うか、あのゴジラ、背後に着いて行ける気がしないのですが…」
議会は斯く語りき。平時よりこよなく愛した饅頭を取られる気持ちだと。
光魔法の乱反射による系の観測測定に結果が出た。大きな音の代わりに、其の機械音は、勝てない証を放り投げ、目の前の対抗馬たる小さな小さな背徳の宝輪を映し出していた。
「否〜。(目の前から歩いて来るアレ?これがゴジラ_いや違う。あくまで輪郭に対称性が乗っているだけ。これなら…)」
大きな大きな光の音がした。
ドローン、飛び行く最中に有らぬ軌道の爆発四散。目下、概算で距離は、2マイル。
全てを注ぎ込んで尚、倒れ伏す事は無いであろう其の一切の体躯に、敬意を。
エーテルによる超音波核弾頭のトンプソン龍王。山向かいの死角からのみの攻勢概念が効く以上は、向こう側の得体の知れ無さは測定不能だとしても_そう思われた矢先、先程までゴジラが通って来た箇所にある無数の不発弾頭が___
通える常に心ゆくまで燃える萌える其の若草の様になれ_今、天気はキノコ雲。
「我が街に攻撃するとは何事か!慰謝料、いや、今この場で土下座して貰お.」
言うが早いか、音速を超える至高の納刀術二礼二拍手一礼が敢行される。お、おっt余りの余韻に浸る間も用意する事なく、驚き通り越した愉悦はゴジラの輪郭にすっ飛ばされて消え_た今、この守りが無ければ、私も、この眼の虜か。
「火災の広がり方に似ている。人が余りの熱さに痛みと錯覚しての鏡面フーリエ変換!」
「恐らく、それと同じ現象を以て歩んでいると、そう言う事だな。」
「流石!このエセイケメン!」
馬鹿にするんや、と。世界からため息が漏れて尚の事。十字軍遠征は失敗に終わった。十字架の星辰は、今やロリコンたるイエス=キリスト。
其の歩みを止めるものは、どこにも、居ない。
それは月でも、増してや歯向かう天敵でも無い。ただの異様。去れど怪獣王は、其の道のりに何の後顧の憂いもなく、ただ、街並みを蹂躙して行くのである。まさに怪文書!興行王の道、マグロだとか言われてもマクロだよ。お前も愛する其の儘刹那に誓え。
果てさて、これを執筆してから、神代三剣の個体数は更に5万本其の数を伸ばしたという。いかんせん、こちらも危険極まりない破壊を破戒する天職とて。
さあ、漸くのお出ましだ。
踏み出す脚足は細く、太く有らんとする植物の其の侵食の如く、其の体躯に匹敵するのも憚られる程の巨大な組体操が行手を阻む。その手、手手には、透明であり屈折鏡面反射の風景をも塗り潰す我等が埃を断ち斬れ その誇り、我が歩みを止める戈でも 無し __。圧倒的粉砕
山々を思わせ、無数の音を生じさせながら、時折出て来る其の巨大な大砲がエネルギーの系帯変化齎す必殺の青白き熱線。又は、崩壊せしめる焼き過ぎた瓦の如く波濤残響する理不尽なる玉砕。
正に、当に、大喝采。
恵方の陵域をも遥かに凌駕する程の多次元をも手懐けた窮極の神器は防具と、ゴジラ、何と体宙に舞い、進路を下りるか〆切_其の道のりにて、急軍。
其の刀剣を帯びていた元日本帝国陸軍の皆様に感謝をば。
そして、其の何よりも代え難い武芸の色彩に、 藍よりも深い蒼、 川底や水底を思わせる凍て付く程の透明。
その折、美学をも帳消しにする原初の神代を彷彿とさせる無制限の紫外線光・ウルトラカイザースパークリングホウシャノウネツンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン線_この世界を包みあのゴジラを持て囃す全て単一、大雲海を超えて輝け_これが太平洋戦争だ大東亜の特殊馬鹿ども!!ベトコン・韓国人と同じ道のりにM187200A1(M1827)で消えろ焼夷弾ハイパーカイザークラスター..グングニル_____________________案山子で良いな。グランドオーダー。君ヶ代と共に穿ちて消えろ純文学の矢倉。天守に美濃に上から下から転がしけれ全駒されて黒き最期の糖笑始まりにて、白の駒有り、奪うつもりも無く、草薙さんとの出逢いは、キングギドラ様。其の名付け親まで。さあ、世界の終わる三日間だ。
今し方カイザーギドラ化の一部を言祝ごう。
新たなデコイを投下。
この一撃で決めるぞ。
ヤマトの晴れ舞台に消えろ。
今根気常。
鳴らせ。
神天雷叢。
巡り巡る笑顔と幸せで討ち滅ぼせ。
全天21の一等星級出入力随時装填完了。
キクラゲの様に沈む大ユガの△7二桂(メロディにシヴァのダンス、この世界の肯定限度には造化三南 7.1億人の恨みを此処に、心残りだな。有難う
陵域の術法は解なりて、あの世でまた逢おう。メカゴジラ。私はゴジラだと言わんばかりの俊敏過ぎる映画監督激オコ展開に。
太陽に還れ。
蒼の為。碧の月。
ヤマト。
ヤマトか。
ヤマトから。ヤマトから伝言が入りました。パンゲアに消えた完全背反の陰陽道全て一対にゴジしゃに成りてVRに消えろ。これが俺の真体だとも、そう思うかい。
真っ赤な顎。真黒に堕ちた同人誌の限界。
超える超える真黒を超え勢い飛び出さんとする343kmの怪獣王を言祝がんとする夢巫事。
鳴らせ。神天雷奏。
回る回る世界の果て迄、チャージオープン!
ゴジラ・プラス・ミオり散らかせ世界の波濤を此処に。
巡り巡る世界を一呼吸に。
壊れ出た絶賛。
賛辞で惨事を果てなく超えろ。
撃ち放てヤマト..今根気常。我が体に一点の闇黒も無く。白亜絶滅魔獣戦線大開号フブランド・オルタナティブ。
今、臨界点に達する我等が陰陽の契りを此処に。
全ての軸を、超えて、奔れ_
ヤマト・ホロ・ビーム
生存よりも何よりも其の何も無い世界に与えた衝撃に備えて ̄今、大爆s。 剣三
.冥界が居なければ、お前達は今、生きてないだろうに_ロンゴミニアド≡アヴァロン、これが冠位を超える封印指定の世界だ。ゴジラ・ハイ・スペース、お前に全てを与える。
最果ての塔。
"光の柱、大地に立つ。"
光。満ちる。刹那。異界から10万本もの刀剣が解放される。
ゴジラ・ハイ・スペース、最期に、見開きを。
これが、汎人類史の底力だ。真っ新な世界に新たなる人の声を上げろ!!世論を推して吐かれ_熱線!余りにも熱い!!其の心を、いついつまでも、最果てまでも!!!推して測れ。
光の柱、大地に立つ。
然うなったのだなぁ…