表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/59

2/4

 特に予定のない休日になってしまった。ここで級友に遊ばないかと気軽に問える性格だったら、俺にはまだ婚約者がいたのだろうか。どの角度からでもこの話に帰結するの困るな。

 家にいると気が滅入るので特に当てもなく外出したが、今の俺の精神状態は思いの外荒んでいるらしい。目に映る誰も彼もが俺より幸せそうに見えて困る。

 将来設計の全てが瓦解した今の俺に、ほっつき歩いている時間なんて無駄もいいところなのだけれど、どうも現実味がない。

 まだヒルドに未練でもあるのか。無いと言うには長すぎた。

 結局本屋で本を買って、目についた喫茶店でそれを読むという不毛な一日だった。『気弱侍女の恭しい面会』の一巻。新作らしいけど、過去作と比べて作風が落ち着いている気がする。作者の方に何か変化でもあったんだろうか。

 家はまだ気まずい。特筆すべきことはない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ