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結論から書くが、犯人は俺だった。
もう少し詳しく書くと、まるで夢遊病のように眠っている間に勝手に体が動いていたというのが正しい。寝ている間の俺が、机の引き出しから日記を取り出し、倉庫まで自分の手で運んでいた。
夜中寝ているときに突然声を掛けられたかと思ったら、何故か日記片手に廊下に立っていたことからこの事実に気付いた。驚いたなんてもんじゃなかったが、一回は誰にも気付かれずに日記を運べたというのが奇跡みたいなものだったのだ。
常在している侍従に気付かれず、ふらふらと病人のような足取りで倉庫まで辿り着くとか結構な確率だ。
引き出しにも鍵を掛けてみたのだけど、寝ながらそれを開けてるところを見るに、結構好き勝手操られている。
そもそもなぜ日記を移動させる必要があるのか。倉庫に移動させたとて、それを誰が見ようと言うのか。
思い当たるのはおじいちゃん、『仮眠』の副作用、あるいは隠された副次効果的な何か、そもそも『仮眠』はそういうもの、みたいな可能性だが、俺個人で調べられる段階はとっくに越している。
聞くところによると、少しずつ兄貴の意志も折れつつあるらしいし、時間の問題だとは思う。いやまあ、俺が律儀に兄貴の心の準備を待つ必要なんて無いんだけども。
だからこそ、『仮眠』の情報を知っておく必要がある。
マクラミレン先生に頼んで知り合いの中で一番魔法に詳しい人に連絡を取ってもらえた。学園の先生の誰かとか、研究者とかそっち関連の人かと思ったら全然違った。ミル・ベリヤフラムという人らしい。




