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日記書いてる暇なんかねえよ。元々家と外の渉外係として生きていくはずだった人間に当主としての知識なんか詰め込めると思ってんのかあの現当主は。
おじいちゃんもなんとなくわかってたろこうなるの。今わかった。これはおじいちゃんからの謝罪なんかじゃなくて俺への最後の嫌がらせだ。俺が困るのわかってて兄貴のやらかし広めやがったなあの女装爺。
そもそも今回の件で同級生と関わることすら嫌になった俺がテアマット家を継いだとして、どうにかなるわけないんだよ。
渉外係なら外面極めればぎりぎり行けなくもないくらいの立ち位置だったけど、面識ない人間とも積極的に関わらざるを得ない当主なぞ務まるわけねえだろ。
なんだったら渉外係だってもう不向きだろ。今回のことではっきりした。俺は人と関わるのが苦手だ。特に貴族。やってられねえ。
多分だけど被害者の俺を次期当主に据えれば、外部との摩擦を多少抑えられるとでも思ったんだろうが、何で俺が見ず知らずの奴らから憐れまれながらなりたくもない当主にならないといけないんだよふざけてんのか。
仕方ないし俺がやるしかないのかなとか思ってたのが浅はかだった。一族郎党から土下座されてもやる気がしない。多分、父さんからの話の後にただ俺に謝ってた母さんはこうなるのわかってたな。立場的にどうともできなかったんだろう。まあ許せる。
兄貴の処分保留は、こういうときのためにあるのだ。きっと。




