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 ヘルデちゃんがやってきた。ほぼ一月ぶりの姿に目に見える変化はないようで安心したのだが、話を聞いてみると、どうも俺に愚痴を吐きに来たらしい。

 確かにまあ、ヘルデちゃん以上に疲れているだろう両親には頼れないだろうし、かといって事情が事情なだけにどれだけ仲のいい友達にだって話せはしない内容だ。そうなると自然、対象は限られ、俺に頼らざるを得なくなる。

 もっと腹を割って話せる相手が良かっただろうにと思うと、なんだか申し訳ない気分になったが、今になって冷静に考えてみると俺は何も悪くなさすぎて驚いてしまった。

 とにかく愚痴の内容が凄い。具体的に書くと万が一この日記を誰かに見られてしまった時にヘルデちゃんに申し訳なさすぎるので曖昧に暈すが、平たく纏めると家庭環境が最悪という話だ。

 今までアップリテル家に悪い空気というものが無かったので、そことの落差もあるのだろう、圧倒的被害者であるヘルデちゃんにかかっているストレスはどうも尋常なものではないらしい。

 兄貴が本当にご迷惑を、とも思うが、向こう的には、姉が本当にご迷惑を、という感じだろうから、今の俺たちは似た者同士なのかもしれない。

 被害者同盟。

 嫌な字面だ。

 これもまた申し訳なく思いつつだったが、別れ際に、俺はもうヘルデちゃんのお兄さんにはなれないのだと伝えたら、はっとしたような顔の後、普通に名前で呼ばれた。

 なんだか違和感の残る呼ばれ方だったが、嫌そうな顔はしてなかったし大丈夫だろうと信じる。

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― 新着の感想 ―
[一言] 姉じゃなくて自分と~、これなら家同士の契約も継続~、 と言い出しそうだけど、 主人公の色々を考えたら、実家とは縁切りさせた方がいいよなぁ。 両者の思惑を考えたら、 『出奔した後の縁切り済み…
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