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校舎の屋上は昼時になると人で溢れかえる人気ある場所なわけだが、当然授業中そこに生徒などいない。そして俺がそれを知っているのは午後の授業をサボったからである。
わざわざ鍵など掛けることもないのだろう、扉は普通に開いていて、俺はそこに放課後まで寝転がっていた。
これを読み返している俺がそれを勿体ないと思うか、あるいはそりゃそうだと思うかはわからないが、いよいよ到来した三年生の卒業、そのために計画されるパーティーの準備に俺たち一年生は駆り出されるわけだが、俺はそれに協力したくなかった。
午後の二限はまるまるそれに当てられる。
三年生を送り出すということは兄貴を送り出すということであり、祝うということでもある。俺はそれにどうしても乗り気になれなかった。
サボりといっても担任のマクラミレン先生には報告済みだ。兄貴以外を祝うつもりになったら参加して欲しいとは言われたが、結果的にそれは同じことな気がする。
卒業式、そしてその後の卒業祝宴。
今年の初めまでは、兄貴を笑顔で祝福できると思った。それがどうしてこうなってしまったのか。一月以上に渡って日記という形で内心を記してきても尚、俺にはその原因なんてまるでわからない。
見返してみたら初日の俺が笑い話になってるかとか書いてるけど、そんな兆しも見えやしない。




