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怠惰の味は一度覚えるとやめられないもので、今日も俺は登校しなかった。今回の休みは前日に疲れる連絡を受けたからということで見逃してほしい。実際、休んで気が楽になるならそれでいいと、父さんからも言われている。
昨日の祖母からの連絡の内容について話したところ、概ね父さんが知っている話と相違ないらしい。祖父が兄貴の縁談を調えたというところは知らなかったが、母さんがある日突然持って帰ってきた話だったのでそんなことだろうとは思っていたとのこと。
何のために隠してたんだかと思ったが、アッセクア家の評判の悪さから考えて、祖父から持ち掛けられた話だと知らされていたら確実に断っていたと断言していた。そこを曖昧に暈されたから、父さんも曖昧に頷いたらしい。
そのうち破綻するだろうと見越していたと言うが、それは先んじて防げよ。
そこ防いでれば、第二の破綻は起こらなかっただろうが。
俺がその辺り、アッセクア家の悪評を耳にしたのは、それこそ全てが破綻した後だったが、兄貴は父さんから事前に聞いていて傾倒していたのだから、まあ自己責任半分といったところだろう。それを認められなかったのが母さんなのだろうけど。
平民として育った非嫡出子の男子を半ば強引に引き取った、という話がもうまともじゃないし、それを知って尚、結婚に乗り気だった兄貴も今考えるとなかなかどうかしている。
とりあえずオルボール家のことは放っておいていいと言われたが、言われなくてもそのつもりだった。
このまま離婚するのかと茶化したら、このままだとそうなるかもなと真剣に返された。
面倒なことになった。馬鹿みてえなことかもしれない。




