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 オルボール家から俺に連絡が来た。俺を名指しで、と言うのが何とも不穏だったが、実際に話してみれば何のことはない、母方の祖母からの普通の連絡だった。

 母さんは今、自室に引きこもっている状態で、昔からああなると手が付けられないから落ち着くまで待つしかないとのこと。今まで俺がそんな母さんを見ることが無かったのは、おばあちゃんが言うには奇跡のようなものだそうだ。そこまで言うかね。

 前回の祖母との会話など俺の記憶には無かったし、どころか顔すら覚えていない。そう正直に言ってみたところ、どうも祖父が俺と会いたがっていなかったのだそうだ。

 長子である兄貴にしか価値を見出していないらしく、前回の兄貴の縁談も、聞いてみれば祖父発信だったのだとか。それが上手く行かず、どころか次男の婚約者を奪ったということで、祖父は相当憔悴しているらしい。

 このまま死んじゃうかもね、などと笑いながら言っていたが、まったく笑いごとじゃない。

 そう突っ込んでみれば、祖父の巻き添えで、祖母は俺と会いたくても会えなかったとのことで、その件に関してかなり根深い恨みがあるらしい。こうして話せて嬉しいと言ってくれてはいたが、どこまで信じていいものやら。

 近い内に会いましょうと言われて連絡は切れたが、俺は別に会いたくない。

 あのお嬢様を兄貴の婚約者にするような家の人間に、会いたいと思う理由が無い。

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