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異世界Changeling〜王への道〜  作者: 厨二のおっさん
序章
7/21

試行錯誤

読んで頂きありがとうございます。


僕の界能の一つ発魔炉(マジックジオーフェン)は多分地球に転移した時に発現したものだ。この力は常時魔力を作ってくれている。これがなければ魔力がない地球では僕は生きていられなかっただろう。運がいいのか悪いのか分からないな


この界能にはまだ可能性がありそうで昨日王技を使う際本来なら魔力は足りず、全員は救えなかったはずなのに急に魔力が溢れだし成功したんだ。


これは発魔炉が一時的に発魔する能力をあげた事によるものだと思う。それを今から検証していこう。


今は夜なんだけどね、、

カーティルさんは隅でずっと見ているが気にしない、、



体の中に集中して魔力を把握、、少しずつだけど増えていっているのを確認、、この量を記憶して界能 発魔炉を意識して発動!!、、、ボワっと体の中に魔力が溢れた。

やはり発魔する量はある程度調節できるみたいだね。

意識して発動するのを止めると先程より作られる魔力が少なくなった。なるほど、、、


発魔炉についてはこの辺にしておいて、次はもう一つの界能 魔力創造(クレアーレザマジック)についてだ。



これは僕が構造や成分、用途など知っている物を魔力を媒介にして創造する事が出来る界能だ。


魔法を創造出来ると期待したがそれはどうやらできないみたいだ。だけど僕はこの力に満足している。

何故なら僕には絶対記憶があるからだ。この国の食事も美味しいと言えば美味しいが、あの地球の日本での味には遠く及ばないのだ。僕の至高、、カップラーメンにはッ!


なので早速魔力創造!!海鮮がふんだんに使われているあの至高のカップラーメンよ!!今ここに!!


体から魔力が消えていき目の前に湯気が立ち上っている、、

あの濃厚なスープの匂いが部屋に充満する、、


成功だ!!

余談だが、僕の発魔炉は食事をエネルギーにしているから僕はこう見えて大食いなのだ。そして、魔力創造はお湯が入って3分後の物でもさらの状態もどちらでも創造できるっ



あ、箸がない。魔力創造!


では実食、、、何故か視線を感じる、、、、カーティルさん?視線がいつもより激しいのでは?、、そんな唾液を飲む様な音を出さないで欲しいのだけど、、


「あの、、食べる?」

「ゴクリッ、、いえ、大丈夫でございます!ジュルリ、」



僕はもう一度魔力創造をしてそっとカーティルさんに渡す、


「僕の界能の実験なんだ、食べてくれない?」


「実験なのですね!、、、ありがたき幸せ、、ジュルリ」


「頂きます」 

「い、頂きます?、、ッ!?な、何という食感!この濃厚なスープと具は、、、遠方にあると言う海から取れる物ですか!?、、おいしい、、」


うん、やっぱり最高でした。カーティルさんはまだトリップしているけれど、、

この力があればこれからも僕の食生活は安泰だね!ってのは冗談で?、、この力はこの世界のファンタジーな物でも創造出来そうだ。本でしかまだ知らないけど魔道具と呼ばれる物や魔導書などもこの目で見て触れられれば創造出来る気がする。


続いて血族魔法(銀)についてだ。カイエンさんの話だと僕の母さん、、王妃様の血族に伝わる特殊な魔法らしい。


王妃様は昔この銀魔法で武功をたてていたらしく

【銀の戦姫】と各国で名を知らしめていたそうだ。


王妃様は東方の国の姫様で父さん、、王様と恋に落ち結婚したそうだ。本来政略結婚が当たり前なこの世界だが、二人は反対を押し切り見事ゴールイン!


少し脱線したが、血族魔法は他にも存在していてそのどれもが強力な力を持っているらしい。

その代わりに通常の属性魔法は使えないみたいだ。


銀魔法は名の通り魔力を銀に変える。

それは液体であったり個体であったり変化させられる。


自由自在に創り出した銀を動かし攻撃したり盾を創り防御もできる。近接も遠距離でも使えるいい魔法だ。


殺菌もできて良いよね!銀は反射と熱伝導もすごいから色々使えそう。1グラムの銀は伸ばせば2.2キロの線になるし

それにこの世界には銀貨が存在してるんだよね!

日本ではとても重い罪だけどここは異世界だからね〜って

だめだよね。働いて稼いだ金に価値があるって本に書いてあったし。本当に苦しくなったら作っちゃうけど、、、


ただ武器としては考えて使わないといけない。

剣にしたとしても、他の武器と打ち合えば簡単に折れたり曲がったりするだろうから。魔力で硬くするのにも限度があるだろうし。


、、、「コケコッコーンー!」


あれ?朝になってしまった、、、それにしてもこの世界の朝をしらせる鳥の鳴き声は変わっているな。



「ナナシ様、朝食をとられますか?」


カーティルさんも寝ずにいたのか、、


「あ、うん。カーティル、、は寝ないの?」


やはりタメ口と呼び捨てにはまだ慣れないな。


「では、ご用意してきます。私は訓練をしていますので」


どんな訓練だろうか?




朝食を食べたが、やはり日本食が食べたくなったので味噌汁をしめにした。カーティルさんは味噌汁も気に入ってくれたみたいでよかった。



もう今さら寝るのもあれだから、今日はクラスメイトの訓練でも見学しようかな?


戦う人、支援する人、まだ分からない人で分かれているみたいなので順番にまわってみるかな?

見つかると面倒なので影からこっそり見よう。


カーティルさんに根回しを頼み許可が降りるのを待つ。



「ナナシ様、許可が降りたのでまわりますか?」



まずは戦うを選んだクラスメイト達の訓練を見ることになった。勇者真締や聖女八方さんがいるところだね。



円形闘技場で今日は訓練するみたいなので観客席のVIP席から見学をさせてくれるらしい。ここは外から見えない様になっているらしくこそこそしないでも良いみたいだ。



おっきた!八方さんはほぼ毎日見ているが他の人は初日以来だな。12人が二つのパーティーに分かれ王国の兵士と戦うみたいだ。


うん、正直言ってまだ兵士たちのが強いな。勇者は良い勝負していたけど。まだ学生気分でやっている気がした。


あの人達は分かっているのだろうか?これから生死をかけた戦いへと足を踏み入れることを、それは他者を殺すことも殺されることもあるような残酷な世界だと言う事を。


魔族は本当に全て敵なのか、魔王は悪なのか

ここにある本にはそう書いてあるが果たしてそうなのか。


まぁ、僕もそんな覚悟があるわけではないけど2回の世界を跨ぐ行為で精神が壊れちゃったのか、それともこの世界の人はそうなのか分からないけど、僕は普通に殺せてしまうと思う。


ただ彼らの動きや能力は記憶できたから来た甲斐があった。


いきなり動きを読んだり、真似たりはできないけど僕の技能追随は記憶した事の再現が出来る。完全記憶がある僕は一度見れば反復してトレース出来るはずだ。

運動すらまともにしてこなかったから先は長そうだけど。


次に鍛治師の元で訓練している天田 作流君と小泉 優子さんを見学しにいったが、扉を開けてそっと閉じた、、

みてはいけないものを見た気がした。二人とは特に会話したことはないが、あんなキャラだったかな?


なんか衝撃で疲れたのでカーティルさんに様子を他のクラスメイトを見てもらい報告してもらった。


昼飯はカレーライスを創造して食べた。おいしかったな!

カーティルさんはまたトリップをしていたが。


今からはさっき見たクラスメイト達の動きを部屋で反復練習することにした。カーティルさんは戦う事も出来るのでコーチをしてもらったが、、、結論先ずは体力をつけないといけないのが分かった。


曰く、能力値が高くともそれを使いこなす体が出来ていないそうだ。


だから僕はウォーキングから始めた。王城の中庭を歩き回るだけだけど。


3日間そんなことをして過ごしていると、カーティルさんが

「ナナシ様、ミラ様の快気祝いのパーティが明日に決定されました」



「そうなんだ。分かったよ」


明日が終われば王様に旅に出たいと伝えようかな。

王妃様の故郷に行ってみたいな。








ありがとうございました。

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