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異世界Changeling〜王への道〜  作者: 厨二のおっさん
序章
6/21

生徒達の選択2

読んで頂きありがとうございます。


戦う以外を選択した生徒達のうち、ツクル、ユウコは宮廷鍛治師の元へ修行に行く事になった。


ツクルの外見は目にかかるほどの黒髪と丸い眼鏡していて

常に猫背である。


ユウコは長い茶色が混ざった黒髪をポニーテールにしていて

ツクルとは逆に姿勢が良い。



「ツクル君なんか緊張するね?」

「そ、そうだね」

「でも、楽しみだなぁー!あっ!ついたみたいだよ」


兵に連れられ鍛治師がいる場所へとたどり着いた。



扉をあけるとブワッと熱気が二人を包む。


「ツクル殿、ユウコ殿 私はこれにて失礼致します。鍛治師長は少し苦手でして、、、では、、」


「え?」


連れてきた兵士は返事を聞かずに帰っていった。


「うぉい!開けたら閉めんかい!」


低く芯のある声が響く。それに驚いたツクルは扉をしめた。


「おめぇさん達が召喚されてきた奴らか?」


「、、はい」 「そうでーす」



「そうけぇ、話は聞いている。ちょっと待ってな」


、、、。

、、、。

、、、。

たんたんと金属音だけが鳴り響く、、、

30分程たった頃


「待たせたなぁ。まずはおめぇさん達の名前を教えろや」


「ぼ、僕はツクル アマタです」

「私はユウコ コイズミでーす」


「そうかい。わしは宮廷鍛治師長 バルフという。みての通りドワーフだが、気にすんな。じゃ、今日からツクルとユウコはわしの弟子だ。泣きを入れたら追い出すからな?」


「僕はみるだけで、【あぁん?】、ッ!頑張ります!」

 「お手柔らかに〜」


ツクルは物が作られる工程を理解し自身の界能の底上げを目的とし、ユウコは付与の練習のためここにきたわけだが、、

二人は鍛治師になるのだろうか、、、


委員長であるヤクシジ カオリとホウジョウ シオリは宮廷薬師の元へ行き修行する事になった。カオリは黒いストレートヘアに黒縁のメガネをしていて、線は細い。

シオリは背は低いが出るとこはちゃんとでている黒髪ショートである。


カオリの頭の中にはセイギしかおらずセイギのためにありとあらゆる薬を調合すると決心した。シオリはただ皆のためになりたいと思って。




サオトメ ガクは宮廷画家の元へ足を運んだ。

ガクは目が隠れる程の前髪で丸メガネをしていて絵を描いているときはニヤリとしている。


彼の界能 写生長(スケッチブック)は描いた物の具現化を主としている。その為画力の向上を目的とした。


ウタノ ネネは宮廷音楽隊の元へ行きこの世界の音楽を楽しみに行った。ネネはベリーショートで小柄


オダ カゲウスは自身が暗殺者という事に心が揺れていた。

皆の為に頑張りたいが暗殺など日本の普通の高校生にはすぐには受け入れる事が出来なかった。

カゲウスは黒髪で中肉中背特に外見的特徴がない。



クズヤ ショウはその職業柄王国の監視がついておりそれに気付いてからは自室に篭っていた。

男子では珍しく肩より下まであるロン毛である。


クサカベ スズカは自身の界能を使い自室を動物園にしており、動物と戯れていた。茶髪でぼさぼさ頭をしている。

茶髪は生まれつきらしい。


アサヒナ ミコトは界能の副反応で寝込んでいた。

彼女の界能 天命視(ディスティニーシー)は未来を見渡す事も出来る強力な力であり、まだ力に慣れていないため体調を崩した。外見は黒髪のロングエアに赤いピン留めをしている。


ケイガン シンジは隠れ厨二である。この世界にきてからは「僕は視る事が仕事だからっ」が口癖であり城をうろうろ徘徊している。黒髪で背が高い。


それぞれの道を歩き出してから数日後皆に一報が入る。


「王女殿下がお目覚めになられました!!」




____________



「私は、、?」


「姫様!お目覚めになられたのですね!?」


王女達を世話していたメイドが報告をしに走り出す。


私は確か勇者召喚をして、、魔力枯渇状態になっていたはずですが、、回復するほど時はたったのでしょうか?


勇者様は世界を救ってくれたのでしょうか?


ベットから起き上がり周りを見渡す。

親衛隊のみんなは、、、?


どうやら皆意識を取り戻しているようです。良かった、、


ですが、時が経った割には皆姿が変わっていませんね?


まさか、、失敗したのですか、、、?



「「「ミラ!」」」


お父様とお母様と兄様が来たようです、聞かねばなりません


「ご心配おかけしました。私は大丈夫でございます。あの勇者召喚は無事に成功したのでしょうか?」


「良かった、良かったぞ!」


父様が強く抱きしめてくれますが、それより返事を聞きたいのですが??

母様に目を向けます。


「えぇ、成功しましたよミラ?歴代最高人数で勇者様も素晴らしいステータスです。頑張りましたね?」


優しく母様が抱きしめてくれる。良かった、良かったです。


「だが、ロクでもない奴もいるがな。まぁミラが無事で良かったぞ!」兄様が言った。私は正直兄様は好きでありませんが、、ロクでもない奴??それは?


「どういう事でしょうか?シュヴァ兄様?」


「シュヴァの言う事は聞かなくて良いぞ。ミラよ勇者様達はこの世界の為に頑張ろうとしてくれているのだ」



「そうなのですね。お父様勇者召喚から何年経ったのでしょうか?」

お父様もお母様も外見に変化は感じられないのですが??


「うむ。数日しか経っておらん。本来ありえないのだが、ミラ達の魔力は全快しておるのだ」


そんな事があるのでしょうか?

皆が私に魔力を注いでくれたのでしょうか?

いえ、ありえませんね、魔力譲渡は効率が悪く技術がいります。それに親衛隊の皆まで目を覚ましています。


あっ!そう言えば寝ている間に誰か来て暖かくなったような気がします。夢かもしれませんが、神の御使い様でしょうか?


「私達が寝ている間に誰かこの部屋に来ましたか?」


「うむ。私達の他にはメイドしか入らせてはおらんよ。

【王の守人】に警備をしてもらっているので間違いない」


王の守人!?お父様は過保護です、、本当に。

王の守人は王専属の精鋭、私などにつけるなんて、、


では、夢だったのでしょうね、、あの暖かく優しい声は、、


「ミラよ、今日はゆっくり休むと良い。後日王国を挙げてのパーティーをするその時は頼むぞ」


「分かりましたわ」


__________


「ん?えっと、、倒れたのかな?」


目を覚ますと自室のベッドの上にいた。

外は暗くなりかけている、良く寝たな。


「お目覚めになられましたか、ナナシ様」


以前との態度の違いに戸惑う。敬語は変わらないのだけどあった壁が無くなり敬意のようなものを感じる。


「おはようございます、カーティルさん」


「私などにその様な敬語は不要でございます。ぜひカーティルとお呼びください。我が王」


我が王って、、、


「えっと、、僕の事も今まで通りでお願い。王なんて器じゃないよ」


「ご謙遜をナナシ様レクスクレストは神からのギフト

王たるものにしか発現しません」


えー、、、

困り顔をしていると壁の方から声が聞こえてきた?



「カーティルよナナシ様を困らせるでない」


「ッ!?はっ!もうしわけありません」


「お元気そうで安心しましたナナシ様カイエンでございます」


頭を軽く下げた。


「本日、ミラ様と親衛隊が目を覚ましました。お見事でございました」


そっか、、、良かったな、、



「老婆心ながら、ナナシ様が名乗りをあげてくださるならば

私共も力になります。王子に戻る事も王位を継ぐ事も可能だと愚考いたします」


確かにね、、王の守人が証人となってくれれば父さんも母さんもそしてミラも僕を認めてくれるかもしれない、、


だけど 

「僕は怖いんだ、情けない奴なんだよ。15年と153日僕はいなかった。王達の反応も王子の逆鱗に触れるのも怖いんだ

国民にも影響がでるだろうし。今皆は幸せなんだよね?」


「、、現在王族の関係は良好だと考えますが、、」


「なら良いんだ。わざわざ壊す必要なんてないでしょ」


するとカーティルさんが

「そんなッ!?それではナナシ様が不憫でございます!!」


「カーティルっ!口を慎め。王の意志を尊重せよ」


僕のために声を荒げてくれただけで嬉しいよ。



「ありがとうカーティルさん。僕は大丈夫だよ。一人には慣れているからね。この世界を旅してみたいし」


「もったいなきお言葉、、」


「旅ですか、、分かりました。エルドリア王は召喚者の意志を尊重するとおっしゃっていたので可能だと思いますが、、

後日ミラ様の快気祝いが行われます、それまで待っていただけないでしょうか?元気な姿を見てからでも遅くはないと愚考致します」


うん、まぁ最後ぐらい家族の顔を見ておくのも悪くないよねだけどいすぎれば、離れたくなくなってしまう気がする。


「そうですね、、色々ありがとう、、」


「もったいなきお言葉、、」


それから王紋についての情報を教えてもらった。


要約すると、王紋が発現した者の人生は波乱でありいつかは必ず王となるらしい。嫌だな、、、

で、王技は王の意志に反応し世界の声と言われるものが承認する事で発動するそうだ。

この世界の声は魂位の上昇や技能の上昇時に頭に響く声でこの世界では普通みたいだ。



そして帝国には人工の王紋【帝紋】があり、帝紋は王紋と違い、忠誠を強制させるらしく【帝技】は一つだけだが、その力は絶大だとか。


今は魔王の復活が近い為人同士で争っている事はないが帝国には気をつけたほうが良いみたいだ。



「では、私は失礼致します。カーティルよ頼んだぞ」


「はっ!」


カイエンさんは扉も開いていないのに消えていった、、



パーティーが開かれるのは3日後なので僕も準備をすることにした。





ありがとうございました。

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