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反董卓連合軍

初平元年一月 反董卓連合軍が結成される。


とは言え、三国志に詳しくない読者は何のことかさっぱりわからないだろう。

呂布(りょふ)が義父の丁原(ていげん)を殺害し、董卓(とうたく)の配下に入って以来、洛陽(らくよう)(古代中国の都)の軍事勢力のパワーバランスは一気に董卓側に傾いた。

首都洛陽に置ける武力を伴った唯一の反対勢力だった丁原が殺され、その配下の軍が、中華最強の呂布ともども董卓軍と合流したのであるから、朝廷内において董卓に逆らえる勢力は皆無となったからだ。

事実、それから間もなく、董卓は皇帝である少帝を廃し、弟の陳留王を新しい皇帝に担ぎ上げたのである。

さすがにこの暴挙に各地にいる名士、諸侯たちが反抗する。

そして今、代々漢王朝の名族であった袁紹えんしょうを盟主に反乱諸侯らが結束したのである。



「ふん、何が連合軍じゃ。所詮、烏合の衆ではないか!」

朝廷の実験を握った董卓は、文武百官の居並ぶ前で反乱軍の集結を笑い飛ばした。

「誰ぞこの賊軍めらを蹴散らそうというものは居らんか?」董卓が大声で群臣に問うと。

「おう!」という掛け声とともに徐栄じょえい胡軫こしんの両大将が前に進み出た。両名とも長年董卓の下で働いてきた歴戦の勇将である。

董卓は満足そうに小飼の将軍たちを見ると「さすがは我が軍の大将よ。よし、両名にそれぞれ五千の兵を与える、見事反乱軍を叩きのめして参れ!」と激励した。

「御意!!」二人の将軍は拱手すると宮殿を後にした。










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